2012年11月30日金曜日



”ゴールデン・イヤリング”も飽きたので
次のビクター・ヤングの曲は
”My Foolish Heart=愚かなりし我が心”
1949年の同名の映画の主題歌。
上の女性は映画のポスターからスーザン・ヘイワード。
ビクター・ヤングらしい美しいメロディに
例によって沢山のカヴァーが生まれた。
いずれも素晴らしい出来で、どれから
紹介しようか迷うが、オーソドックに歌い上げた
ビリー・エクスタインあたりからスタートしますかね。
ジャケット・デザインも
♪ 解っちゃいるけど止められない〜の植木等で行こうか
迷ったが、オーソドックに”アホの坂田”で。


警察日記(1955)
山田洋次が選ぶ日本の喜劇100選で放映されたこの映画は
喜劇というには相応しく無い様に思われる。
そこで描かれているのは日本の悲劇と云うべきものだから。
戦後の地方、東北の片田舎の警察署の出来事を
タイトル通り”警察日記”として綴った
プロレタリア文学の伊藤永之介の原作。
脚色したのは脚本家としては寡作の井手俊郎
それでも成瀬巳喜男の「めし」「流れる」
川島雄三の「州崎パラダイス赤信号」と名画に足跡を残した。
監督は久松静児。
戦後の日活の文芸路線と云われる作品
「おふくろ」「渡り鳥いつ帰る」「月夜の傘」「雑居家族」
で名を挙げ、東宝では森繁久弥と組んで
「駅前シリーズ」をヒットさせた。
そう此の映画はタイトル・ロールでは森繁が主役なのだが
彼が目立たない。それが此の映画を成功させている。
彼の臭い演技がまだ出て来ず
警察署内の署員達のアンサンブルが旨く行っている。
上の写真に写っている若い警官が宍戸錠(デビュー作)に
殿山泰司(だらしない殿山節が出ていなくて生真面目で良い)
他に署長に三島雅夫(その古狸ぶりが絶品!)
主任に織田政雄(日本映画で彼の存在は目立たないが大きい)
そして、まだ初々しい三国連太郎(佐藤浩市そっくり)の
淡い恋心は此の映画に甘い余韻を残している。
しかし此の映画の主役は何と云っても子役・二木てるみ(6歳!)
此の子の可愛さと健気(けなげ)さは
日本映画史上、子役としてダントツの素晴らしさだ。
上の写真の右下にも居るが、その演技は自然そのもの
そこに居るだけで、捨て子の哀しみを姿で表現している。
いわさき・ちひろの絵本から抜け出て来た様な愛くるしさ。
黒澤明の「七人の侍」に3歳でデビューしたらしいが
多分、村の子供たちの一人として出ていたのだろう。
その後、再び黒沢の「赤ひげ」の岡場所で虐待された娘の演技で
ブルーリボン女優助演賞を最年少(16歳)で取っている。
そう云えば此の映画には他にも名脇役と呼ばれる
俳優が沢山出演している。
ベテランの杉村春子、沢村貞子、千石規子そして
小田切みき、岩崎加根子
男優では左卜伝、伊藤雄之助、多々良純、東野英治郎
いずれも東北の地に根を生やしている様な人物像を演じて
可笑しくて優しくて哀しくて
こんな人、昔は近所に居たな・・・と懐かしさを感じる。
懐かしいといえば馬喰役の伊藤雄之助が好きだった彼女が
別の男に嫁ぎ、その嫁入り道具を馬車で男の家に運び
振る舞い酒で酔っぱらい、帰り道、馬にも置いて行かれ
道路に寝ている田舎道に浮かぶ月の風景は
いつかか何処かで自分も見たような”デジャヴ”の様。
その凄い映像を撮ったのは後に今村昌平作品や日活ロマンポルノで
活躍したカメラマン姫田真佐久。
そして東北民謡の”会津磐梯山”や"馬子唄”を
効果的に使っていたのは音楽の団伊玖磨と、スタッフは
此の頃の日本映画の”力”を感じさせるベスト・メンバーだ。
それにしても此の映画は喜劇と呼ぶには哀しすぎる。
今では考えられない戦後日本での貧困から出た”捨て子”に”人身売買”
冒頭とラストに出て来る”嫁入り”風景の、なんと切ないことか。
しかし見終わった後、心に残る”人の温かさ”は
時代を超え、此の映画が今の日本に欠けている何か?
を提示している様にも思える。
子沢山の巡査の森繁が捨て子の二木てるみを家に連れて帰り
「5人も6人も一緒だ」と呟くように
悲惨な現実をユーモアという笑いで乗り越えて来た先人達の知恵
それこそが又、山田洋次が敢えて此の映画を喜劇として
取り上げた理由だろう。



