2015年3月31日火曜日

E.T.  20周年アニバーサリー特別版
此れは公開から20年を経た2002年に監督スピルズバーグが
1982年当時のSFXでは技術的に不可能だった部分を修正したものだ。
まずオープニングのユニバーサルのロゴにE.T.が自転車で空を飛んでいる。
E.T.がバスタブで溺れる処や。ハロウィーンのシーンも追加されている。
全体に画質がデジタル・リマスターされ鮮明になっている。
しかし明らかに”ぬいぐるみ”に子供か小人を入れたと思われる
E.T.のフルショットはそのままだ。
その歩きの可愛さは現在のC.G.ならモーション・キャプチャーで
総て出来るが、2002年の技術では無理だったのだろう。
それはさて置き、改めて此の作品を観て気付いた事は
実は此れを観たのは米国ロサンゼルス、封切り間もない頃
ロケで、その地に居た私は空前のE.T.ブームに
とりあえず、劇場に飛び込んだものの
字幕無しでは細かいディテールを理解出来なかった。
それでも子供向けに作られたストーリーだから
だいたいは把握して、ラスト・シーンに涙してしまったが
今回、BSの放映の字幕付きで、やっとスピルズバーグの
本意とする処が良く解った。
作家と言う者は自分の生い立ちを作品に濃く反映させる。
彼の場合は特にそれが顕著だ。
「未知との遭遇」「ジェラシック・パーク」と
彼の映画に登場する家族は何れも母子家庭か父子家庭
米国は離婚率が高いので
アチラで子役のオーディションする場合
家庭の事情を聞いてはいけないルールになっている。
子供の心を傷つけ無い様、周りは気を使うのだ。
此の「E.T.」でも父親は家を出て
メキシコで別の女と暮らしている事を
主人公の少年は知っている。
その満たされない家庭にE.T.が偶然入って来るのだ。
宇宙から仲間と共に地球の植物採集に来たものの
宇宙船に乗り遅れて森に近い少年の家に現れる。
その偶然の訪問者に喧嘩していた兄弟の結束も固まる。
物語の展開は子供向けを意識してか
可成り荒削りで、ツッコミどころ満載だが
それでも許してしまうのは、C.G.技術の向上以前に造られた
イタリア人のカルロ・ランバルディ制作のE.T.の表情の可愛さ。
首が伸びるリモコン仕掛けのロボットだが
アインシュタインやヘミングウェイの目を参考にしたという
何とも愛嬌と哀愁が同居したそれはチャーミング。
エリオット少年の好演と相まって、飼っていたペットを
失くした時の様な切ない感情を想い出させる。
そのエリオット役のヘンリー・トーマスは此のとき11歳。
天才子役と騒がれたが、その後は”子役は大成しない”の
例に漏れず鳴かず飛ばず。
私の記憶に残って居るのはポール・バーホーベン監督の
SF「スターシップ・トゥルーパーズ」の科学者役で登場
クライマックスに巨大宇宙生物のタコの親玉みたいな奴と対面し
”コイツは宇宙人の心が読めるのだ”と紹介された時
E.T.のエリオット少年の成長した姿と
気が付いた観客は、ニヤリとしたはず。
先日の「フューリー」のローガン・ラーマンは稀で
子役からそのまま成長し成功するのは、とても難しいのだ。
おしゃまな末娘役のドリュー・バリモアは
ハリウッドの麻薬中毒患者の最年少を一時記録したが
今は立ち直り、女優兼プロデューサーとして
「チャーリーズ・エンジェル」等で大活躍している。
「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」の
リメイクや続編を作るのが盛んだが
此の「E.T.」だけは、恐らく無理だろう。
それは皆が記憶にとどめ、仕舞って置きたい
無垢な世界だからだ。
 外国映画篇
クリストフ・ヴァルツ(1956~)
彼はタランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」で
カンヌ国際映画祭(2009)で男優賞(ブラッド・ヒットが主演の筈)
米国アカデミー助演男優賞とW受賞している。
此の映画、さほど完成度の高い作品とは思われないが
それらの映画祭の審査員が彼の演技力を高く評価しての事だ。
私が彼に注目したのはポランスキーの「おとなのけんか」
ジョディ・フォスターとケイト・ウィンスレットが
題名通り子供の喧嘩が大人の喧嘩に発展するコメディ。
片方の亭主役の彼が面白かったが
それは『イングロリ・・・」の後の作品。
珍しくタランティーノが娯楽映画らしく無い
黒人奴隷時代の人種問題を扱った「ジャンゴ繋がれざる者」で
彼は二度目の米国アカデミー助演男優賞(2012)を得た。
(どちらもタランタランティーノ作品というのが不思議)
残念ながら私は観ていないが
ティム・バートンの新作「ビッグ・アイズ」では主役だ。
彼は父親がドイツ人、母親がオーストリア人
現在はイギリス在住らしいが
それも現在撮影中の「007スペクター」の親玉役の為か?
悪役ヅラでは無いが非情冷徹な憎々しいカンジは演技力。
暫くはボンドの新しい強敵になりそう。

