2013年4月30日火曜日

おウチで楽しむカクテル講座 #-15
ブラッディ・マリー
Bloody Mary
<レシピ>
ウォッカ-45ml  トマト・ジュース-適量
レモンを櫛形にして入れたり
セロリをマドラー代わりとツマミにしてガリガリ齧ったり
トマトは野菜だからとウースター・ソースをたらしたり
塩や黒胡椒を擦ったりとアレコレ遊ぶ人も居る
(まあ私だが・・・)
ベースをジンに変えると「ブラッディ・サム」
テキーラだと「ストロー・ハット」
ビールで作ると「レッド・アイ」
アクアヴィットに変えると「デニッシュ・マリー」
ウォッカを入れないと「バージン・マリー」
(只のトマト・ジュースだろうが)と
名前が変わるらしい。
”ブラッディ・マリー=血まみれのマリー”の
名前の語源は、トマトの赤い色が血を連想させる処から
16世紀に大量処刑をしたイングランドの女王メアリー1世の名を
貰ったと云うのが濃厚だ。
それでも、そんな激しい名の割りには、二日酔いの時
「あら、また飲むの?イイわよ、身体に気を付けてね」と
優しく迎えてくれるお姉さんでもある。

 

 おもてなしパエリヤ
友人が泊まりがけで来た。
何か、もてなし料理をとパエリヤを仕込む。
ニンニクで鶏肉、アサリ、ホタルイカそしてエビ等を炒め,
白ワイン、塩胡椒で下味を付けて置く。
水を入れ、それらでスープを採り、
一度、具材を引き上げる。
次にパエリヤ鍋に玉葱、しめじ、ピーマン等の野菜を炒め
それらを端に寄せ,真ん中で水を吸わせた米を油が馴染む迄炒め
先に採ったスープを注ぎ、サフランを、ぬるま湯で溶き、風味付け。
火を強め、蓋をして煮込む。
米がスープを吸って、ご飯が炊きあがるのを待ち、
まだ芯が有るようなら、再びスープを足す。
(だから多めのスープを用意して置くのがポイント)
鍋の縁からスープが消えたら炊きあがりの目安。
先に取り出して置いた具材を米の上に並べ
蓋をして弱めの火で蒸らせば出来上がり。
いつもはパセリを刻んでトッピングするが
昨日は茹でたグリーンピースの残りを使う。

サラダはトマトにハーブに新玉葱のスライス
擦ったニンニクとマヨネーズのホワイト・ソース。

パエリヤが炊ける間にシラスとハンバ海苔のピザを
食べて貰おうとしたが段取りを間違えて一番先に
ピザが焼き上がってしまった。
それと、ハンバ海苔をチーズの下に入れなかったので
ほとんど墨になってしまった。

パエリヤは多めに作り過ぎて残すつもりだったが
ナント気が付けば見事に平らげていた。





Antonio Carlos Jobim - Insensatez(1963 )

何と云ってもボサノバの立役者は此のアントニオ・カルロス・ジョビン
アメリカ読みでトム・ジョビンと呼ばれる事も多いが
ボサノバと云えばジョビン。
昔からブラジルに有ったサンバのリズムを
ジャズと融合させた革新的な試みは
世界中の音楽ファンを夢中にさせた。
だいぶ経ってからだが彼のフォロワーのマイケル・フランクスが
”アントニオに捧げる歌”という曲を作って大ヒットさせた位だからね。
とにかく今でも、その心地よいリズムに甘いメロディは
ブラジルの海岸から吹いてくる夕方の涼しい風の様に
人々の心を和ませる。
商売上手なマスターの居るBARの
B.G.Mは殆ど此れが多いのも頷けるな。

2013年4月29日月曜日

おウチで楽しむカクテル講座 #-14
ジン・リッキー
<レシピ>
ドライ・ジン45ml  ライム 1/2個 ソーダ水適量
氷を入れたグラスの上でライムを絞り、ジンとソーダ水を注ぎ
軽くステアして、仕上げにライムの皮を挟んでグラスの縁に霧を飛ばす。
名前の由来は
19世紀末、ワシントンのレストラン「シューメーカー」で創案され
最初の客の名前カーネル・サンダースでは無くて
カーネル・ジム・リッキー氏に因んで付けたとか。
もう一つは米軍将校ジョー・リッキーが愛飲していたからとか。
どちらも安易でイイ加減な理由だ
もっとカクテルには洒落た名前を付けるべきだと思うが。

