2018年8月31日金曜日

此の夏、一二を争う糠漬け。
古漬けは刻んで納豆に。
鰯の味醂干しには山椒の粉で蒲焼き風に。
味噌汁はナメコに豆腐にオクラ。

Bratsch - Rabiz
ブラッチと発音する此の音楽集団も
フランスを拠点に”ロマ”の音楽をベースとしている。
ギターとヴァイオリンにクラリネットとアコーディオン
全て持ち歩ける楽器構成が彼らの放浪生活を忍ばせる。
Bratsch - Nami Naz Ouni
此の曲ではブズーキというギリシャの楽器がメインだが
バルカン半島からギリシャにトルコとヨーロッパは地続き
様々な文化が入り混じり、音楽には国境も無いことが
証明されている。

八月最後の朝
気象庁は暑さも今日までと云っているが・・・。

2018年8月30日木曜日

シラス大根おろし定食
一昨日の夜、ピザを作った残りのシラスを大根おろしで。
糠漬けは相変わらず調子が良い。
特にオクラが良く漬かっていた。
アサリも昨日の朝の残りを昨夜の内に
貝が開くまで仕込んでいたから身が柔らかい。
ミツバの代わりに茗荷。
納豆も、ひきわりに茗荷。
この時期、良い茗荷が安くなったのが有難い。

Goran Bregovic - Mesecina - (LIVE)
東欧圏のワールドミュージックに
ボスニア・ヘルツェゴビナの監督エミール・クストリッツァの
映画の音楽を担当していた此のゴラン・ブレゴヴィッチは外せない。
16歳でロッバンドを始め(戦火の中でよく?)
エミールの映画に抜擢された。
お聴きのようにバルカン音楽とは此れぞ!
猥雑さと泥臭さは映画の奇想天外な展開を助けていた。
此のライブに顔を見せているゴラン・ブレゴヴィッチは
自分の音楽とは違いハンサムなのが意外だった。

2018年8月29日水曜日

Fanfare Ciocarlia - CasaBlanca
ワールド・ミュージックは東欧の共産圏諸国が
ソ連から独立し自由化した機に重なる。
それらの文化が一気に外へ溢れ出たのだ。
此のファンファーレ・チョカルリアもルーマニアの”ロマ”の音楽。
結婚式や宗教儀式に呼ばれた彼らのアンサンブルを
ドイツのプロデューサーがプロモートしたもの。
もともとトルコの管楽器だけの軍楽隊音楽が進化したもので
彼らの発祥地インドから”さすらいの民=ロマ”が
ブルガリア、セルビア、マケドニアと普及したもの。
それまで西洋音楽に無かった楽器編成で
歌われる彼ら独自の生活は
映画「ジプシーキャラバン」で描かれたが
とても興味深いものであった。

鯵の干物定食
客人が居ても変わらない朝ご飯。
糠漬けは少し古漬け。
納豆にはメカブと茗荷。
味噌汁はアサリ。
いつもの通りだが、客人が朝から
散歩に出掛けた(徘徊老人か?)ので戻って来る
タイミングに仕上げを合わせるのが私の技。

2018年8月28日火曜日

Iskam, iskam:Azis & Malina
同じブルガリアでも昨日のブルガリアン・ポリフォニーの
”聖”なる歌声とは正反対の”俗”なるもの。
アジスは”ブルガリアの妖怪”と呼ばれる
ロマ出身のバイセクシャル・ミュージシャン。
己のルーツ、ジプシー音楽をディスコのリズムに載せ
ラップも盛り込み、怪しげな世界を構築する。
それでもベースにあるのは
地理的にアジアとヨーロッパの文化交差点の
混沌としたブルガリア音楽。




タラコ定食
ひょっこり出てきたナメコを昨日の味噌汁に入れて
赤味噌も足して活性化。
糠漬けは相変わらず好調。
納豆には茗荷とメカブ。
とりあえず、曇ってはいるが
昨日より過ごしやすそうな朝