合鴨の卵
ウチの米は合鴨製法というのを使っている。
農薬を使わず水田に合鴨を放ち、害虫を食わせ
米を育てるという作り方だそうだ。
だから、それを置く米屋には、こんな、その合鴨の生卵も売っている。
鶏の卵より大きく薄い緑色で、恐竜の卵の様で気持ち悪いが
米屋の女将さんの話だと、とにかく味が濃い!と。
今朝は、それを炊きたての御飯の上にかけてみた。
殻が厚くて割るのに大変だったが、ご覧の通りのオレンジ色。
食べてみたら、女将さんの云う通り、濃〜い!というカンジ。
なんだか食べたとたん元気が出そう。
焼き海苔で包んでも白菜漬で包んでもイケる。
当分、合鴨の卵かけ御飯は癖になりそうだ。
あっ、味噌汁は昨日の残りのキャベツとお揚げの具ね。


Victer Young Greatest Hits -13
Willie Nelson - Golden Earrings
ウィリー・ネルソンはカントリー歌手出身だが
ロックからジャズまでジャンルを問わず
新しい歌、古い歌、何でも気に入ると歌ってしまう。
そして、その選曲のセンスが良い。
とてもカントリーの大御所の爺さまとは思えない。
例えれば演歌の北島三郎がSMAPの歌を歌っちゃう様なもんか?
いや全然違うな(笑)
此のビクター・ヤングの名曲も風呂の中の鼻歌の様に
実に気持ち良さそうに歌っている。
そして、それは彼の風貌からしてボヘミアンな雰囲気でピッタリだ。
彼らしい大胆なアレンジは実力がなせる技だろう。
同じくレパートリーの広いレイ・チャールスとデュエットしている
此の曲など、長い人生から滲み出る味の様なものを感じさせる。





2012年11月29日木曜日



モヤシの草鞋ハンバーグ
「きょうの料理」でやっていた此のメニューが
旨そうだったのでレシピ通り作ってみた。
合挽き肉を卵を繋ぎにモヤシと春雨と練り込む
それをフライパンで上下と焼き、蓋をして
酒蒸しにするというもの。
その形が草鞋みたいだから来んな名前が付いたらしい。
大根おろしにポン酢で頂く。
モヤシと春雨の食感に肉の旨味がジュワ〜ッと。
簡単で安上がりだから又、作ろう。

イカの塩辛は仕込んで中一日なのに
2杯に4杯分のワタを入れたので
もうコクがあり食べられる。
発酵前の生臭さも柚子を刻んで載せたから無い。
これでは完成するまでに無くなりそう。

デザートは柿。
昨日、食べた生ハムと梨には敵わないが
甘さが程良く、口がさっぱりした。


Victer Young Greatest Hits -12
The Hunters - Golden Earrings
193i年に同名の映画主題歌として作られた
ビクター・ヤングの此の曲が1960年代に何故か?リバイバルし
折からシャドーズ、アストロノーツと筍の様に
次々と生まれたインスト・エレキ・バンドも
此の名曲を放って置くはずがなく
サーフィン&ホットロッドの次はエキゾチックだ!とカヴァー。
此のザ・ハンターズも、その沢山の内の1つだ。
勿論、それらの”雄”ザ・ベンチャーズのも有るが
なんともテンポが緩くて頂けない。
やはりエレキは景気良くテケテケテとやってくれなくては。





2012年11月28日水曜日


ペンギンの温度計
此れは上野の丸井の裏に在る瀬戸物屋で見付けた。
「今日の1食」のカクテルに度々登場する
ピンクのフラミンゴ型マドラーも此の店のものだ。
外観に昭和の面影を残したその店は、売っているものも
昭和の売れ残りのような時代遅れのものを平気で置いている。
その昔、渋谷に「文化雑貨屋」という
ブリキの弁当箱等のレトロな品を置く店があったが
この店は意識せず、そうなってしまっている。
交代で店番をしているらしい爺さんと婆さんは
いつも角に座って居るのに、丸で売る気は無さそうで
その日もガラスケースの中にちょこんと有った来れを
「すいません見せて下さい」という私に
婆さんは面倒くさそうにヨッコラショ!と腰を上げた。
ご覧の様なブックエンド型で、その影のかたちで折れ曲がっている。
何れ名の有るデザイナー氏が作ったグッドデザインとみた。
失礼ながら此の店には、まったく不似合い。
だから婆さんも”何で来んなもの買うの?”という顔。
更に手に取って、ひっくり返してみたら
正価3,150円のものがナント特価840円!
此れは買うしか無いでしょう!と云うワケで我が家の洗面所に。