ソーダを入れなければジン・ライムとなる。
口当たりが爽やかなので食後や
店をハシゴした時の口直し等にキマる。



キャバレー@-17



Manhã De Carnaval!-Antonio Carlos Jobim & Luiz Bonfa
例年になく酷かった花粉症の季節も、どうやら終わった様で
これまで我慢していた窓を開け放つと空気が軽く感じる。
そんな気分で今日から暫くはボサノバ特集。
まずはボサノバを世界中に広めた映画「黒いオルフェ」(1959)
の主題歌  ”カーニバルの朝”から
アントニオ・カルロス・ジョビンとルイス・ボンファの
コンビが作った此の曲は西洋でもない東洋でもない
第三世界・ブラジル音楽の夜明けだったかも知れない。
ポルトガル語が英語圏に吸収され、ルイスだけでなく
ジョビン、ジョアン&アストラッド・ジルベルト夫婦と
世界に彼らは飛び出して行った。





最近の朝食3種
上段は残り物の肉じゃがをメインに
御飯の上に載せると牛丼の様。
味噌汁はモヤシとニラとエノキ茸とお揚げ

中段は自家製のイワシの干物を焼いて
味噌汁はシジミ

下段は鰆の味噌漬けを焼いて
いつもの魚屋が漬けたものだから甘い。
でも西京漬だから仕方ない。
味噌汁は茄子にお揚げ

何れも糠漬けの調子が良いのが共通している。

2013年4月28日日曜日

おウチで楽しむカクテル講座 #-13


スプモーニ
<レシピ>
カンパリ30ml グレープフルーツ・ジュース45ml  トニック・ウォーター-60ml
氷を入れたグラスにカンパリとジュースを入れ
トニック・ウォーターでグラスを満たし、バースプーンで混ぜる。
生のグレープフルーツを絞って作ると更に美味しい。
”スプモーニ”とはイタリア語で”泡を立てる”

トニック・ウォーターを入れず
シェイカーでシェイクしてカクテル・グラスに注ぐと
”カンパリ・グレープフルーツ・マティーニ”と成る。
どちらにしてもアルコール度数(8度以下)が低いので
イタリアン等の食前食後の軽い飲み物と云えるだろう。

でも両方作って飲んでみたら、結構酔うな・・・。




伊豆牛で、すき焼き!
駅前の銀杏通りの肉屋に伊豆牛の安売りのポスター。
そう云えば此のごろ、すき焼きをやっていないなと。
近くの八百屋で野菜は全部揃ったが
春菊は時期外れで無し、でもセリが100円。
まあ似た様なもんだろうとゲット。

割り下は酒と昆布と鰹節を削った自家製。
貰った脂を敷き、肉を焼き、割り下を入れ
どんどん上記の野菜を足して行く・・・。

此の伊豆牛は亀石峠の先、大仁町の牧場とか。
高原の良い空気が牛を元気にするのだろうか?
柔らかく肉らしい風味がある。
その味が染みた麩や豆腐や葱を、生卵に絡めると又
それらも肉に負けじと芸をして、大合唱。
特にセリがアクセントに成った。

Stranger In Paradigm-Pascal Comelade

今日の映像は、どうやらパスカルらしき男が街を歩いている。
モノクロ画面とマルチ・スクリーンのデザインが
パスカルの曲に独特な空気感とリズムを与えている。
タイトルの”ストレンジャー・イン・パラディム”は
訳すると大体”異端者”という様な意味だが、恐らく
ジム・ジャームッシュの映画「Stranger Than Paradise」からの
語呂合わせだろう。
そういえば、ジャームッシュ映画の常連
トム・ウェイツやジョン・ルーリーも、
こんな音楽を好んで演奏している。
同じ穴の狢(ムジナ)と云うやつだ。
いわゆる”常識的なノリ”とは程遠い異端の世界。
それが、この社会の不条理や孤独を静かに表現している。


2013年4月27日土曜日

おウチで楽しむカクテル講座 #-12
ブラック・ヴェルベット
<レシピ>
冷えたシャンペンと黒ビールを1:1でグラスに同時に注ぐ
シャンペンで無くとも、スパークリング・ワインならOKらしい。