2018年8月27日月曜日

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を (2009)
フランスの国民的アイドル、ジョニー・ハリデーの遺作である。
彼は此の歳に大腸癌と診断され手術している。
おそらく、その前後に撮られた作品と思う。
監督は香港ノワールの第2世代ジョニー・トー。
そのクールながら激しいアクション・トーンは踏襲されている。
安易なセンスの無い題名は日本の配給会社が
勝手につけたもので、本当は Vengeance=復讐である。
話は、フランスからマカオに嫁いだ娘の家族が皆殺しにされ
その犯人を追う父親役がジョニー・ハリデーという設定。
嘗てのアイドルだった彼のハンサムな面影は見事に消え
レストランのオーナー・シェフと名乗っているものの
拳銃の扱い方がプロで、深く刻まれた顔のシワが
実は裏社会に生きてきた男である事に、生かされている。
物語は娘の復讐に、彼が雇った香港側の殺し屋3人組の
義理と人情の男の世界、東映ヤクザ映画なのである。
仇を討つ相手が結局、彼らのボスだったというのに
フランス男の”父の想い”に共鳴した彼らが
男の約束と命をかけて最後まで戦うわけである。
こう書いてしまうと話が簡単すぎるが
此の監督ジョニー・トー、シナリオをだいぶ捻って
主人公ジョニー・ハリデーが殺し屋時代、脳に弾を受け
記憶が、消えてゆくというスリリングな展開を用意していた。
だから復讐する相手の顔も名前も判らなくなっていくのを
助っ人3人の殺し屋が、どう受け止めるかがミソ。
まるで間抜けな話となる筈だが、此の映画は
様々な仕掛けを用意してグイグイ観せるのである。
ともあれ全部話すと”ネタバレ”になるから辞めておくが
ジョニーの遺作に相応わしいエンディングとでも言っておこうか。
我が青春のシルヴィー・バルタンにジョニー・ハリデー
”アイドルを探せ”に”甘い暴力”が記憶の中で響く。

Pritouritze Planinata:Le Mystere Des Voix Bulgares
此の曲を最初に聞いた時の衝撃は忘れられない。
昔、L.A.に居た友人にテープで渡され
”此れ今ジュディ・コリンズが狙っているらしいよ”と。
ワールド・ミュージック・ブームに
大物ミュージシャンが皆、民族音楽との
コラボを仕掛けている時代だった。
私は暫くプレゼンに何度も此の音を出し
某TVのCMで未来都市の夜空にその商品が漂うという
正に、ブレードランナーそっくりのCMの音楽に
此の曲を使用した。
そう、当時は新しいとは限らなく、古いクラシックや
ジャズでも鮮度の良い音楽を探す!というのも
私の仕事の1つだったのだ。
それは未だに、こうして私のライフスタイルになっている。



ずっと冷蔵庫の野菜室に入れていた糠床を出してみた。
上京する前に仕込んでいた茗荷などは
古漬けになっていたが、まあまあ。
鰯の干物を焼き、きざみ納豆にはメカブ。
味噌汁には豆腐、ナメコが有ったはずだが
消えたからネギで代用。一体何処へ消えたんだろ?
考えられるのは買物のリュックの中が怪しい(())

2018年8月26日日曜日

Ali Farka Toure & Ry Cooder - Talking Timbuktu
私の記憶に間違いがなければライクーダーは
彼をキューバに連れて行って現地ミュージシャンと
セッションをする予定だった。
彼がパスポートが取れず、やむなく集めたのが
ブエナヴィスタのメンバーだったという訳
そんな事は、ともかくメキシコ、ハワイと
ライ・クーダーはワールド・ミュージックの魁。
此のアルバムではアフリカのリズムが心地よく
ライのギターもブエナヴァイスタより生き生きしてる。

東京土産でブレックファースト
浅草松屋デパ地下でも腰塚のコンビーフを売っていた
それをフライパンで焼き、その脂で目玉焼き。
それを東京駅大丸デパ地下のメゾンカイザーのパンに挟んで。
デザート代わりにナッツ載せヨーグルト。

