2013年11月30日土曜日



猪鍋リベンジ
1週間程前、猪鍋をやったのを
皆さん覚えておいでかな?
ブラジルを食うとやった時だ。
その時は、すき焼き風にしたのだが
煮込みが足りなくてブラジル同様歯が立たなかった。
その猪肉の残りを冷凍して置いたものを
昨日は昼頃から自然解凍し
更に肉を柔らかくすると云う酵素を含む
ヨーグルトに1時間浸け
昆布カツオだしで煮込み、合わせ味噌味で仕上げた。
最初は相変わらず固かったが
自家製・松前漬けで間合いを取り
野菜を入れ、じっくり煮込む内に
程よく柔らかく成り、猪肉本来の旨味が出て
猪鍋とは此れぞ!というカンジ。
残っていた日本酒も無くなった処で
〆に入れた、うどんも決まり
まずは頂いたNさんの家の方角を向いて
「ご馳走さまでした〜!」と叫んだが
聞こえたかな?(笑)

Carmen McRae-Flamingo
今日はしっとりとカーメン・マックレーンの歌で。
彼女はエラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンと
肩を並べる女性ヴォーカルの大御所、1958年の録音

” フラミンゴは空に輝く炎の様
私の愛する人の島へ飛んで行くのか
どうか伝えてよ
私の燃える愛を・・・" と

まあ、カナリヤ、ヒバリと空飛ぶ鳥に想いを
たくす恋の歌はどれも同じとみえて
カーメンは、そんな”鳥の歌”ばかりを集めた
「バース・オブ・ア・フェザー」(1958)という
アルバムを出している。


2013年11月29日金曜日

Stephane Grapelli & Michel Petrucciani-Flamingo
フラミンゴという曲は1940年に作られているが
1996年に此のカヴァーをした二人は
普通の人では無い。
ピアノのミシェル・ペトルチアーニは
身長が1m足らず、ペダルに足が届かないハンディを
負いながらビル・エヴァンスやキース・ジャレットと
比較される才能。
バイオリンのステファン・グラッペリは
ギプシー・ジャズのジャンゴ・ライハルトと組んで
戦前からヨーロッパを中心に活躍して居たマエストロ
当時なんと89歳!
でも、そんな背景を感じさせない優雅で華麗な
演奏は”フラミンゴ”という曲の魅力を
時代を超えて現代に蘇らせている。


熱海・そば利休庵
用が有って熱海まで出かけ、昼になったので
噂に聞いていた蕎麦屋・利休庵へ行ってみた。
普段、予約が無いと入れないというが
タイミング良くカウンターへ。
落ち着いた佇まいは夜の居酒屋 に向いていそうだが
なんと打った蕎麦が無くなる4時頃には早々閉めるとか。
メニューから”胡麻だれ蕎麦”を選ぶ。
東京の胡麻だれは甘いドロッとしたものだが
此の店の胡麻だれは白胡麻を炒って擂り潰し
大根おろしと混ぜ、普通のつゆをかけて食べるもの。
胡麻の香りに、ほど良く辛めのつゆが
しゃきっと茹でた蕎麦に絡み
さっぱりとした喉越しとなる。
盛りは少ない方では無かったが大盛りにして正解。
押上の”朴仙”同様、本物の蕎麦を食った〜!
という実感に満たされる。
今度は2時頃入り看板まで
良さそうな肴で酒と蕎麦を食ってみたい。

2013年11月28日木曜日

ポケットが12個のリュク
だんだん物覚えが悪くなり、
鞄の何処へ何をしまったか
忘れてしまう事が最近多くなった。
それで見つけたのが後に6個
両サイドに3個づつ、計12個のポケットが
色違いで付いているリュック・サック。
うん此れは便利かも知れないと飛びついた。
だが、いざ使いだすと何を、どの色のポケットに入れたか
更に判らなる事に気が付いた。
それぞれのチャックを開けては、あれ又違うと
使う度、殆どトランプの”神経衰弱”の様。
さて、どう使ったらイイんだべか?


