荒野の用心棒:エンニオ・モリコーネ
タランティーノの映画「ジャンゴ」を観たら
此のシリーズを組みたく成った。
”マカロニ・ウエスタン” 素はと言えば
黒澤明の「用心棒」をセルジオ・レオーネが西部劇にしたもの。
黒澤明自体がジョン・フォードのファンだったから
元々、西部劇の構成だったのだ。
イタリア製だから日本では”マカロニ・ウエスタン”と名付けたが
世界的には”スパゲティ・ウエスタン”と呼ばれたらしい。
世界市場ではイタリア製・西部劇では売れないので
主演のクリント・イーストウッドは良いとして
監督のレオーネは米国人ボブ・ロバートソンと偽名
音楽のモリコーネもダン・サヴィオとポスターには載せたらしい。
映画の成功はレオーネが完璧に”クロサワ”を脚本だけで無く
大胆なカメラ・ワーク(宮川一夫)までコピーした事。
そして、こうして改めて「用心棒」と比較してみると
音楽(早坂文雄)もモリコーネが引き継いでいるのが解る。
そして想像するに、作曲家モリコーネは
此の作品で”クロサワ”の音楽の付け方から多くのものを
学んだのではないか?と私は思うのだ。
早坂の、それまでの映画音楽に無かった自由な発想
ジャズ楽器の使い方、民族音楽のリズム等・・・
それがモリコーネの才能を延ばしたと思うと
日本人として何だか嬉しい。
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