2024年1月31日水曜日

CINEMA JAZZ-21

The Long Goodbye (1973):John Williams
「STAR WARS」のジョン・ウィリアムスは
スピルバーグと出会う前は、どちらかと言うと
モダンジャズ寄りの作曲家だった。
此の映画はロバート・アルトマンがレイモンド・チャンドラーの
マーローが主人公の探偵小説を映画化したものだが
少し前のL.A.の雰囲気がよく出ていて
彼の中では「M・A・S・H」と双璧の傑作だと思う。
その雰囲気を演出していたのがジョン・ウィアムスの音楽。
男女それぞれに歌わせた主題歌を含め
舞台がメキシコに移ればテーマをそのアレンジと
全く憎いほどの曲だらけ。

此の主題歌を歌っている男性はジャック・シェルドン。

歌手としてより西海岸のジャズ・トランペッターとして有名で

映画「いそしぎ」のオープニングに流れる曲は彼の演奏。

コッポラの「ワン・フロム・ザ・ハート」にも参加している。

彼の此の歌はレコードになる筈だったが惜しい事にならなかった。

なったら絶対売れたと思うが・・・。


ベーコンを炒めクレソンと混ぜたパスタ。

カチョカバーロは未だ有る。

何度かに分けて食べると、そんなに高いものじゃ無い。

サラダはブラウンマッシュルームをメインに新玉葱。

血液サラサラになるからね(^^)


 

2024年1月30日火曜日


「新・座頭市」16話 裸の泣き虫役人:井上昭 監督作品
連日、放映しているから録画して観ているのだが
此の回はコント55号の坂上二郎に、自由劇場の吉田日出子
そして私の悪役俳優 NO.1の菅貫太郎。
此れに、もう何度のその才能を再評価している監督・井上昭
この名前をオープニングに観たら、期待せずにはいられない。
先ずは此のロングショットを観て!
カメラ森田富士郎が捉えた映像が美しい。
座頭市が釣り人に”魚が食いついてますよ!”と教えるところ。
目の見えないものが教えるなんて笑えるが
その後、木漏れ日を感じた座頭市が手をかざして
その温もりを確かめている。
その昔、浅草の銭湯で会った落語家の快楽亭ブラックが
たけしの映画「座頭市」を”盲人の哀しみが分かっていない!”と
切り捨てたが、勝新の座頭市は笑いも含めて、その辛さ哀しみを
いつも表現していた。
匂いで子供が食べた蜜柑の皮に気付き、畳に這いつくばって
残りを食べる座頭市に、その哀れさが滲み出る。
そういえば、此のシリーズに出てくる子供と勝新の絡みはいつも面白い。
彼は子役というか子供に好かれる性格だったのだ。
だから、つくづく”影武者”が子供に見破られる設定の
”あの人”の作品に出られなかったのは惜しい!

此の作品の二郎さんは当て書きのようにハマっている。
鈍臭いほど生真面目な役人が黒を白と言って
上役に仕えて生きて来たのが”座頭市を殺せ”の命令にキレる
此の場面は二郎さん役者人生最高の名演だったのではないだろうか?

そして今は殆ど見る事も無くなった吉田日出子。
その可愛いい表情の”上海バンスキング”が懐かしい。
そして憎たらしくて巧いのが菅貫太郎!
「十三人の刺客」の狂った殿様以来、彼が出てくると
画面に妖気が漂う、まさに怪優だ。
とにかく此れだけのテンションをキープしつつ
毎週オンエアに間に合う様に撮り続けたスタッフは驚異的だ。
それも監督・井上昭からして今は殆ど亡くなっている・・・。















 

CINEMA JAZZ-20

スエーデンの城(1963):Raymond le Senechal
「危険な関係」のロジェ・ヴァディムが久しぶりに撮ったのは
イタリアからモニカ・ヴィッティを呼んで作った此の作品。
まあ、映画の出来はなんという事はなかったが
音楽レイモン・ル・セネシャルのキャッチーなメロディが
日本のラジオ番組からヒットした。
そう、その頃はポピュラー音楽番組は配給会社の作戦で
映画音楽も混ざっていたんだ。
園まりが”女王蜂のテーマ”なんてのを日本語で歌ってな。


 

ピエンロー鍋用の干し椎茸を戻しながら

スーパーで安かった伊東港水揚げの鰯の梅煮を作る。

骨付き鶏肉は買って来たものの豚バラ肉を忘れたのでベーコンを代わりに。

此れが思いの外、癖が有って白菜がメインの中華の筈が

フレンチのポトフの様な味に。

まあ庭から拾ってきたレモンを絞ったら、何とか味が締った。

鰯の梅煮の方が上手く行った、又やろう!


