2013年9月30日月曜日

こんなアロハが着たい!
#-62 秋刀魚
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昨日が松茸だから、想像はついただろうが
今日は秋刀魚。
今年は、やや高めだが
それでも脂がノッたのは美味しい。
良い秋刀魚の見分け方は
嘴が黄色いもの、背が盛り上がっているもの
・・・だそうだよ。
しかし此んなアロハを着ていたら
犬か猫が飛びかかって来そう。

続・荒野の用心棒:ルイス・バカロフ
此の映画、日本では「続・荒野の用心棒」(1966)として
公開されたが、先の「荒野・・」とは何の関係もない。
それより♪ジャンゴ〜と歌われる曲がヒットした。
そう本当の題名は「ジャンゴ」なのである。
まあ、それを執念深く覚えていたタランティーノが
黒人奴隷の復讐劇に仕立て直した訳だ。
此れで有名に成ったフランコ・ネロは
そのタランティーノ版にもカメオ出演している。
余談だが英国の名女優ヴァネッサ・レッドグレープは
トニー・リチャードソンと別れた後
ティモシー・ダルトン(007)やジョージ・ハミルトン
そしてウァーレン・ベティ等のイケメン食いで
浮き名を流した後、今はフランコ・ネロをパートナーにしている。
作曲のルイス・バカロフは”モリコーネ路線”を引き継ぎ
その後「イル・ポスティーノ」(1994)という文芸物でも
「ニュー・シネマ・パラダイス」の
モリコーネと間違うくらいの泣かせるスコアを書いている
器用な作曲家だ。






愛が凍ってしまった。
上京した時、いつも買って来る大葉
ネーミングが”ラブ・イズ・オーバ”と洒落ている奴だ。
それを瓶に詰め冷蔵庫に入れると約1ヶ月は保つはずだが
何故か凍ってしまった。
そんわけで鱈子は大葉無し。
それでも少し炙っただけで鱈子は何て美味しいんだろう。
味噌汁はほうれん草にお揚げ
凍ったエノキ茸に昆布煮干しだし。
エノキはダシが良く出る様にワザと凍らしたもの。
急いでダシを採る時、溶ける間
昆布や煮干しの時間稼ぎに成る。
糠漬けは油断したら茄子の色がイマイチ
昨日思ったより温度が上がったからか?


2013年9月29日日曜日

こんなアロハが着たい!
#-61 松茸
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色彩のバランスといい、何となく有っても可笑しく無い
和柄だが、それでもアロハには、まずあり得ないだろう。
猛暑で今年の国産は、どうなのだろう?
市場に出回っているのはカナダ産、中国産ばかりだが
売場に見かけると一応
匂いを嗅いでみたりみたりして・・・(笑)。


続・夕陽のガンマン:エンニオ・モリコーネ
クエンティン・タランティーノの選ぶ
”スパゲティ・ウエスタン”1位は此れだそうだ。
当時、日本人好みに普通のタイトルが付けられたが
原題は”The Good, the Bad and the Ugly”と
”悪玉、善玉、卑劣漢”の登場人物3人の事。
所謂、三つどもえの戦いはヒネリがあって面白かった。
此のオープニングもレオーネが遊んでいる。
音楽のモリコーネも緩急自在のスコアを此れに当て
後の”マカロニ・ウエスタン”音楽のスタイルを確立した。



鯖でナポリタン?
今日の1曲で”スパゲティウエスタン”の特集を
始めたからでは無いが
TVでやっていた此のスパゲティが
旨そうだったので試してみる。
鯖は、いつもの魚屋で3枚に下ろしてもらったものを
更に1.5cmくらいに切る。
先にフライパンでニンニクと玉葱を炒め
鯖も表面が白く成る位にして
ホール・トマト1缶を潰して入れ5分程煮込む。
裏技として梅干し1個を種を取って混ぜる事。
此れで生臭さが消え、トマトの甘みが出るとか。
茹で上がったパスタに絡めたら完成!
トッピングにパルミジャーノやバジル。
鯖の活用法が1つ増えた。
サラダはアンチョビソースにニンニク
マヨネーズ&ヨーグルト。
赤ワインのお供は生ハムやサラミ等・・・。



