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2024年5月23日木曜日

藤村志保
此の女優を最初に観たのは市川崑監督の映画「破戒」(1962)
彼女はその時、芸名を島崎藤村に因んで此の名前にした。
そう本名は薄 操、此れでは女優として地味すぎる。
それでも、その芸名”藤村志保”で新人女優賞を得た。
彼女の品の良さは、お嬢さん学校フェリス女子学院卒からか?
入った会社・大映の看板女優として京マチコ、若尾文子、叶順子とは
かなりタイプの違う清楚な役が多かったが
眠狂四郎など妖婦の役なども振られ、それに徐々に応えて行った。
大映が倒産して以来、久しく映画にも出なかったが
TVの大河ドラマ出演でその顔は見れた。
彼女はその後、地唄舞の武原はんに師事して地唄舞の名手となった。


昨夜観たBS-TBSの「御家人斬九郎」7話「母の夢」では
斬九郎の母親役の岸田今日子相手に幼馴染みながら
息子のために”鬼”となる母を演じ、火花が散るような芝居が
監督井上昭の演出によって引き出され、とても面白かった。
此のオンエアは大分前だけど、とても美しく
いつまでも元気でいて欲しい女優さんだ。










2024年4月14日日曜日

吉永小百合 (1945年生まれ)
先日、立て続けにBSで「天国の駅」と「夢千代日記」をオンエアしていた。
私は”サユリスト”では無いから何方も未見であったので録画して初めて観た。
まず「天国の駅HEAVEN STATION」(1984)には驚かされた。
彼女の役は実際にモデルが居た
亭主を2人も殺した、戦後初の女性死刑囚。
脚本は吉永小百合を想定して早坂暁が書いたオリジナル。
えっ、早坂暁と吉永小百合と言えばNHKの”夢千夜”のコンビ。
此の映画に先んじて1981年から3年間
広島で被曝した薄幸な芸者と父親殺しの逃亡犯との恋で
日本中の涙を誘った筈ではなかったか?
その彼女が、いきなり自分の指を股間に入れて自慰を始める。
此れは何だサユリスト”なら嘘だろうと思うに違いない。
しかも、それを若いお巡り役の三浦友和に見られ
二人は不倫関係に成るという展開。
山口百恵ファンなら、”百恵ちゃんが可愛そう!”
ハッキリ言って、此れはどちらもミスキャスト。
金太郎飴の様に同じ表情しか出来ない俳優ふたりは
下半身が動きも、ぎこちなく嗚呼・・・と
流石に2度目の亭主役の津川雅彦は慣れたもので
最も簡単に吉永小百合も裸にされるが
やはり細い丸太を転がした様な芝居。
多分、”魔性の女”というキャッチフレーズを付けられた
大竹しのぶや桃井かおりなら難無くこなせる役だろう。
その彼女を”ノートルダムのせむし男”みたいに慕う
西田敏行(怪演)と無邪気に雪に戯れる
雪の女王の様な役が吉永小百合には一番似合うのだ。
でも、その清らかさを汚してみたいという欲望は男なら
分からなくも無い、ましてNHKで”夢千夜”を3年も続けた後なら。
早坂暁は「花へんろ」「山頭火・なんでこんなに寂しい風が吹く」
「天下御免」等の素晴らしい脚本を書いているが
「北京原人Who are You?」等の物凄い変な脚本も残している。
此れは吉永小百合的には、その後者の作品に入るだろう。
でも、流石にイメージを汚されたのを払拭する様に
映画「夢千代日記」を浦山桐郎監督で撮り直した。
吉永と浦山は「キューポラのある街」(1962年)以来。
その時、吉永の弟を演じた市川好郎が出て来たのも懐かしかった。
此の作品が浦山桐郎の遺作になったのも何かの因縁か。






