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2025年8月7日木曜日



ネイティブ・インディアン俳優一覧
ウェス・スチュディ(1947~  )
今日の1曲で出した映画「ラスト・オブ・モヒカン」で
主役のダニエル・デイ=ルイスと互角張り合っていた
此のチェロキー族出身ネイティブ俳優。誰かに似ていると思ったら
”私が来たから大丈夫!”の丹波哲郎だった。
昔からハリウッド西部劇にインディアンは欠かせぬ存在だが
大体はメキシコ系俳優や白人が顔を赤く塗って化けていた。
しかし、リアリズムを追求すると彼らはモンゴロイド
我々日本人に近い顔立ちだ。
だから此のウェス・スチュディが、丹波哲郎に似ていても不思議はない。
彼はハリウッドで最も成功したネイティブと言えるだろう。

他には「ダンス・ウイズ・ウルブス」に出演した
オナイダ族出身のグラハム・グリーン。
彼はスプーンの某氏に似ている。

「カッコーの巣の上で」でジャックニコルソンと共演したチーフ役の
ウィル・サンプソンはマスコギー族出身
彼は宇佐美の本屋の息子がソックリ!

アーサー・ペンの「小さな巨人」で
ダスティ・ホフマンと共演し
”今日は死ぬには良いだ”の台詞の酋長役の
チーフ・ダン・ジョージはカナダ系のネイティブだが
デビュしたのが遅く60歳を超えていたので
流石に82歳でもう亡くなっている。
山村聰に似ているな・・・。

2025年4月14日月曜日

リタ・トゥシンハム(1942〜)
昨夜BSの録画で観た「ヴェラ〜信念の女警部」に
懐かしい此の女優が出ていた。
英国映画のニューウェーブ運動”怒れる若者たち”の旗手
トニー・リチャードソン監督のデビュー作「蜜の味」に
リバプールから抜擢された此の女優はご覧の様なユニークな顔
そのデビュー当時のまま、いや少し老けたか?
思えばリチャード・レスター監督がカンヌでグランプリを取った「ナック」に主演、
続けてデビット・リーンの「ドクトル・ジバゴ」では
主演のオマー・シャリフとジュリー・クリスティの忘れ形見で
ラストに登場、強烈な印象を残した。
そう彼女の顔のインパクトは、わっ出た!と言うくらい凄い。
此の回の「ヴェラ」でも、あの大きな鼻に点鼻薬を挿して前半に登場。
せっかく彼女を使っているのに此れだけで終わらないよなと
推測通り、後編で麻薬王に利用される哀れなカジノのディラーを演じていた。

私に取って、彼女はやはり特別な存在、”青春時代のアイドル”。
そのまま少し目鼻のバランスを変えれば先のエリザベス女王にも
オードリー・ヘプバーンにも成る顔だが、今や怪優のジャンルか?
おん年82の筈だが、其の演技表情は当時のまま懐かしくて・・・。


2025年2月3日月曜日

 

ジャン=ピエール・レオ(1944〜)
フランソワ・トリフォーが「大人は判ってくれない」で
子役をオーディションした時、誰よりも本気だったと言う
その15歳の映像が残っている!
その後、トリフォー映画の主役、そしてゴダール映画と
ヌーベルヴァーグ映画の中心に置かれた彼の成長を
ずっと観続けた事になる。
此れは「北の国から」「男はつらいよ」と
子役から見続けて来た吉岡秀隆くんと同じ。
あえて”くん”と呼ぶのは彼が、いつ迄も初々しいから。
そうジャン=ピエール・レオは、いつ迄も初々しくは無い。
パゾリーニの「豚小屋」カウリスマキの「コンタクトキラー」
ベルトルッチの「ラスト・タンゴ・インパリ」と
着実にキャリアを重ね、「ルイ14世の死」(2016)では
晩年の太陽王を皺だらけの老人として演じた。