 

2024年1月29日月曜日

CINEMA JAZZ-19

ブリットBullitt (1968)|  : Lalo Schifrin
此の音楽を担当したラロ・シフリンはブラジル生まれ
パリに留学し国立高等音楽学校を出てニューヨークで
ディジー・ガレスビーに出会いザビア・クガートや
クインシージョーンズとセッションを重ね
「スパイ大作戦」のオープニング音楽から
ブルース・リーの「燃えよドラゴン」でブレイク
此の英国監督ピーター・イエーツの「ブリット」で
ハリウッドのアクション映画を総なめにする程の
引っ張りだことなった。
音楽通のクリント・イーストウッドの
”ダーティー・ハリー”シリーズに
ドン・シーゲルの「突破口」に至るまで彼のルーツ
ラテンとジャズとの融合は、他の追従を緩さない存在だった。

 

冷凍ご飯のストックが切れたので"チン餅"

柔らかくなった餅が皿にくっつかない様に

焼き海苔を敷いて電子レンジでチン。

膨らんだところで取り出して好みの具を載せて

海苔を包んでお握り状態に。

今朝は筋子と納豆。

トロロ昆布のお吸い物には三つ葉。

白菜漬けは常備菜(^^


 

2024年1月28日日曜日

CINEMA JAZZ-18

マンハッタンの哀愁(1965):Mal Waldron
先に「危険な曲がり角」で出した監督マルセル・カルネは
「天井桟敷の人々」というフランス映画の傑作を出して以来
長く低迷していたが、晩年この作品でカムバックした。
ニューヨークに住むフランス人男女の大人の恋を
切なく描き、さすが!の評価を得た。
音楽を担当したのは長く、あのビリーホリデーの
ピアノ伴奏をしていたマル・ウォルドロン。
その曲は正に”マンハッタンの哀愁”そのものであった。




初日の出の様な朝

外は寒そう\(//∇//)\

中華おこわにビーフコンソメ。

チンご飯が切れていた(^^;






 

2024年1月27日土曜日

CINEMA JAZZ-17

The Thomas Crown Affair (1968):Michel Legrand
”華麗なる賭け”という邦題で公開された此の作品は
「夜の捜査線」でオスカーを総なめにした監督ノーマン・ジュイソンが
当時の人気絶頂期のスティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイを
起用した泥棒映画。
オープニングのマルチスクリーンに此のモダンなルグラン・ジャズは
強烈な印象を残した。
監督ノーマンは前作”夜の・・・”でもクインシー・ジョーンズを起用
ジャズに詳しい監督だった。
挿入歌の”風の囁き”というバラードは英語ながら
フランス語の符割りでロマンチックなスタンダードとなった。




牛の第4胃でトリッパ!

上野コリアン横丁から買って来た"ハチノス"

圧力釜でニンニクと生姜で柔らかくして、

その後圧力鍋の蓋を普通の蓋に取り替えて

ピーマンなどの野菜を足してホールトマト缶と煮込む。

アンチョビペーストで塩気と旨味を効かして完成!

トマトとバジルの葉を刻んでカプレーゼのモッツァレラ抜きと

言うか、イタリア国旗の白無し

でもバージンオイルと胡椒を効かせればそれらしく。

ワインは赤だがスペイン産。

まっ、昨日は外に出なかったので仕方ない。


 

2024年1月26日金曜日

「新・座頭市」15話 ”女の鈴が哭いた”