シャンペンの甘さに、程よいビールの苦みが混ざって
何とも云われぬ味わい。
まさに”ブラック・ヴェルベット”とは言い得て妙。
だいぶ昔、先輩に此れをご馳走に成ったが
世の中には贅沢な飲み物が有るものだと感激した。
次に飲んだのは伊東のトリス・バーでアイリッシュ・ウイスキーの
フルコースを半年かけて全部の飲み終えた時
(しかし良く通ったものだ、しかも自転車で)
店がサービスに作ってくれた。
素人考えではスパークリングは気が抜けるので
此のカクテルは高いものに付くのでは無いか?と思うが
写真のチリの奴は”発泡止めストッパー”がオマケに付いていた
敵も、良く考えるものだ。






赤と青のブルース@-16



此の時期のホワイト・アスパラ
伊東のスーパーに佐賀県産のホワイト・アスパラが
高級ブランド風のパッケージで売られていた。
オランダの友達が春先は本当に美味しいと云っていたが
日本でも段々出回る様に成って来た。
自然の甘さを味わおうと溶かしバターだけで。

サラダには玉葱とニンニクを擦って
マヨネーズ&ヨーグルトのホワイト・ソース。

パスタは例によって
生卵、生ニンニクを擦ったもの、黒胡椒をたっぷり
パンチェッタの代わりにベーコンをカリカリにしたものを
釜揚げしたスパゲティに絡めたもの。
パルメザン・チーズとバジルの葉をトッピング。


Deep Sound Of Bobby -Pascal ComeladePerou

今日の1曲もパスカルらしいリリシズムに溢れているが
付けられた此の1枚の写真が面白い。
彼の演奏する楽器すべてを、まるで
パスカル記念館の様に雑然と並べている。
曲を聴きながら
ああ此のパートは此の楽器だなと想像するのも楽しい。


そして、今日もう一つの曲は此れ

まるで雰囲気の違う世界だが

上の様な楽器から、こんなアンニュイな世界も造れるのかと

パスカルの多様性に驚かされる。

2013年4月26日金曜日

おウチで楽しむカクテル講座 #-11
ブラック・ルシアン
<レシピ>
ウォッカ40ml コーヒー・リキュール20ml
氷を入れたグラスにウォッカとコーヒー・リキュールを
2対1の割合で注いでステアするだけ。
写真はズブロッカとカルーアを使ったが
簡単に出来て、甘めで飲み口も良いので
飲み過ぎに注意。

ウォッカの代わりにテキーラを使うと「ブレイブ・ブル」という名に成る。
又、ブランデーを使うと「ダーティー・マザー」という名のカクテルに成る。
どちらにしても勇ましい名前なのはアルコール度数の高い
カクテルだからだろう。
でもブランデーで何故、”Dirty Mother=汚いおっ母さん”に
成るんだろう?

2013.4.26 NEWS
女性アスリートは結婚に子育てという時期が、
そのキャリアを中断したり終止させたりするが。

大友 愛(31歳)
センター・プレイヤーとしてロンドン・オリンピックで
日本に銅メダルをもたらした彼女が黒鷲杯を最後に引退するという。
一度は結婚して引退し子供を産んだ彼女だが
全日本の真鍋監督に請われて再びコートに立っての活躍だった。
そのスピードの有るブロード攻撃に相手のブロックは間に合わなかったものだ。
今季のVリーグでもセッター竹下が抜けたJTマーヴェラスで
ベテランらしい働きを見せていた。

もう一人、引退する選手に杉山祥子が居る。

杉山祥子(33歳)
彼女はNECレッドロケッツに所属し、センター・プレイヤーとして
Vリーグ歴代1位329試合連続出場の記録を達成した。
読みの良いブロックと杉山スペシャルと呼ばれた
ブロード攻撃は今年のVリーグでもNECを準決勝まで導いた。

此処数年低迷していた日本女子バレーを世界で戦えるレベルにまで
高めた彼女たちの今後の人生に幸あれとエールを送りたい。

★ 木村沙織・最新ニュース★
前回、木村沙織がブラジルへ移籍という噂を載せたが
どうやらガセネタで移籍は移籍でもブラジルでは無くトルコのまま
今季、ワクフバンクと決勝を争ったガラタサライへ行くらしい。
Vリーグで決勝を逃した東レに戻る選択もあったろうが
彼女は自分のブログでハッキリと、
一度、トルコという世界レベルを知ってしまったら
そこで戦うしかないと宣言している。
日本という揺りかごで育てられたお嬢さん選手が世界中から
集まって来た強豪選手の中ではスタメンすら取れなかった
意地もあるだろう
スタートの遅い彼女の闘争心に火が付いたようだ。
頼もしい限りである。