”少年追い易く、学なり難し”では無く
2000年にはセザール賞、2016年にはカンヌ映画祭で
名誉パルムドール賞を受賞している。
現在80歳!まだまだ活躍してくれそうだ。

此方に、そのオーディション
https://www.youtube.com/watch?v=zZ-jeh55h_g

此方には彼のキャリアが
https://www.youtube.com/watch?v=cULFa9L_UW8




2023年1月5日木曜日

坂本龍一プレイング・ザ・ピアノ

彼をCMの仕事で撮ったのは何十年前だろう。

Y.M.Oとして撮った最初の時、彼はオドオドして

目線が定まらず、かなりの照れ屋だなと思ったが

2度目の時、Y.M.O一人ひとりをアップで狙ったら

彼は何とも格好良い若武者の様な表情をしていて

その時、彼は今世界中で一番美しい男なんじゃないか?と。

それは、その少し前ミノルタのCM

宮崎美子をサイパンの浜辺で撮った時

ファインダーから覗いたとき此の娘は今世界中で一番美しい!

と思ったのと同じだった。

そんな二人のCMデビューを手伝えた私は

何と運の良い演出家だったのだろう。

その坂本龍一が、自ら此れが最期のコンサートと演奏している。

ラストエンペラー東風””戦場のメリークリスマス・・・

涙が出て来て止まらない。


 

2020年10月28日水曜日

ケリー・レノ(1966~)

もう此の少年の事は誰も覚えていまい。

今はもう54歳になった筈だ。

フランシス F・コッポラがプロデュースした映画

「ブラック・スタリオン少年の黒い馬」(1979)にオーディションで選ばれ、

映画初出演ながら父親との船旅で嵐に船が難破し

彼ひとり海に放り出され南海の孤島に漂着、

ロビンソンクルーソーの様な生活をする

孤独な少年の演技をした11歳の少年だ。

その自然な演技は監督キャロル・バラードの演出力も、

さることながら天性のものだろう。

名子役は今迄ハリウッドから沢山生まれているが

同時に難破船から放りだされた黒馬を友とし

鞍も手綱も無しに乗りこなせた彼は

映画が生んだ奇跡としか言いようが無い。

此れに続いて「ブラック・スタリオン・リターンズ」という

少し大人になったケリー少年がアラビアでレースに出場する

ダイナミックな映画も出来そちらも彼の演技は素晴らしかった。

青春スターとしてキャリアは順調に伸びる筈だったが

その後、ハンガリーとの合作映画に出た直後、

自ら運転するピックアップトラック事故で負傷し俳優生命は、そこで断たれた。

今は牧場経営にトラック運転手となっているらしい。

それでも南海の青い海に躍動する少年の美しさは

此の映像に見事に定着されている。何度観ても溜息がでてしまう。


2015年4月30日木曜日

メグ・テリー(1960~)
彼女の顔に何処か親近感を覚えるのは
彼女はモンゴロイド、つまり
中国系アメリカ人とアイルランド、フィンランドそれに
ネイティブ・アメリカンの血を引くからだろう。
デビューはアラン・パーカーの「フェイム」
大勢の中のダンサーだったから目立たなかったが
ヒロインに抜擢されたのは「サイコ2」
アンソニー・パーキンス主演の有名なスリラーの続編
彼女は前作を知らず”サイコ”パーキンスの気を悪くしたとか?
此の辺りから、その”聖少女”的と云うか
例えるに”ハムレットのオフェーリア”の様な
儚(はかな)くも危うい魅力が輝き出したが
此の「アグネス」は、その絶頂期、病的なまでの美しさで
尼僧役を演じゴールデン・グローブ助演女優賞を見事に獲得。
その後、当時人気の二枚目俳優ロブ・ロウを相手に
「マスカレード/甘い罠」のヒロインを演じた。
此の映画つい最近、TV放映があったが
彼女のエキセントリックな演技がスリラーの
総てに緊張感を支えたと云って良い。
ジャック・ニコルソンの「黄昏のチャイナタウン」も
ポランスキーの続編だったが、監督もした
ニコルソン相手に近親相姦で生まれた娘を
またしても危うい感じで演じ、作品として面白く成った。
その後、何本かの作品に出演しているが
今ひとつ目立たないのは歳を重ね、その容貌に
オフェーリア的な”儚さ”が消えてしまったせいか?
少女は、その儚さ故に尊く美しい。