今、又勝新太郎の座頭市をBSで劇場版とTVドラマとオンエアしている。

何方もだいたいは録画してDVDで焼いて持っているが

時々見逃したものがあるのでチェックしている。

此れはオープニングに"鬼平外伝の監督井上昭とあったので観た。

果たして、それは正に気合の入ったもので、

まず脚本(山田隆夫)の出来も良く

全編カメラワークも素晴らしいものであった。

まず脚本だが、仲の良い包丁投げの旅芸人の夫婦(佐藤オリエと高橋長英)と、

座頭市に片腕を斬られ恨みを持つ悪い岡っ引き(蟹江敬三)が登場。

亭主の眼が見えないのを良い事に、シェークスピアの"オセロのイアーゴ並みに

嫉妬というを吹き込み、亭主の投げ包丁で座頭市を殺させようとするのだ。

それまで上手くいっていた夫婦も、そのがまわり、

呆気なく二人の愛の関係が崩れてしまう。

この辺りの描写が俳優の上手さと、クローズアップ多用の

素晴らしいカメラワークが

市川崑作品や勅使河原宏作品で学んだ勝新の目指す

新しい映像に監督 井上昭が見事に答えている。

画面の隅々まで張り詰めた緊張感は、今のTVドラマにも劇場用映画にも無いものだ。

音楽は村井邦彦となっていたが聴く限りでは佐藤オリエが弾く鼓弓など

その情念の表現が前シリーズの冨田勲の様に思えた。

CINEMA JAZZ-16
I Want to Live (1958): Johnny mandel
邦題「私は死にたくない」として公開された此の映画は
”ウエストサイド物語”のロバート・ワイズが
女性死刑囚バーバラ・グレアムの手記を元に監督した。
バーバラを演じたスーザン・ヘイワードはアカデミー主演女優賞
音楽のジョニー・マンデルは”M.A.S.H"”いそしぎ”など
映画音楽作曲の巨匠だが、此の映画のスコアを書き
此の画面にも登場しているバリトンサックス・サックスの
ジェリー・マリガンに演奏させたのが最初の仕事だった。





 

筋子定食

大根おろしを付けて

納豆には和布蕪

白菜漬けは未だ沢山(^^)


 

2024年1月25日木曜日

CINEMA JAZZ-15

黒い太陽:音楽 黛敏郎&演奏マックローチ

モダンジャズに憧れる若者(川地民夫)が米軍基地の脱走兵と共に

共に日本を脱出しようする物語。

監督は日活ヌーベルヴァーグの蔵原惟繕。

石原裕次郎で「憎いあんちくしょう」を此の後撮っている。

モノクロでジャズがメインの此の作品。此の頃の新しい監督の音楽を

ほとんど付けていた黛敏郎が

米国から呼んだか、たまたま来日していたか?

マックス・ローチのドラムにサックスはクリフォード・ジョーダン、

ヴォーカルにマックスの当時妻だったアビー・リンカーンも画面に出演もさせている。

前衛モダンジャズの歴史的な作品が日本で撮られていた訳だ。

今思えばミュージックビデオの様でも有り、

当時、夢の島の埋立地から気球にぶら下がり逆光で空に上がってゆく

ラストの黒い太陽をリアルタイムで観た私はワクワクさせられたものだ。



 

亀戸・餃子藤井屋

亀戸餃子は有名なブランドだが

実は大したことないその有名店ではなく

ディープ・アジアな横丁に在る此の店を開拓した。

その餃子の焼き具合と餡は

今は無き"忘れ得ぬ店"大門前の熊さんのレベルに近い。

今日はさまざまな餃子の中から4種の盛合わせ

隣の客が旨そうに食べていたラーメンも追加、

これが浅草開花楼の麺で支那竹は

銀座・共楽に似ていたで ○。





 

 

CINEMA JAZZ-14

黒い河 BLACK RIVER (1957) : 音楽 木下忠司
小林正樹監督が富島健夫の小説を映画化した。
此の作品で木下忠司はモダンジャズらしき音楽をつけていた。
彼は兄の木下惠介監督作品に涙腺を刺激する叙情的なスコアを
提供していたが此んなモダンな曲も書けたのだ。
此の映画私は未見、昨日の「女が階段を・・・」同様
”危ない若い仲代達矢”が観たい!




2024年1月24日水曜日

昨夜の鮪を

山葵醤油にひと晩漬けた丼ご飯!

白菜漬けは未だ有るが今朝は糠漬け
味噌汁は昨夜の牡蠣と浅利のお色直し。 

2024年1月23日火曜日

 

CINEMA JAZZ-13
女が階段を上る時(1960):黛敏郎
アメリカからヨーロッパに渡ったモダンジャズは
太平洋を渡って日本映画にも使われた。
それも”女性映画”を得意としていた
成瀬巳喜男監督が当時は新進作曲家の黛敏郎に
作らせた音楽がM.J.Qの様なクール・ジャズ。
当時の銀座のBARマダムを演じた高峰秀子の
生き様が切なく音楽で表現されている。
興味深いのは此の映画がゴダールの「勝手にしやがれ」と
同じ年に作られている事だ。


2024年1月22日月曜日

CINEMA JAZZ-12
パリの旅愁Paris Blues (1961 ):Duke Ellington
”パリのアメリカ人”では無いが
パリに流れ着いたジャズミュージシャンを
ポール・ニューマン主演で描いたのが此の作品。
監督は社会派のマーチン・リット。
だからシドニー・ポワチエ扮するアフリカ系のプレイヤーに
本国より差別がなくて居心地が良いと言わせている。
シドニー・ポワチエは此の後”冒険者たち”のレティシア事
ジョアンナ・シムカスを見事に女房にした。
それは余談として作曲はアメリカの伯爵ことデューク・エリントン
音楽はジャズと言うよりクラシックに聴こえる貫禄だ。