イカのアルデンテは難しい。
<前菜>
近所のNさんから大きな梨を頂いたので
昨夜、生ハムで包んで”プロシュート・メロン”ならぬ
”プロシュート・ペア”を前菜に作った。
生ハムの風味と梨の甘さが口の中で混ざり
此れを考えた人を尊敬した。
<サラダ>
玉葱のスライスをアクセントにしたミックスだが
ドレッシングはいつもの
オイル&ビネガー&ニンニク&アンチョビ・ペースト
<パスタ>
スルメイカの太った奴が安かったので
4杯購入、2杯は塩辛に一杯はワタを抜いて冷凍
残りの一杯をアーリオ・オーリオで
野菜と炒め、茹で上がったパスタに絡めた。
パスタはアルデンテだったが
イカを少し炒め過ぎて固くしてしまった。
パスタと同じ様にイカも余熱を計算しなくては。

白菜を又漬けようと昨日4束捌いて干した。
これから塩して漬込み、巧くいったら
前回より大きかったので年内は楽しめるだろう。



Victer Young Greatest Hits -11
Golden Earrings-The Budapest Cafe Orchestra
やはり此の曲にはジプシーの匂いがするらしく
東欧はハンガリー・ブダペストを本拠とするグループ
”ブダペスト・カフェ・オーケストラ”も演奏している。
自ら英国のペンギン・カフェ・オーケストラを意識したと
ホームページに載せて居るだけ有って
スタイルはクラシックだが
実は、かなり前衛的な音楽をやっている。
それは怪しげなオッさん達の素顔を見せた此の映像でも解る。
とにかくヴィデオ・クリップがユニークで面白い。
バルカン音楽のエミール・クストリッツァの世界に近いかな?
此の”暗い日曜日”のアレンジ等、かなり、確信犯と見た。
今、東欧系の音楽は活気があるね。

2012年11月27日火曜日


この愛のために撃て
ジェラール・ピレスの「TAXI」に始まり
「アーティスト」で米国アカデミー賞を取ったミシェル・アザナヴィシウスに
そして此の映画の監督フレッド・カヴァイエと
今フランス映画界は着実に世代交代が進んでいる様だ。
特に、それが顕著なのはアクション映
    フランス映画伝統の”フィルム・ノワール”の匂いを残し
    ハリウッドのテンポの良い展開を吸収した若い監督たちが
    此の様な面白い作品を作り始めた。
    ギャラの高そうな大スターこそ使っていないが
    可成りの予算をつぎ込んで丁寧に撮られた
    息もつかせぬアクション・シーンは文句無しに楽しめる。
    主人公は臨月の妻をかかえた平凡な看護助手。
    此の男が病院で殺し屋から患者を救ったばかりに
    殺し屋の仲間から妻を誘拐され、患者を病院から連れ出せと脅迫される。
    日本人なら警察に直ぐ相談して助けを呼ぶ処を
    個人主義的な国柄のフランス人の主人公は身重の妻を救うべく
    単身、行動に移る。
    それから先は病院から患者を連れ出し一緒に逃げる、走る。
    そう患者は重要指名手配犯で警察に追われていたのだ。
    逃げる、走るは先に此のサイトに載せた「アドレナリン」と
    同じパターン。でもアチラは当人にハンディがあったが
    此の映画では今にも子供が産まれそうな妻が人質
    というハンディが緊張感を産む。
    それに頼りにしていた警察の女刑事が上司にアッサリと殺され
    アレッどうなってるの?フランス警察は・・・と
    物語の意外な行方に興味を持たせる。
    そう此の監督フレッド・カヴァイエは優れたシナリオ・ライターでもあり
    デビュー作「すべては愛のために」(2008)は
    すぐさまラッセル・クロウ主演の「3デイズ」としてリメイク
    私は、そちらの方を先に観て、やはりシナリオの巧い
    ポール・ハギス作品だったので、さすがと感心していたのだ。
    此の2重も3重ものドンデン返しは
キャスティングの良さも絡んでいて主人公と逃げる指名手配犯役
(ロシュディ・ゼム)の人相の悪さに観客は引っかかってしまうし
警察の上役(ジェラール・ランヴァン)の貫禄ある風貌にも騙される。
しかし何より主人公(ジル・ルルーシュ)の真面目で優しそうな
キャラクターが此の物語を面白くさせている。
ラストに指名手配犯と警察に乗り込む時
どちらが警官に化けるかと決めるのに
「お前の顔は警察官には見えない」というユーモアに笑えた。
とにかく出て来る良い奴、悪い奴どちらもタフで
撃たれようが殴られようが立ち上がり
懸命に生きようとする処が此の映画の魅力だろう。
特に主人公の妻(エレナ・アナヤ)が
大きな、お腹で走り、戦う姿に感動させられる。
まあ、これも直ぐハリウッドでリメイクされるに違いないだろう。