2023年8月23日水曜日

オルガ・キュリレンコ(1979生まれ)
昨夜観た映画「ヒットマン」(2007) に彼女を見つけた。
私の”殺し屋映画”コレクションに入る作品だが
同名のコンピューターゲームの実写化だからテンポは良いが
主人公はスキンヘッドで、その後ろ側に刺青のバーコード付き
何でヒットマン=殺し屋が、そんなに目立つのに捕まらないの?という
疑問が、頭から最後まで付き纏い話の展開に乗り切れなかった。
それでも最後まで観たのはヒロイン役のオルガ・キュリレンコの魅力。
「007慰めの報酬」でボンドガール
「オブリビオン」でトム・クルーズの相手役
「その女諜報員アレックス」で元CIAの諜報員
「スターリン葬送狂想曲」ではピアニスト・マリア・ユーディナ役
「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」ではロシアの大富豪の愛人と
兎に角、どの作品でも色仕掛けで主人公を誘惑する役ばかり。
その東洋と西洋の血が入り混じったかの様な美貌に
177cmのプロポーションは
007のボンドに、ドン・キホーテならずとも
世の男子すべてメロメロとなるだろう。
かく言う私はポスト、モニカ・ベルッチとして早くから
”女諜報員アレックス”の頃から彼女に目を付けていたが
既に彼女もモニカと同じ熟女の世代。
先日コロナに掛かったらしいが幸い既に復帰した様子。
さて次はどんな作品に登場するか?楽しみ楽しみ。


2022年2月3日木曜日

加賀まりこ(1943〜)
彼女は父が大映のプロデューサー、母は女優という
所謂、芸能一家に生まれている。
そのせいか可成りの早熟で中学時代には
学生服のまま六本木の「キャンティ」に通っていたとか。
その通学途中を、あの寺山修司と篠田正浩にスカウトされ
二人が脚本と監督した「涙を獅子のたて髪に」で映画デビュー。
因みに此れは松竹ヌーヴェル・バーグの奔りであった。
日本映画界に彗星のごとく現れ、例を見ない
その小悪魔的な容姿と生意気な言動は
”日本のB.B.=ブリジット・バルドー”と騒がれた。
篠田正浩は石原慎太郎原作の「乾いた花」で
彼女を”死とエロス”の象徴として描き。
日活の中平康は、斉藤耕一と倉本聰の脚本で
フランス映画の様なスラプステック・コメディの
ヒロインとして「月曜日のユカ」を撮り
さらに篠田は川端康成の「美しさと哀しみと」で
八千草薫とのレズビアンを彼女に演じさせた。
(好色な川端は彼女に夢中に成ったらしい)
大島渚は「悦楽」と、当時の若手前衛監督たちは
彼女に魅せられ、彼女を奪い合う様にして作品を造った。
確かに岩波映画出身の黒木和雄監督「とべない沈黙」で
彼女が演じた、此の蝶の妖精役など
それまでの女優とは違う、後にブームとなった
英国モデルの”ツィギー”の先を行っていた様に思える。
しかし、此のサイトは、その”青い果実”を話す処では無い。
此の息の長い女優は、その果実が熟れてから
怪しげな香りを放って来た。
まさに”熟女の季節”到来!
小栗康平監督の「泥の河」での娼婦役で
キネマ旬報助演女優賞
鈴木清順監督で「陽炎座」
和田誠監督で「麻雀放浪記」
岩井俊二監督の「ラブレター」と
未だに前衛と呼ばれる監督たちや、新人監督から
オファーされる”何か?”を持ち続けているのだ。