2018年8月25日土曜日

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The Eyes Of Truth:Enigma
エニグマとは本来、謎を意味する言葉だが
それを冠した音楽プロジェクトがエニグマだ。
1990年にドイツを拠点として
ミヒャエル・クレトウと、その妻そして
サンドラ・アン・ラウアーで結成されたユニット。
(その後ミヒャエルは妻と別れサンドラと結婚した)
まずグレゴリオ聖歌をディスコ・ビート乗せたサッドネス
ヨーロッパ各国で大ヒット。
その後、今度は民族音楽をサンプリングしたアルバム
「ザ・クロス・オブ・チェンジ」の1曲が此れだ。
クリップの映像はインドで撮影されていて
原曲はインドの歌謡曲だと思っていた。ところが
その頃、私が旅行したモンゴルの首都ウランバートルの
ナーダムの文化祭の劇場へ行った夜
モンゴルの美空ひばりと呼ばれる女性歌手
ノロブ・サンバドが、エニグマのテープ伴奏で
此れを生で歌ったのに、私は全身鳥肌が立った。
そう、此の曲はオルテンドー(モンゴル語で長い歌の意)という日本の追分のルーツだったのだ。
それから私のワールドミュージックへの追っかけが始まった。
その原曲は此れ。



2018年8月22日水曜日

怪優列伝(番外)
アンディ・サーキス(1964~)
此の俳優の顔に見覚えのある人は少ないと思う。
素顔で出ているのは殆ど皆無だからだ。
彼はC.G.で作られたキャラクターを
いわゆる”モーションキャプチャー”というコンピューターで
シンクロさせた演技をしているからだ。
その昔、ハリー・ハウゼンが特殊効果として
コマ撮りで動かしていたストップモーション・アニメが
コンピューターに代わったが動きはともかく
顔の表情までは作れなかった。
それが今や瞳に風景が映り、髪の1本1本が風に棚引く様になり
 C.G.キャラクターにも的確な演技が必要になった。
そこで登場したのが彼だ。
此の「猿の惑星・聖戦記」では前作に続き
猿の突然変異から進化した
人間の言葉を話せる”シーザー”役を演じて
此のスペクタクル映画を、S・キュブリック監督の
「スパルタカス」並みの完成度に高めている。
そこには寓話として黒人やネイティブへの
人種差別に少数民族弾圧が描かれ
現代から未来への警告が盛り込まれているが
何より、此の彼の表情、その眼力に圧倒される。
彼はアルメニア系の俳優でロンドンで俳優をしていたのを
あの「ロード・オブ・ザ・リング」の監督ピーター・ジャクソンが
目をつけ、あの”ゴラム”役に抜擢した。
その人間臭い表情は、その演技に外見の醜さが加わり
この世のものとは思えない奇妙な生物を生み出した。
コチラは「スター・ウォーズ」のキャラだが、なんともトボけた
キャラが出来上がり映画に花を添えていた。
そして同じスター・ウォーズ」でもコチラは悪の最高指導者スノーク
そのテレン・スタンプがミイラになった様な風貌は
気持ち悪さ最高というかなんというか。

しかし彼の独壇場だった此のモーション・キャプチャー俳優という
仕事にも強力なランバルが現れた。
それが先の「猿の惑星・聖戦記」の途中から登場した
”バッドエイプ”というキャラ。
動物園で言葉を覚え、突然変異で体毛が無くなり
ダウンジャケットを着て、ニットキャップという変な猿。
サティーブ・ザーンというコメディアンが演じているらしいが
そのキャラは声の吹き替えが柳沢慎吾というのにピッタリで
アンディの”ゴラム”とは又違う演技は
本家のアンディもタジタジというところか?








Haunted Heart - Charlie Haden Quartet West
昨日のチャーリー・ヘイドンはベーシストだが
中々の仕掛け人で”Liberation Music Orchestra”という
第三世界を応援する楽団を作ったり
此のように古き良きアメリカの探偵映画へ
オマージュを捧げるアルバムを出したりしている。
此の”Haunted Heart ”は1948年のミュージカルInside U.S.A.
カヴァーで知られていたもの、
”別れたはずなのに貴方の幽霊が私の心に付きまとう”と
女心の未練を歌った名曲。
チャーリーのアレンジは当時にタイムスリップしたかの様。
ハリウッドの夕闇にトレンチコートの
私立探偵の姿がネオンに浮かび上がる。


秋刀魚の開き定食
実は此の秋刀魚は冷凍。
だから少し冷蔵庫焼けをしてる。
それを山椒の粉で誤魔化す(o^^o)
糠漬けは昨夜漬けたので甕は一晩水浴。
味噌汁は昨日の兄貴にモヤシとニラを追加、
味噌も少し入れて活性化。