Flamingo - Duke Ellington Orchestra
此の曲は1940年
エドモンド・アンダーソンとテッド・グルーヤのコンビにより作られ
デューク・エリントン楽団で最初にレコーディングされヒットした。
ヴォーカルはハーブ・ジェフリーズ。
デューク・エリントンのダイナミックな指揮と
面白い顔をしたハーブ・ジェフリーズのヴォーカル
そしてダンサー達の踊りは何度観ても楽しい
究極のエンターテイメント
アメリカン・ショービジネスの結晶だ。




自家製・焼き肉ダレ
先日、頂いた前日光黒毛和牛
実はすき焼きにした残りが、まだ有ったのだ。
あえて冷凍にせず、最近流行のエイジングにして
宇佐美まで運んで来た。
それを昨夜、ホットプレート鉄板焼きに。
大根おろしをたっぷり作り
TVでやっていた栗原はるみのレシピ”漬けダレ”をかけて。
冷や奴等に考えられたもので
醤油&日本酒に、ニンニク、根生姜、鰹節、昆布を
冷蔵庫に1週間寝かす。
それが完成したのを思い出した。
元は”すき焼き”セットとして送られた物だが
牛肉、本来の味はコチラの方が味わえる様な気が・・・。
此れには、やはり日本酒を冷やで。

2013年11月27日水曜日



此のジャケット、実は、だいぶ前に作ったもの。
我が家のホーム・バー・カウンターの
フラミンゴのネオンを使っている。
当時はまだ地震も多く無かったので
酒の瓶が並んでいるが、今は危ないので下に置いている。
フラミンゴは米国人好みとみえて戦前戦後と
インテリアのオブジェ、壁紙と様々に使われ
音楽の主題としてビッグバンドで演奏されたり
歌にも沢山なっている。
トロピカルなムードを演出するのに最適
ミラー・ボールとも良く合う。
明日から暫く”フラミング・ソング”特集

ドキュメンタリー「君は桂枝雀を知っているか?」
前から枝雀の落語は好きだったが
私は関西人では無いので彼の生い立ちや
経歴は良く知らなかった。
録画して置いた此の番組を昨夜観てみた。
文化庁芸術祭参加と冠してあったので
さぞかし凝っているかと思ったが
意外に普通の作りだった。
それでも彼が小学生の時、実弟と組んでやった漫才や
初期の高座の様子など初めて観る映像ばかり。
そして、天才と云われた彼の芸が完成される過程を
側近の兄弟弟子のインタビューで丁寧に追い
更に彼の芸の工夫と努力を
残されたノート等から分析していた。
ナレーション・宮崎美子の丁寧な解説も心地良く
不世出と云われた彼の芸と人生が見事に浮かび上がった。
人生と云えば此の番組は
彼の身内(実の息子)二人までインタビューして
彼の自殺の原因まで追求していたが
「最期の頃は父と云うより別人の様でした。
普通、癌になった人に何故、癌になったんですか?とは
聞かないですけど、鬱もそれと同じです
治らない心の病なんです、なった理由は解りません」
と、しっかり答えた息子に
前田 逹(とおる)という父親は
キチンと子育てはしていたのだなと改めて感動した。
そして
「桂枝雀の子供に生まれて良かった!」と
嬉しそうに話す2人に泣けた。
先日も此のサイトで
最近のドキュメンタリーの質の低下
対象に対する掘り下げの浅さを嘆いた私だが
此の様な番組を観ると嬉しく成る。
インタビューされていた枝雀を惜しむ彼のファンより、更に
番組制作者が本当に彼を愛していた姿勢を感じるからだ。
今年で枝雀を襲名して40年、
まだまだ彼の芸は輝いている。

↑ジャケットをクリック!
High On a Windy Hill-Will Bradley Orchestra
今日のウイル・ブラッドリー楽団は
”高い丘の上に立ち”というドラマチックな歌。
トミー・ドーシーの弟ジミー・ドーシー作詞作曲だ。
何やらイギリスの「嵐が丘」を連想させるが
女性ヴォーカルにサウンドは
ハリウッド映画のイメージだ。
此の曲でチーク・ダンスを踊っている男女の姿が
目に浮かぶ。