2016年10月18日火曜日

フェイ・ダナウェイ(1941~)
先日、シドニー・ポラック監督の「コンドル」を
久しぶりに又観て、改めてフェイは良い女だったなと・・・。
彼女がブレイクしたのはアメリカン・ニューシネマの
「俺たちに明日はない」のボニー役
その不良っぽい田舎娘は、それまでの米国映画に無い
強い個性を出していた。
そして、その次回作では丸で逆の銀行強盗を追う保険調査員。
此れも又、何時もの役とは逆の大金持ちが道楽で
泥棒をするマックィーン相手に
洗練された大人の女の色気で勝負していた。
此れから先は彼女の時代と言うばかり
「ルーという女」「小さな巨人」「三銃士」
と話題作に恵まれ「チャイナタウン」ではアカデミー主演女優賞に
ノミネートされ「ネットワーク」では遂に、それを得た。
実は彼女、私生活でも”恋多き女”で
「ルーという女」の監督ジュリー・シャッバーグと同棲していたが
「恋人たちの場所」でイタリア男のマストロヤンニと恋に落ち
(まったく彼はアニタ・エクバーグからカトリーヌ・ドヌーブまでヤり放題だ)
その後もロック歌手ピーター・ウルフ、写真家のテリー・オニールと
イイ男だと思ったら直ぐ夢中に成っちゃう女なんだな。
まあ、それはともかく彼女のファンは他にも居て
「刑事コロンボ」のピーター・フォークが、あの顔で
フェイに夢中に成ったとみえ、彼女の魅力が存分に出る
シナリオ「恋におちたコロンボ」を自分で書き、その演技は
彼女にTV界のアカデミー賞とも呼ぶべき
エミー賞の主演女優賞をもたらした。
流石に最近は映画の出番よりTVの仕事が増えている様だが
彼女の出演作をチェックしていたら
なんと「名探偵ポアロ」にも出ているではないか?
「エッジウェア卿殺人事件」此れは必ず観なければ。
それにしても彼女の出演作の多い事。
いや〜御歳75、まだまだ続く熟女の季節なのだ!

2016年2月26日金曜日

ジョディ・フォスター(1962~)
此のコーナーに外国女優を出すのは初めてだが、此の処
「おとなのけんか」「告発の行方」「しあわせの1ページ」と
彼女が主演した映画が、たて続けにオンエアされているので。

彼女は所謂、子役上がり。3歳の時からCM出演。
アラン・パーカーの「ダウンタウン物語」等でヒロインを演じ
マーティン・スコセッシの映画「タクシー・ドライバー」と
どちらも子供ながら色気のあるマセた少女役。
しかし、レーガン暗殺を企てた犯人が
熱狂的な彼女のファンという事を知り
ショックを受けた彼女はしばらく芸能界から身を引いた。
一般的に”子役は大成しない”と云われるが
彼女は世間の常識を破り
その間に、高校、大学と見事な成績で卒業し
再び映画界に戻って
「ホテル・ニューハンプシャー」「告発の行方」の
問題作に好演、そしてスリラー映画「羊たちの沈黙」で
アカデミー主演女優賞を得て人気も不動のものとした。
なにしろ彼女は高校で”バカロレア”という
フランスの高等教育修了レベル国家資格を取った才女。
自らもプロデューサーや監督作品も作り
その知性と、強い性格のまま
女性の権利を主張する前向きな役を演じている。
また、流暢なフランス語でジャン・ピエール=ジュネの
フランス映画「ロング・エンゲージメント」にも
吹き替え無しで出演している。

ハリウッドでフランス語が達者なのは
ルルーシュの映画「パリのめぐり逢い」のキャンディス・バーゲン
トリフォーの映画「アメリカの夜」のジャクリーヌ・ビセット
「まぼろしの市街戦」のジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
(もっとも、彼女はフランス系カナダ人だが)
最近では「モンタナの風に吹かれて」の
クリスティン・スコット・トーマス。(彼女はイギリス人だ)