2013年9月28日土曜日

こんなアロハが着たい!
#-60 荒野の用心棒
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クリント・イーストウッドが「荒野の用心棒」に
出ていなかったら今日の彼は無いかも知れない。
TVの「ローハイド」で脇役だった彼を
一躍、世界的なスターにしたのだから。
TVでは生やしていなかった無精髭も
三船敏郎のマネだが華奢な彼を男臭く演出した。
そして又此のメキシカン・ポンチョも
監督セルジオ・レオーネのアイディアだろうが
ライフルから身を守る為の鉄板を隠すのに丁度良かった。
マカロニ・ウエスタンの先駆け
此の「荒野の用心棒」は今やカルト・ムービーと
成ってしまった。



荒野の用心棒:エンニオ・モリコーネ
タランティーノの映画「ジャンゴ」を観たら
此のシリーズを組みたく成った。
”マカロニ・ウエスタン” 素はと言えば
黒澤明の「用心棒」をセルジオ・レオーネが西部劇にしたもの。
黒澤明自体がジョン・フォードのファンだったから
元々、西部劇の構成だったのだ。
イタリア製だから日本では”マカロニ・ウエスタン”と名付けたが
世界的には”スパゲティ・ウエスタン”と呼ばれたらしい。
世界市場ではイタリア製・西部劇では売れないので
主演のクリント・イーストウッドは良いとして
監督のレオーネは米国人ボブ・ロバートソンと偽名
音楽のモリコーネもダン・サヴィオとポスターには載せたらしい。
映画の成功はレオーネが完璧に”クロサワ”を脚本だけで無く
大胆なカメラ・ワーク(宮川一夫)までコピーした事。
そして、こうして改めて「用心棒」と比較してみる
音楽(早坂文雄)もモリコーネが引き継いでいるのが解る。
そして想像するに、作曲家モリコーネは
此の作品で”クロサワ”の音楽の付け方から多くのものを
学んだのではないか?と私は思うのだ。
早坂の、それまでの映画音楽に無かった自由な発想
ジャズ楽器の使い方、民族音楽のリズム等・・・
それがモリコーネの才能を延ばしたと思うと
日本人として何だか嬉しい。





鰯の開き
スーパーに見た事の無い干物が有った。
よく見たら鰯だった。
ふつう鰯は目刺しにするが、大きいので開いたのだろう。
珍しいので買ってみたらピンポ〜ン
干物にした分、旨味が凝縮されている。
目刺しは小さいので腸の苦みが勝ってしまう。
朝食べるには少し生臭い。
開くと、それが解決する。
気に入った、又買ってこよう。
味噌汁は昆布だしに干し椎茸を戻したの足して
具はモヤシにニラにお揚げ。
糠漬けは、もう冷蔵庫の避暑は止めたもの。
糠床には丁度良い季節に成った。

2013年9月27日金曜日

こんなアロハが着たい!
#-59 宝の山
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全然、芸術的では無いが
一度で良いから此んな場面に出会いたいと。
見渡す限りの宝の山、金銀宝石がウジャウジャ
冗談でパーティにでも着ていったら受けるか?
部屋の壁紙にしても面白いかな?
なんか空しいけど・・・。
Piano Trio in E Flat : Franz Schubert
どうも此のクラシック・シリーズは時代が前後しているが
今日のシューベルト(1797~1828) の1曲は彼の晩年の作品。
何処と無く悲壮感が漂うのは当時、彼は死に至る病に犯されていたらしい。
腸チフスとも梅毒とも言われているが、どちらにしても
余命幾ばくも無いと悟った心境で作くられたもの。
美しくも哀しいメロディが人々の心を打つ。




インチキ・カルボナーラ
東京駅のデパ地下で買って来た
ハムやチーズで軽く済まそうと思っていた
ディナーだが、途中でパスタが食べたく成り作り出す。
パスタを茹でている間に
生卵にニンニクとパルミジャーノを擦り
黒胡椒も表面が黒く成るくらい擦って
茹で上がったパスタと絡める。
本当の”カルボ”はパンチェッタ(ベーコン)や
生クリームを混ぜたりするが
生ニンニクやパルミジャーノの辛みで充分
普通は此れで満足しているのだが
昨夜は閃いて醤油を垂らし、焼海苔を揉んでみた。
まあ卵掛け御飯の要領ね。
”イタリアンと和食のマリアージュ”
ジェジェジェーッ目から鱗の大発見!
興味を持たれたら、是非お試し有れ!