鍋に柚子胡椒
外は雨、寒気はするし何とか温まろうと昨夜は鍋。
昆布だしで冷凍してあった鱈や牡蠣に
豆腐やシメジやチンゲン菜等も入れてしまう。
酒以外味付けも無し。
ただ、食べるときポン酢に
先日ケニー君から頂いた佐世保土産の
赤と緑の柚子胡椒を載せた。
私も庭の柚子をあげたから柚子の交換だ。
沢山運んで行ったけど彼の佐世保からの戻りが遅かったので
浅草の皆に別けてしまい5個しか無かった。
「えっ此れだけ?」と不満そうだったけど(笑)
でもオーガニック無添加の生だから又来年ね。
その時、一緒に小イカの干物も貰ったので
丁度、写真のスルメイカを漬けた酒&醤油汁に又、仕込んだ。
多分、一週間くらいで柔らかく成るだろう。
そう云えば白菜漬けも
もうすぐ無くなるので又漬けなくては。


Victer Young Greatest Hits -10
Gene Pitney - Golden Earrings
今日”ゴールデン・イヤリング”を歌うジーン・ピットニーは
私が高校生の頃のアイドルだった。
その伸びのある声で映画主題歌をヒットさせたが
実はリッキー・ネルソンやクリスタルズに
曲を提供していた優れたシンガーソングライターでもあったのだ。
此の”ゴールデン・イヤリング”はビクター・ヤングの曲だが
イントロのヴァイオリンから彼のルーツ(ポーランド系)
を思い起こさせるエモーショナルな歌唱だ。
その実力は此の”メッカ”と云う不思議な曲でも解る。


2012年11月26日月曜日


バレーボールでイタリアン
宇佐美に戻り、録画して置いた木村沙織の試合をチェック。
まず残り物のクラムチャウダーのショート・パスタは
解凍してもイマイチ食欲をそそらなかったからもう一度
ロースターで焦げ目がつくらいグラタンみたいに焼いてみた。
サラダの野菜類は一瞬80度くらいの湯をくぐらして活性化
玉葱のスライスを少し混ぜ
ドレッシングはニンニク&オイル&ビネガー&ポン酢
ピザはイタリアン・サラミをふんだんに載せ
冷凍しめじとピーマンに溶けるチーズ。
此れをワクフバンクがRCカンヌに2セット取られた処まで
観ながら作り、そして食べる。
何故そんなに負けているのに余裕が有るのか?というと
”木村沙織のトルコ日記”というブログで結果は知っていたから
(笑)
そして逆転劇は飲み物をワインからシェリーに変えて
オリーブやチョコレートをつまみながら・・・。
試合の詳細は下の「がんばれ日本女子バレー」に。

2012年11月25日日曜日

2012.11.25 NEWS
今日またBSで木村沙織(ワクフバンク所属)の試合が有った。
相手は前回ストレートで勝ったフランスのRCカンヌ。
アウェイでの戦いだから彼女は折角スタメンに起用されたにもかかわらず
地元の声援に気後れしたか得意のレシーブもサーブもイマイチだった。
前半2セットを落とし後半巻き返しチームは勝利したものの
それは木村の活躍ではなく主砲グリンカに依るものだ。
試合後に日本向けのインタビューに答えて木村は
「自分に託されている部分をもっと頑張りたい!」と答えていたが
試合解説の元全日本のキャプテン吉原さんは
「もっと自分にトスが来るようにアピールしなくてはダメ!」と
前回、此処に書いた私の意見と同じ様な事を云っていた。

そう彼女は良くも悪くも遠慮深い”お嬢さん”なのだ。
同じトルコのフェネルバフチェに移籍し
2012年の欧州チャンピオンズリーグでMVPを獲得した
韓国のキム・ヨンギョンの"したたかさ"を見習わなくては。


地球の反対側で、ひとり武者修行に励んでいる様子が
26歳とは思えない乙女チックな表現で書かれている。
可愛くて、もう宇佐美のオジさんは追っかけて
トルコに行きたく成っちゃう。
(浅草・吉原のトルコじゃないからね!)
まあ心配したより、その新しい生活を彼女は
エンジョイしている様子だから安心なのだが・・・。