前回の”熟女の季節”に出した日本の岸恵子にしろ
私は、どうもフランス語が出来る女優に惹かれる様だ。

2015年6月26日金曜日

岸恵子(!932~)
最近「サワコの朝」に出ていた彼女が
30年前、私が彼女の娘マイコちゃんを撮った時
ステージ・ママとして来た頃と
少しも変わっていなかったのに、びっくりした。
番組の中で、彼女曰く「皆さんワタシを化け物と云うけど
ワタシにしてみれば、どうして貴方はそんなに
皺だらけに成っちゃうの?なのよ」だそうだ。
その30年前だが、娘を綺麗に撮って貰いたいと
彼女は監督の私の側に付きっきり!
娘の為に私に気を使い、大女優に優しくされた私は
彼女は元の旦那(イブ・シャンピ)の様な
禿頭が好みか?と勘違いしそうになった。
カメラマンは彼女の足が綺麗だと
娘より母親を撮りたがった・・・それはさておき
彼女の日本映画に置けるキャリアは素晴らしいものである。
当時人気絶頂の鶴田浩二と浮き名を流し
共演した「ハワイの夜」は大ヒット
続く「君の名は」シリーズは日本中の映画館を満杯にした。
そして日仏合作の「忘れ得ぬ慕情」の監督
イブ・シャンピを追ってパリへ。
その国際結婚に日本のファンは衝撃を受けたものだ。
それでも、彼女に日本の映画界はオファーを続け
彼女はパリと東京を往復しながら
小津安二郎の「早春」、豊田四郎の「雪国」
木下恵介の「風花」、市川崑で「おとうと」
小林正樹で「怪談」、斉藤耕一で「約束」
山田洋次の「男はつらいよ・私の寅さん」
と何れの作品も、その年のベストテンに入る名作揃い
出稼ぎで、此れだけの足跡を残した女優は
過去に例がないだろう。
しかし、女優としての成功と結婚の掛け持ちは
難しく18年目で破綻した。
その後も市川崑作品にはレギュラー出演。
そのフランス仕込みの洗練された美しさは衰えず
まさに冒頭の”化け物”と呼ばれる熟女ぶりである。
それだけでなく彼女は文才も有り
エッセイに小説と、その知性も輝いている。

2015年5月20日水曜日

桃井かおり(1951~)
三田佳子に続いて彼女も私に関わりのある女優である。
JRナイスミディのCMで何年か、ご一緒した。
彼女だけではなく竹下景子さんとコンビであったが。
竹下さんは演じている役と同じ
庶民的な方で、奈良の大仏前で
「監督、お土産を買いたいからお金貸して!」
と気さくに云う人であった。
勿論、すぐ返して貰ったが(笑)
一方の桃井さんと言えば
鹿児島の最南端の撮影が当日、村の選挙と重なり
投票会場がロケ現場のナント直ぐ隣り
過疎地のはずが村人全員集合の大群衆
村始まって以来の大イベントを見逃してなるものかと
皆、固唾をのんで待つという状態。
今か今かとフラミンゴの様に首を長く伸ばし
ロケバスの窓を覗いた群衆の1人が
「竹下景子の隣りに居るデブは誰だ?」の
ひと言に、デブでない彼女は怒り狂い
「とにかく私の目の範囲に野次馬を寄せないで!」
制作は縄を張り、体を張っての人避け。
確かに、その頃
竹下さんはCMで理想のお嫁さんイメージNO.1
桃井さんが主演したNHKの名作「花へんろ」や
映画「幸福の黄色いハンカチ」は忘れられていた。
CMで活躍する今ほど彼女の知名度は高く無かったのだ。
「私って油断すると”片桐はいり”に間違われるの」と
自分のオカッパ頭の冗談を言う位であった。
だから気さくな彼女と仕事以外でも私は
プライベートな、お付き合いをさせて頂いた。
映画「ツイン・ピークス」の宣伝に
来日したデビット・リンチ監督に会いに行こう!と
日比谷でデートした事を告白するが
残念ながら週刊誌が喜びそうなネタは何も無い。
それより当時、彼女が付き合っていた
ジャニーズ事務所の某君の話を
大勢の客の居るラーメン屋で、あの声で話すので
「その話、此処ではヤバイから」と
帝国ホテル地下の客の居ない喫茶店に
移動させた記憶が有る。
とにかく彼女は天衣無縫、よく此れまで
スキャンダルでマスコミに潰されなかったものだ。
敢えて言うが、私は彼女の大ファンである。
彼女を撮ると、まったく想定外の演技をするから
監督としては、とても魅力のある素材なのだ。
それでもロケ現場で、彼女が
「私、此のコンテやりたく無い!」と突然言い出し
(業界の通例ではコンテは誓約書、スポンサーも
上役に許可を取っているので簡単には変更出来ない!)
当然、現場はパニックになるが
私は前回の三田佳子さん等
猛獣(失礼)の様な女優には慣れていたので
「それでは此れでは、どうですか?」と作座に別案
ギリギリの変更だが、その方が面白く成ったのは
まだCMの現場が自由だった時代ならばこそ。
彼女の交友関係は、亡くなった松田優作に原田芳雄など
皆、その役者魂が半端で無かった人ばかり
彼女の女優としての素質は勿論、天性のものも有るが
彼女の此れまでの”生き方”から造り上げたものなのだ。
そして「なのよね・・・」という今の女の子が使う桃井節は
彼女が如何に現代の先端を生きているか?の証し。
若い娘たちは自由に生きる彼女に憧れ、真似をしているのだ。
自分で脚本を厳選して出演し、尚かつ監督とも対立しながら
挑んだ作品には何処にも”桃井かおり”の存在感が
鮮やかに残って居る。
此れからも日本を代表する、いや今やラトビア映画出演
そして米国を拠点として国際スターの道を進む彼女。
アカデミー賞女優に年齢制限は無いのだ
”熟女の季節”の彼女に、心からエールを贈ろう。