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Madonna ”Beautiful Killer”
今日もマドンナの”MDNA"のライブだが
いきなりアラン・ドロンの「サムライ」を出した
演出に意表を突かれる。
そしてイントロに自分の出演した
「007ダイ・アナザーデイ」主題歌から
此の曲”ビューティフル・キラー”の流れがスムーズだ。
会場がフランスのオランピア劇場というのを意識してか
国民的スターのドロンを背景にした
マドンナのセンスの良さが光る。
ドロンは日本でも人気が有るが
武道館ライブなら「ある殺し屋」の”市川雷蔵”か?
彼女は今の若いファンにドロンの魅力を伝えたいのだろう。
それにしても「冒険者たち」の次回作に
此の「サムライ」を選んだドロンは当時・絶頂期。
そのクールな男の色気にはマドンナならずとも
惚れ惚れしてしまう。

鰤の照り焼き
スーパーに地物の良い鰤が有ったので
3切れ買って、直ぐ塩を振り臭みを抜く。
2切れは酒粕漬けに、1切れを酒と醤油に漬け
フライパンを熱し・・・と書くと
あれ、照り焼きじゃないの?と思われるだろうが
土井善晴先生の”失敗しない照り焼き”によれば
まず1匙の油で、切り身の表面を表裏焼き
それを取出した後のフライパンで漬けダレを煮詰め
(この煮詰め具合のトロミがポイント!焦がさない様に)
先に取出した切り身にかければ完成。
昨夜は同じくスーパーの牡蠣フライをホイルで温め直し
ほうれん草のお浸しにカボチャの炊いたのをチンし
今年、新しく仕込んだ糠漬けが登場
(茄子が良い色に漬かった)
焼酎のホッピー割りのチェイサーはシジミのお吸い物。
ゆっくりダシをとり酒と塩に三つ葉を散らした。

2015年3月30日月曜日

外国TVドラマ篇
アンドリュー・スコット(1976~)
かなりの映画ファンでも彼の昔の事を覚えていまい。
その風貌からTV映画「ジョンの魂」で
ポール・マッカートニー役を演じた。
(確かに、そっくりさんだ)
でも彼を印象づけたのは
世界中で話題を呼んだ英国TVドラマ「SHELOCK」
シャーロック役ベネディクト・カンパーバッチは
ハリウッドに進出、今やスター街道まっしくぐらだが
そのカンパーバッチを、とことん苦しめた
極悪人モリアーティ役が此のアンドリュー・スコット。
その役はコナン・ドイル原作のそれとは大きく離れ
シャーロック以上に天才的な頭脳を持ちながらも
世の中全体に恨みを持ち、ひたすら
その能力を”悪の行使”に使う変質者に仕立て直した。
現代のシャーロックと同様ハイテクを使いこなすが
風貌はチビで、ヒ弱く、目立たなく
従来の悪役イメージとは
かなり違うが、それが又リアリティが有って怖い。
現代の悪役は人間の心の奥に潜む”悪”を
擬態動物の様にカモフラージュしているのだ。

もう一つの英国TVドラマ「名探偵ポアロ」は
原作通り「カーテン」で文字通り幕を下ろしたが
その最終回で、余命幾ばくも無いポアロを
憎々しい程、痛めつけた”悪の申し子”こと
ノートン役を演じたのが此のエイダン・マカードル
 エイダン・マカードル(1970~)
シリーズ物を沢山抱え、主にTVを中心に活躍している俳優だが
此の「カーテン」では母親コンプレックからの吃りを装いながら
ポアロ役デヴィッド・スーシェと互角に渡り合う
演技力の凄さを感じさせた。
先のアンドリュー・スコット同様、一見目立たない処が
彼等共通の特徴だが、
一度アップでカメラ・フレームを切ると
不気味な存在感を漂わせる。
どちらも何れメジャーになる素質充分
イギリスには”悪役列伝”候補生がウジャウジャ居る様だ。
<追記>
どうやらアンドリューの方が先に
007新作「スペクター」の悪役でブレイクしそうだ。