2013年9月26日木曜日

ジャンゴ・繋がれざる者(2013)
タランティーノは、「キル・ビル」のイイ加減な映画構成に
飽きれ果ててから、私は、もう相手にしないと思っていたが
此のキャスティングに食指が動いてしまった。
果たして、その出来は?◎
同時に観たスピルズバーグの「リンカーン」と同じテーマ
黒人奴隷解放映画として一緒くたにしては何だが
遥かにコチラの方が面白い。
今や優等生に成ったスピルズバーグが議会制民主主義で
黒人奴隷解放案を通すまでの、まどろっこしい駆け引きを
だらだら描くより
当事者の黒人奴隷ガンマンが白人の奴隷売買業者を
バンバン撃ち殺す方が手っ取り早い。
それもマカロニ・ウエスタンの手法を真似して。
イタリアの監督セルジオ・レオーネが始めたそれは
抑圧され虐殺された人間の怨念に満ちた復讐の構造。
此の映画でも、ギリギリ最後まで主人公は、いたぶられる。
それはハリウッドが、取り上げ憎かった米国の負の歴史でもある。
「ルーツ」「カラー・パープル」「アミスタッド」でも当の黒人達は
俺たちの受けた鞭の痛みは、そんなもんじゃ無えぜと思っていたろう。
黒人同士を戦わせ、殺させ、犬に食わせた白人達の過去を
タランティーノが容赦なく此れでもかと暴くのだ。
彼のヴァイオレンス趣味は、その主題が
リアルな社会性と重なる時、爆発的な効果を生む。
「レザボア・ドッグ」や「パルプ・フィクション」と
現代アメリカの裏社会を描いた作品が成功したのは
それが彼が誰よりも良く知っている世界だからだ。
だから彼がテーマの進むべき方向を見誤らず突っ走れば
雑な演出も、模倣(パクリ)も彼のスタイルとして許せるのだ。
とにかく此の映画では、それら全てが成功している。
主演のジェイミー・フォックスは映画「レイ」で
麻薬中毒で女たらしのレイ・チャールスを演じている。
その太々しさは黒人奴隷でありながら
馬に乗り白人を見下す男にピッタリ。
その彼をサポートするドイツ人医師役は
前作「イングロリアス・バスターズ」で
アカデミー助演賞を取ったクリストフ・ヴァルツ。
此のインテリ・ドイツ人の役を作った処が
脚本家タランティーノの技だろう。
白と黒に玉虫色と敵味方曖昧で最後まで先が読めない。
しかも黒人でありながらも白人に媚び
奴隷制度の上に立ち、甘い汁を吸っている酷い奴。
此れを名優サミュエル・ジャクソンが実に憎々しく演じる。
憎々しいと云えば、まだアイドルの面影も有る
レオナルド・デカプリオにまで狂気の奴隷売買業者を
演らせてしまうのだからタランティ−ノも割り切りが良い。
デカプリオは、ジョン・トラボルタやブルース・ウィルスが
「レザボア・・・」でスランプから息を吹き返したのを見習ったか?
かねがね、映画は良いシナリオとキャスティングと思う私は
タランティーノの作戦に、まんまと嵌められたようだ。
何より私の大好きなマカロニ・ウエスタン映画音楽の数々が
エンリオ・モリコーネ、リズ・オルトラーニと
 ♪ジャンゴ〜と
次から次へと照れもせず流れるのだから・・・。


こんなアロハが着たい!
#-58 サティ
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今日の1曲で取り上げたエリック・サティは
私の永遠のアイドル。
アイドルというには萎びていて格好良くは無いが
その才能に憧れる。
アロハの表は彼が自分で描いたという自画像。
後ろはカフェの飲み仲間だったと云うピカソが描いた肖像。