シーフード・イタリアン
近所のスーパーで食材を見たら
蛸と牡蠣の良さそうなのが。
蛸にモーリタニア産・増毛作りと書いてあったので
店員に「蛸の何処に増毛しているの?」と聞いたら
店員も少し考えて
「此れ”ゾウモウ”ではなくて”マスゲ”つまり”増毛”と云う
場所で加工してるんじゃないですかね?」
で、私も納得。
それをアヒージョに。
牡蠣は白菜と炒めて茹でたてのパスタに絡めた。
どちらもニンニクと鷹の爪を隠し味。
サラダはクレソンに赤蕪
ソースはヨーグルト&マヨネーズに
アンチョビペースト&ニンニク擂り下ろし。
頂いたブーケを飾ったらレストランみたいに。

2013年11月26日火曜日


久しぶりに変な夢をみた。
何故か私がアメリカのTVショーに呼ばれて出演する事に
それも死んだはずのマイケル・ジャクソンと競演だ。
カメラ・リハーサルが進み
マイケルが小さなボールを使った踊りをして、
一旦休憩ライトが消える。
スタジオの脇で緊張している私を見つけたマイケルが
寄って来て、リラックスさせようと話しかける
私はスピードラーニングの石川遼みたいに
何故か英語をペラペラと話し
昔、カルピスのCMで、米国ユタ州のスタジオまで行き
オズモンド・ブラザースの「ダニー&マリー・ショー」を
撮った時、本番まえ緊張した事などを彼に話すと
「僕は彼らと同じで子供の時からだから平気だよ」とマイケル。
いよいよライトが点き私の番、マイケルからボールを受け取り
椅子から立ち上がろうとしたら左足がつって動かない
嗚呼どうしよう、どうしよう・・・
と云う処で目が覚めた。
う〜ん凄い夢だ!と自分でもビックリ。
さてトイレに行こうと立とうとしたら
現実に左足がつっていた。

なぜ此んな夢をみたか?は少し推察出来る。
最近、裾上げをしたズボンが少し短か過ぎて
マイケルがムーン・ウォークを目立たせようと短めの
ズボンをはいているいるみたいに成ってしまった。
それでマイケルが夢に出て来たというワケだ。
でも、まだ左足は痛い。
☝ジャケットをクリック!
Think Of Me : Will Bradley Orchestra
ウイル・ブラッドリーはトランペッター上がりのバンド・リーダー
ドラムとヴォーカルをレイ・マッキンレーが取り
そのコンビで主にブギウギのダンス・ナンバーを得意とし
今日の”シンク・オブ・ミー”は珍しくスロー・テンポ
恋する想いを切々と歌い上げている。
それでも、ウイルのミュートの効いたトランペットの音色が
ダンス・ホールのミラー・ボールの輝きに似て
なんとも甘い郷愁を誘う。

YouTubeの平凡な画面が面白く無いのでジャケットを
アーリー・アメリカンのイラストレーター
ハリー・ベックホフの絵を使って当時の匂いを出してみた。



 リトル・サイゴン・キッチン
上野コリアン食材屋に挟まれた此の小さなベトナム料理店は
間口1間、まさに”キッチン”台所のサイズ。
私ならカニの様に歩かないと通れない1Fのカウンターに6席、
狭い急な梯子(階段では無い)を上がった2Fも6席しか無い。
日本語も、たどたどしいベトナム人の若い男女がやっている。
それでも味は確かなのは以前,此処の総菜を
テイクアウトしたので知っている。
この日もランチに”豚肉香草炒め汁無し”と云うの頼んだが
複雑に絡み合った辛くて甘いスパイス類が効いて
行った事はないがベトナム本場の味が口に広がる。
次は生春巻き等の入った
本格的なベトナム・フルコースを食べてみたいものだ。