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Madonna - Masterpiece
マドンナの曲には時々バラード風な良い曲がある。
此の曲も、しみじみと本音に近いところを歌っている。
此のヴィデオ・クリップを気に入っているらしく
まあ、ライブでは全曲踊っていては彼女も観客も
疲れてしまうからChill-Outとして間に入れているのだろう。
朝から石焼ビビンバ
自家製イカの塩辛は、まだ発酵が足りない。
近所の友達が、それに当たったとか?
それなら火を通せばと
白菜キムチに納豆と御飯を混ぜ
フライパンで炒める。
此れだけならキムチ・チャーハンだが
お焦げが美味しいので石焼鍋を温め
胡麻油を敷き、それらを入れ
良い匂いが立つまで暫く待つ。
仕上げにニラを散し炒りごまも。
イカ、キムチ、納豆と発酵食品の旨味が総結集!



2015年3月29日日曜日

フューリー (2014)
ブラッド・ピット主演の戦争映画
タイトルの「フューリー」は彼が指揮するティガー戦車の愛称だ。
今では世界一の性能を誇る米国の戦車も
第二次世界大戦当時はドイツの戦車に劣っていた。
その戦車の副操縦士が映画冒頭で戦死し
新たに配属されて来た新兵の目線で此の映画は語られる。
戦車の中にはブラッド・ピット演じる”ドン”と
共にアフリカ戦線を戦って来たクルーが他に4人
何れもベテランの猛者達だ。
新兵はヒトを殺す事に怯え、彼等に馬鹿にされる。
それを見たドンは彼を教育する為に捕虜のドイツ兵を
敢えて皆の目の前で殺させる。
その新兵役を演じるはローガン・ラーマン
映画「パトリオット」でメル・ギブソンの息子役を
当時8歳でやっている。
その時も初めての人殺し体験に怯えていたが
その彼も此の映画では23歳の青年。
占領した町の建物に隠れていた娘と
初体験する程に・・・。
此の辺りのローガン・ラーマンの演技が瑞々しく
キャスティングの巧さを感じる。
しかし彼も次々と戦闘を重ねる内に人間を殺す事に慣れ
仲間から”マシン”と渾名が付けられる程に成る。
一人前に成った途端、彼等に待ち受けていた
運命は前線の十字路を固守する事
3台有ったはずの戦車もドイツの強い戦車に2台破壊され
たった1台となったそれも十字路の地雷で
キャタピラが壊され、立ち往生となる。
そこへ運悪くドイツの先鋭SS部隊が
ベルリンに向い行軍して来る
果たして彼等の運命は如何に?
イーストウッドの映画「硫黄島からの手紙」では
日本軍の玉砕に何の意味が有ったのかが描かれたが
此の映画でもブラッド・ピットは
1台の戦車で勝ち目の無い戦さを挑む。
ヒロイズムは男を酔わせる。
ベトナム戦争や湾岸戦争の反省で、米国は戦死者の数を
如何に減らすか?という戦略に変更したが
幾ら無人兵器やロボットに戦わせても
戦争の目的が人を殺す事だから
相手の兵士は頭を吹き飛ばされ、血を流し死ぬ。
その現実は何も変わらない。
此の脚本を書き、ブラッド・ピットに資金を出させ
映画を監督したデヴィッド・エアーは、シュワルツェナガーの
「サボタージュ」等アクション物が得意な監督だが
痛快さとは程遠い、反戦映画に成った処が面白い。
 外国映画篇
エミリオ・フェルナンデス(1904~1986)
昨日のフェルナンド・サンチョが
マカロニ・ウエスタン=偽・西部劇の
偽メキシコ人(本当はスペイン人)を演じていたなら
此のエミリオ・フェルナンデスは本物だ。
本物と言うか、本当は映画監督
1946年「マリア・カンデラリア」で第一回カンヌ映画祭で
グランプリを取っている有名な監督なのだ。
(どことなく知的で風格があるのはそのせいか?)
メキシコ映画で8本もの脚本兼監督の作品を撮っている。
それが「シベールの日曜日」のセルジュ・ブーギニオンの
「メキシコで死ね」に出演したのをキッカケに監督業は止め。
ユル・ブリンナー主演の「続・荒野の7人」
マーロン・ブランド主演の「シェラマドレの決斗」
サム・ペキンパー監督の「ワイルド・バンチ」で
メキシコ軍の極悪将軍を演じたのに始まり
「ビリー・ザ・キッド」「ガルシアの首」と
ペキンパー作品の常連敵役としてメキシコ代表となり
TV「刑事コロンボ」(闘牛士の栄光)には
リカルド・モンタルバンと競演。
私の大好きな作品、名匠ジョン・ヒューストンの
「火山のもとで」でも彼の存在感が光っていた。
遺作は「ポランスキーのパイレーツ」で
ギリギリまで俳優をやり、82歳で亡くなった。
彼の監督作品は日本では公開された事が無いと思うが以前
此のブログの「今日の1曲」でメキシコ音楽特集をやったとき
エミリオの顔をチラッと見つけて嬉しく成った。
でも此れだけじゃ彼が良い方か悪い方か判らんね。