2015年5月17日日曜日

三田佳子(1941~)
私は彼女の人気がピークとの時、CMでずっと
監督として、ご一緒させて頂いた。
そう芸能人、高額納税番付で4年連続1位を
取っていた頃である。
その大輪の花とも例うべき艶やかさは
味噌汁のダシのCMに実は不向きであった。
だから、その濃厚に放つ匂いを消す為に
苦労した覚えがある。

彼女が映画デビューをしたのは第二東映
あの高倉健がコミカルなサラリーマン役をやっていた
半端な時代に、育ちの良いお嬢さんの彼女は
そのままの芝居で、やはり半端な女優であった。
その健さんがヤクザ映画でブレイクした後も
彼女は、その添えもの綺麗な女、半端なままであった。
それが澤井信一郎・監督「Wの悲劇」で大女優に化けた。
此の役は、自分の愛人の腹情死を薬師丸ひろ子に
代わらせるという、凄まじい悪役である。
それを何処に今ままで眠っていたかの様な演技力で見せた。
此れが映画のヒットと共に、その年の女優賞を
彼女が総なめにするという結果となり、翌年
NHK大河ドラマには珍しい現代劇、しかも主役が女性という
脚本・橋田壽賀子の「いのち」を生んだ。
大河ドラマ人気にCM業界が飛びつくのは今も同じ
彼女は同時に何社も掛け持ちタレントと売れまくって
先の長者番付の結果となった訳である。
しかし私との仕事の間も、
「子供が小さい頃から云う事を聴かなくて・・・」と
いつも家に居られない母親としての
自分を嘆いていた内はよかったが
子宮がんで手術したばかりの彼女に例の次男の麻薬騒動
神輿を担いでいた業界が一番先に手を引いた。
露骨なほどの引き潮であった。

しかし彼女の側に居た私は、敢えて云わせてもらえば
彼女のキャラクターは日本人好みの可哀想な
”耐える女”では無い、「外科医・有森冴子」の女丈夫
いや「ドクターX」の米倉涼子を喰おうとする年増女医こそ
彼女に相応しい役なのだ。
健気(けなげ)な母親役は、あくまでも
つまり味噌汁の味、誰もの記憶にある優しい母の味を
想い出させるフィクションだったのだ。
当時、長く続いた此のシリーズCMを
「私、こんな良い母親じゃない!」と当人は嫌がっていた。
でも世間は、その虚像の母親を現実の彼女と勘違いし
カメラの前に引き出し、母親の責任と断罪した。
しかし彼女は息子を守るため、折れそうになる心を奮い立たせ
強気に鬼母の役を演じた。
マスコミは自分達が想像していたシナリオと違い
泣いて詫びない母親に落胆し、彼女を葬った。
そして歳月は流れ・・・
2014年、長い芸能生活をようやく認められ
彼女は国から”旭日小綬章”を貰った。
さて今度こそ、本当の彼女の季節
”熟女の季節”なのだ。
此れからの躍進=巻き返しを期待したい!