「暗戦デッドエンド」(1999):ジョニー・トウ監督脚本
香港映画の警察ものは、大体オトリ捜査と決まっていて
いささか飽きていたのだがコレは全然違う完全犯罪もので楽しめた。
主人公がガンで余命4週間と冒頭に医者から告げられる。
それで彼が最期の一仕事というか生きる目的と言うか
ある犯罪を企むストーリィー。
最近は立て篭もり犯に、警察が交渉人と言う
説得の上手い刑事を立てるが、それが此の映画では副主人公。
その2人の追う者、追われる者の間に”男の友情”が主題。
まあ香港映画と言えば”インファイナルアフェア”にしろ
概ね、そんなスジばかりだが・・・
犯人役の二枚目アンディ・ラウに交渉人の強面ラウ・チンワンの
バランスが絶妙で、話はスムーズに展開して行く。
主役のアンディ・ラウが変装の名人で色々化けるのだが
女に化けるのは少し無理かと。
それとギャングの親分に扮しているのはトニー・レオンじゃ無いかね?
それでも最後までスリリングなのは、やはり
余命いくばくも無く、血を吐きながらの行動が
観るものを惹きつける。
此れでアンディ・ラウは、その年の主演賞を取ったらしい。
敵にも味方にも、笑いを取るコメディリリーフを配し
暗い話に喜劇的要素をプラスしている監督脚本の
ジャニー・トウの演出力は大したものだ。