Victer Young Greatest Hits -9
Peggy Lee - Golden Earrings
歌手ペギー・リーと作曲家ビクター・ヤングのコンビは
以前に紹介した”ジャニー・ギター”(1954年の映画「大砂塵」主題歌)で
世界的な大ヒットを出しているが
此の曲は、それ以前1947年の映画「ゴールデン・イヤリング」の主題歌だ。
マレーネ・デートリッヒ主演だが彼女は映画の中で歌っていなくて
ペギーが吹き込んだ歌のほうがポピュラーになった。
その声には上品な色気が有る。
戦前戦後と「ブラックコーヒー」「フィーバー」等
数々のヒット曲を出したが、晩年にポール・マッカートニーと





此の曲はビクター・ヤングの中でも珍しいサラサーテの
”ツィゴイネルワイゼン”のエキゾチックなメロディを使っている。
サラサーテがハンガリー民謡のメロディを引用し
それを又ビクター・ヤングが映画主題歌として使ったというワケだ。
”ツィゴイネルワイゼン”とは
ジプシー(ロマ)を意味するらしく
映画「ゴールデン・イヤリング」(1947年)は
彼らをドラマにしたものだという。
それで私も
”ジプシー”そして”金のイヤリング”をキーワードに
来んなジャケットを考えてみた。
もともとペギー・リーでポピュラーになった曲だが
カントリーのウイリー・ネルソンまで歌っていて
スタンダードとなりモダン・ジャズとして演奏される事も多い。
ところで此れに使った“Golden Earring"のフォントだが
何となく金属で作れるカンジがしない?


”うりんぼ”の”あばれんぼ”
”うりんぼ”は私の知る限り浅草に最初に出来た、とんこつラーメン店だった。
釣り好きの親父が魚の名前から付けた店名らしい。
結構,真面目にやっていて味も良かったが
最初に出来た頃は繁華街から離れた場所も有って
客も入らなく不安そうな親父に、私は大丈夫!
花火の時には3ヶ月分くらいの人が入るからと安心させた。
何度か通う内にネーミングを付けてくれと”新作”を食べさせられた。
それは普通のとんこつよりワイルドな味だったので
店が”うりんぼ”だし”あばれんぼ”はどうかな?と云ったら
気に入ってくれた。
ついでに後日C.Gで作った孫悟空のポスターも作ってやったら
お礼にと「1ヶ月好きなものを只で食べさせる」と云ってくれた。
そうなると行き辛いもので結局2回くらいしか行ってない。
浅草に居るときは必ず1度は食べにいっているが
だんどん客が増えて従業員も2人使って昼夜大繁盛。
特に昼時は混んで入れない位に成って来た。
先日、久しぶりに”あばれんぼ”を頼んで食べていたら。
目の前に親父が居たので私が「味が変わったね」
日頃から親父は私の辛口を知っているので不安そうに
「そんなに変えていないけど・・・」と答えた。
でも私の「味が洗練されて前より旨く成っているよ!」に
顔がぐちゃぐちゃ、嬉しそうだった。
壁の孫悟空のポスターもリプリントしたらしくキレイに成っていた。

2012年11月24日土曜日

恐竜ヘルメット
此れはチャリ用のヘルメットだ。
何とも恐ろしい恐竜の頭がモダンにデザインされている。
しかも顎紐に,恐竜の下顎の差し歯迄オマケで付いていた。
下の松本大洋の漫画に登場する少年達が被っている帽子と同じセンス。
日本と米国と期せずして同時発生したワケだ。


そう、此のヘルメットは子供用なのだ。
どんなにダイエットしても私の頭には入らない。
お願いだから早く大人用を作ってくれ〜い!




おうち居酒屋
昨日から昆布鰹ダシで煮込んだ、おでんの具。
おでんは時間をかけなくては美味しく無いと云う常識に
矛盾する新しいテクニックを使った。
大根を皮を剥いて、そのまま冷凍してしまう、
此れで大根の繊維が壊れ、早く煮えるのだ。
(厚さを変えておけば様々な煮物に使える)
蒟蒻、はんぺん、竹輪などは普通で良い。
味付けは酒&醤油
決め手は鍋の真ん中に置いた丸ごとの玉葱
此れで、おでんのつゆに自然な甘みが出る。
此れ等は、その道のプロから聞き出したワザだ。
蛸はイチバン最後,煮すぎると固くなるからね。
此れに箸休めは
菜花を茹で、宇佐美から運んだイカの塩辛を載せたもの。
同じく鄙びた白菜漬。
此れで酒の肴は完璧と成った。