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Madonna - I'm addicted
これもアルバム「MDNA」からの1曲。
曲調はレトロなテクノ・ビートで
”ペット・ショップ・ボーイズ”やデペッシュ・モードだが
映像は此れまでのヴィデオ・クリップをミックスしている。
伝わって来るのは馬への偏愛=フェチ具合
馬にエロティシズム総てを象徴させているのだ。
それと彼女は歌手と言うよりダンサーとして
自分の魅力を充分に知っていて
それへのこだわりがデートリッヒからトラボルタに
至までのダンスの歴史を研究し
また振付けを開拓しているのが素晴らしい。
ただ、それは彼女に取って身体の限界
いつまで踊れるか?という儚いものだけに。
富山の鱒寿司
近所のスーパーで駅弁大会をやっていた。
なかでも此れが珍しいので買ってみた。
ご覧の様にケースを取ると
薄い樽の様なものに入っていて
竹の太い箸でピチッと蓋が止めてある。
その蓋を開けると、全部が笹で包んであり
それを捲ると鱒がビッシリ!
しかし、それからが問題
奈良の柿の葉寿司は小分けしてあるから便利だが
此れは全部繋がって1枚の分厚いピザ状態
駅弁と言うからには、車中で食べるのに
皆さんどうしていらっしゃるのだろう。
一人分には、やや多すぎるから
蓋を押さえていた太い箸で分けて食べるのか?
しかし、酢飯は固まっているので分け辛い。
もう仕方なく笹で掴んでお握りの様に
丸ごと一気に口にほうばるか?
それもボロボロ崩れて難しそうだ。
一度、北陸新幹線で富山の方へ出かけ、皆さん
どうやって食べていらっしゃるのか見てみたい。
まあ、私は家で食べたので、
台所の包丁で切り分けたが・・・。

2015年3月28日土曜日

 VANISHING BREED by William Albert Allard
どうゆう仕組みに成っているか解らないが
日本で輸入書を買うとやたら高い。
まあ円の相場にもよるだろうが
海外の本屋で気に入った物があると
荷物が重くなるのを我慢しても
纏めて何冊も購入して来る事が多かった。
此の本も、その1冊。
米国中西部に現代のカウボーイを追った写真集だ。
西部劇ファンならアメリカン・ニューシネマ以降の
「夕陽の群盗」「11人のカウボーイ」といった映画で
時代に取り残されたカウボーイ達の話を想い出させる
ポートレイトや風景がページを捲る度に現れる。
そのトーンは、あの名作「天国の日々」の
日没前マジック・アワーの美しい光と影。
バーボンのグラスを片手に、しばし
懐かしい西部へ旅する気分を味わえる。
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Girl Gone Wild : Madonna 
アルバム「MDNA」のトップに入っている曲。
此のヴィデオでマドンナは相変わらずの鍛えた身体で
ダンスを披露しているが
とても、もうすぐ還暦とは思えない。
ちょっと前まで還暦と言えば
浦辺粂子か菅井きんのイメージだった。
壁を背にしての腕立て伏せなんざ
私は逆立ちしても出来ないというか
逆立ちすら出来ない。
相変わらず華やか!

日韓、お好み焼き対決
まず干し海老とニラを入れたチジミ。
原料はお好み焼きと同じ
薄力粉を昆布鰹ダシで伸ばし
長芋を擂ったのと生卵を混ぜる。
それから先、具によって日韓の差が出る訳だ。
お好み焼きは豚バラ肉を載せ
コンガリ焼いた後、中央に穴を掘り
生卵を入れる。
程よく焼けたらソースに青海苔
調理しながら食べられるのは鍋物と同じ。
箸休めにはキムチ
此れの酒は当然、焼酎と云いたい処だが
ローテーションで赤ワインの残り
意外にワインはキムチに合う。