2013年11月25日月曜日

ラッキー!
落語の”火炎太鼓”の例を挙げるまでもなく
世の中で物の価値は、人によってだいぶ違う様だ。
頼まれて図書館に本を借りに行ったら
入口に中古レコードが山積みになっていた。
台東区の図書館が、もう不要と手放したらしい。
邦楽、洋楽には興味は無かったが
映画音楽の箱は宝の山
神田の中古レコード屋で高価な値札が付くものが
「ご自由にお持ち帰り下さい」と。
ジェジェジェ〜ッである。
手前の赤いジャケットはエンニオ・モリコーネの
初期の作品「マルコ・ポーロ」のサントラ
幻の名盤として恐らく中古でも3万円は下るまい。
クイーンが主題歌を歌った「フラッシュ・ゴードン」
此れも幾らの値を店主は付けるだろう。
デヴィット・ボウイとパット・メセニーが組んだ
「コードネームはファルコン」と
マニアなら喉から手が出る程欲しい物ばかり
何よりCDで発売されていない貴重盤なのだ。
清水ミチコは、ひろう・あたる・もらう、という
言葉が好きと云っていたが
”ひろう”は持ち主に返さなきゃ後生が悪いし
”あたる”は、そもそもクジを買わなくては始まらない。
此の様に只で”もらう”ものが私はイチバン嬉しい。
此れをレコード・プレイヤーとパソコンを接続
音源をデジタルに変換して、I-Tuneに取り込んで楽しむ。
年末・正月忙しく成るな。
All of me (1931):Paul Whiteman Orch. 
& Mildred Bailey 
此の曲もヒットしたのはルース・エティングという女性歌手のものだが
ポール・ホワイトマンとミルドレット・ベイリーのカヴァーがとても良い。
ミルドレットはオペラ歌手の様に太っていたが
声は可愛らしくラジオがメインの当時、絶大な人気を誇っていた。
彼女の歌だけでシリーズが組めそうだ。




伊賀越弁当
浅草観音裏の”おりべ”という、
すき焼の店の仕出し弁当を頂いた。
名前の”伊賀越”とは服部半蔵が徳川家康に
本能寺の後の伊賀越えで食べさせたか?
とは私の推理。
おさらい会の引き出物として検番辺りでは頓に有名。
程よく味の付いた牛肉が3枚も載った豪華なもの。
此れを少しチンして温め、シジミ汁で朝から堪能。
先日のすき焼と云い,此の弁当と云い私を牛が
もとい牛肉が後から後から追いかけて来る様な・・・。




2013年11月24日日曜日




IPCRESS LOUNGE/イプクレス・ラウンジ
言問橋を渡った所に在る此の店
前から通る度、BARなのかブデックなのか
気になっていたのだが
いつも閉まっていて今日、やっと開いていたので入れた。
入ってみれば、店内はロンドンの匂いがプンプン
それもレトロな'70~80年代サイケデリック調
解り易く云うとビートルズの映画「イエロー・サブマリン」
いやザ・フーの「四重人格」の世界か?
カウンターの向こうの若いマスターは
マッシュルーム・カット、それもモミアゲの長いやつ。
15cmのハイヒールにパンタロンを履いていた若い頃の自分を見る様だ。
お勧めの”スプリット・ファイヤー”という英国ビールに
写真のスコッチを飲んだら此処がロンドンの70年代に
タイム・スリップしたような気分に成って来た。
でも客は全部紛れもない日本人だから店に吊るされた
マスターのオリジナル・デザインのサテンの服は
GSの”オックス”赤松愛が着ていた様な・・・。
でも「日本のモッズはモップスが最初だ!」と
言い張るジジイ(私)に「”モップス”って何?」と
パソコンのYouTubeを開いて
わざわざ「朝まで待てない」をかけて
「う〜ん本当にモッズだ!」と納得する素直な優しい
店の雰囲気が気に入った。
温故知新、がんばれよ若いロンドン被れたち!