 


久しぶりに” しめ鯖”
伊東のいつもの魚屋に鯖の良いの1匹100円!
「しめ鯖に出来る?」と聞いたら大丈夫と。
此処の店は余程新鮮で無いとOKを出さない。
2匹を3枚に下ろして、塩までしてもらう。
昨日は温かかったからね。
ついでに浅利も買って、帰りに肉屋で鶏の挽肉も。

帰ってバットに塩した鯖を並べ、水で洗った後、水気を切り
昆布を敷いて酢で締める。
約3時間で上の写真の様な、中が、まだ赤い、しめ鯖が食べられる。
茗荷を刻んでツマに。
(それにしても美意識の欠けた並べ方)

里芋と鶏挽肉を炊き合わせ
酒と赤味噌で仕上げた。
しかし此の里芋3ヶ月くらい前のものなのに
暗い処に置いたせいか全然問題が無いのには驚いた。

浅利は砂抜きはさせたが
断末魔の時間が足りなかったので
甘みが出るまでに至らなかった。
可哀想だが彼らには
やはり、あの残酷な儀式をせねば・・・。




Le Soir Du Grand Soir-Pascal Comelade
今日のヴィデオも凄い。
映画監督J.L.ゴダールが登場するイントロから始まり
パスカルの音楽的バックボーンと思える
イギリスのロック・シーンのスター達、ストーンズやキンクス等
面白いセンスでセレクトされたダンス場面を微妙にシンクロさせる技は
此のヴィデオの監督は可成りのプロと見た。
それにしてもアナクロっぽいパスカルのサウンドが、お洒落。
全出演者をロールしたエンディングのタイトルも渋い!

2013年4月25日木曜日

おウチで楽しむカクテル講座 #-10

トワイライト・ゾーン
<レシピ>
ホワイト・ラム30ml   グレープフルーツ・ジュース30ml
アプリコット・ブランデー1tsp  カシス・ルキュール1/2tsp
上の材料をシェイクしてグラスに注ぐ。

1984年のバーテンダー協会カクテル・コンペの優勝作品。
作者の毛利隆雄氏は銀座に「毛利BAR」と云うお店を持つ、
知る人ぞ知る”伝説のバーテンダー”で
”海の中に光が届く最も深い部分”と云うイメージだとか?
しかし此の名前は
1960年代の米国のSFテレビ・ドラマ・シリーズが有名で
夕暮れ時の超常現象が起る場所などを指し
何かミステリアスなムードが漂う。
暗いエピソードとして
1983年にスピルズバーグ製作で劇場映画化された
同名の映画「トワイライト・ゾーン」は
ジョン・ランディス(マイケル・ジャクソンのMTV「スリラー」の監督)が
メガフォンを取った1話の撮影中に
ヘリコプター事故が起り主演のヴィッグ・モロー
(TV「コンバット」サンダース軍曹役が有名)
と中国系子役2人が亡くなっている。



Pascal Comelade Album Jaket
今週「今日の1曲」で特集をしているパスカル・コムラード
音楽もユニークだがアルバム・ジャケットが更に面白い。
あらゆる現代美術に精通していて1枚として同じ表現をしていない。
むしろ音楽より前衛的かも知れない。
こうして並べるとアート・ギャラリーの様。
タイトルだけで歌詞の無い楽器だけの曲が多い彼は
ジャケットで、そのイメージを膨らませて居るのかも知れない。


Pascale Comelade - The skatalan logicofobism

イントロは小松政夫の”しらけどり音頭”かと思ったが
やはりパスカルらしい面白いサウンドだ。
映像が凝っていて、チェコの異端のアニメ作家
ヤン・シュヴァンクマイエルの作品の様な
ストップ・モーション・アニメの出来が素晴らしい。
丁寧なコマ割りに光と影の空間処理
素材の選び方が自由で、それで又
想像もつかない展開に圧倒されてしまった。
可成り力量の有るアニメーターと観たが
一体誰だろう?
パスカルの顔を箱にプリントして出演させているが
何より此を造った映像作家のパスカルに対する
熱いオマージュが感じられる。