Gymnopedie 1-Eric Satie
エリック・サティはフランスの作曲家
ドビッシーやラベル等の印象派に多くの影響を与えた。
彼が通ったパリのカフェ「黒猫」には
ジャン・コクトーやピカソ等も出入りしており
画家や詩人とジャンルは違えど非凡な才能を持つ
芸術家の交流はさぞかし刺激的なもので有ったろう。
彼の音楽は、当時としては正に異端。
どの作曲家もやっていなかった自由な作風は
自ら”家具の音楽”と名付けたもの等
今日のジョン・ゲージの前衛音楽や
ブライアン・イーノの環境音楽に多大な影響を与えた
言わば音楽に於けるピカソの様な存在。
彼をネタにした私の劇画「サティの香り」は
私の拙著「橋蔵がゆく-1」に納められているので
読んでない方はどうぞ!


納豆シラスおじや
昨日、宇佐美に戻って来た。
冷蔵庫の中に余り食材が入っていないので
冷凍してあった御飯とシラスを使い、おじや。
宇佐美で採れたシラスからダシが出るかと思ったが
それは無理だったので鰹節を足し
納豆を混ぜて酒・醤油で玉子綴じ。
幸い三つ葉が生きていたので海苔と
トッピング。
食後のデザートは兄貴が送って来てくれた栃木の梨。
”兄貴”と云っても残り物の隠語ではなく本当の兄。




2013年9月25日水曜日

こんなアロハが着たい!
#-57 アニマルハウス
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「ナショナル・ランプーン・アニマルハウス」は
1978年に公開された米国コメディ映画。
此の映画、もう忘れた人は多いだろうが、あのジョン・ベルーシが大活躍。
彼は個性的というより、お馬鹿と呼ぶ方が相応しい怪優だった。
演じている役と自分の区別がつかなくて
オーバー・ドラッグで早めに逝ってしまった。
物語は米国東海岸の大学の入学式から始まり
その男子だけのクラブは奇妙な入会儀式から
遊び心、満載のハチャメチャ・クラブ。
こんな楽しいクラブが有るなら私も米国留学すれば良かったと。
まあ、此れはアロハというよりT-シャツの方が向いているかも知れないが
とにかく、その気分を着てみたい。
ところで頭のナショナル・ランプーンは
ハーバード大学の学生が発行しているユーモア雑誌なんだとか。
その雑誌が勢いで映画迄作れちゃうパワー
日本とケタ違いのスケールだね。

Aquarium :Camille Saint Saens
此の「水族館」という題のついた曲は
カミーユ・サン=サンースの14の組曲「動物の謝肉祭」に
納められたもの。
タイトル通り、聴くと水の中を泳ぐ魚達が目に浮かぶ様。
そうサン=サーンス、実は映像に音を付ける
映画音楽作曲家の第一号だったのだ。
映画「ギーズ公の暗殺」(1908)の為に彼はオリジナル・スコアを書いている。
70年の時を経て、テレンス・マリックの映画「天国の日々」に
再び此の”アクエリアム”が使われ、素晴らしく効果的だった。
サン=サーンス本人は2歳でピアノを弾き
3歳で作曲をしていたと云うモーツアルトと同じ神童。
早くして世に認められ成功したから,鼻っ柱が強く
彼の才能を認めたドビッシーにまで噛み付き
当時は嫌われ者だったとか?






パスタ・ジェノヴェーゼ
外で食べるのも楽で良いが
たまにはウチでディナーをとイタリアン。

浅草・竹松の鶏の”なか焼き”の残りの骨を抜いて
アスパラやトマトのサラダの上にトッピング。

合い挽き肉を人参と玉葱を刻んで
ニンニクと生姜で炒めてレタスの小皿に載せて。

宇佐美で作って運んで来たジェノヴァ・ペーストを
茹で上がったパスタに絡め、パルミジャーノを擦ってかけた。
此のジェノヴァ・ペーストは、ベランダで摘んだバジルに
ニンニク、ピーナツをフード・プロセッサーにかけ
オリーブ・オイルに混ぜ、塩・胡椒したもの。
パンに塗って良し,牛乳で溶いてスープ
御飯とハムでイタリアン焼飯と
まったく便利なもの。
平べったく凍らせればパキンパキン折れて使い易く
生が無くなる冬でも香りと鮮度が保たれる。