2014年12月25日木曜日

 梶芽衣子(1947〜)
私は昔から彼女のファンだが
先日、「鬼平」の”夜鷹殺し”を観て
改めて惚れ直してしまった。
夜鷹殺しを捕まえるため、夜鷹に化け、
命をかけて囮になる彼女の振り向いた姿は
ゾクッとする程、美しかった。
その昔は「女囚さそりシリーズ」に
「修羅雪姫シリーズ」と、当時は華こそ
藤純子の「緋牡丹のお竜さんに譲って居たが
あだな啖呵の良さは負けては居ず
あの米国の監督タランティーノまで夢中にし
映画「キル・ビル」で彼は意味を解っているのか
解ってないのか、彼女の歌「恨み節」を
クライマックスで使っていた。
修羅雪姫」(1973〜1974) 
勝新こと勝新太郎が高倉健を誘って
ロベール・アンリコの「冒険者たち」のリメイクをした
「無宿」は完成度はフランス版には程遠かったが
勝新が、やりたかった世界は描けていた。
とりわけジョンナ・シムカス役にあたる梶芽衣子が
絶頂期の美しさで、その端正な魅力が印象に残った。
「無宿」(1974)
向田邦子TVドラマ「寺内貫太郎一家」では
足の悪い長女役を演じ
行き遅れた少し陰の在る下町娘に
彼女しか出せない味を出していた。
「鬼平犯科帳」おまさ役
そして、当たり役が先の「鬼平」のおまさ役。
 元盗賊ながら密偵となり
時には危ない橋を渡り
健気に”鬼平”に仕える女丈夫は
日本女性の理想を超えた 存在だ。
私なんぞは、彼女の活躍を観たくて
”金太郎飴”みたいな吉右衛門を
我慢して観ている。
此のシリーズも長いから初期のものと
後期のもでは彼女の容姿も
相当変化しているが、それでも
彼女の美しさは内側から出ているものだから
少しも、その魅力は衰えず、その気性に惚れてしまう。
私の一つ下の年、まだまだ、いや
もっともっと活躍して欲しい女優さんだ。


2014年12月2日火曜日

財津一郎(1934〜)
まだ夜空の星になっていないが、何処か野原の片隅に
”地上の星”として光を放っている人も居る。
私にとって彼は、その一人だ。
その昔は藤田まことの「てなもんや三度笠」で
”非情にキビシ〜”や”・・・してちょうだい!”の
ギャグで舞台を一瞬にしてさらう芸で売ったコメディアン。
吉本喜劇から離れた後も時代劇、現代劇を問わず
クセのある演技で印象を残す脇役として
映画にTVドラマに活躍した。
同じ喜劇畑出身の俳優に伊東四朗が居るが
てんぷくトリオから生き残り、今や超売れっ子の名傍役だ。
彼らの舞台で、生の笑いをとる下積み修業が、
今の演技に深みを出しているのだろう。

とにかく並みの俳優とは違う財津の演技は
シリアスなのにギャグになってしまう面白さ
いや、ギャグをシリアスな演技に取り込む怪演にある。
上の写真は「鬼平」の「妙義の団右衛門」
殺人を厭わない”急ぎ働き”をする極悪人だが
無類の女好きという設定に、彼が、いきなり指を
自分のナニの様に舐めたりする奇妙な演技が
マンネリ化したの此のシリーズに活を入れ
不思議な魅力のある佳作を生んだ。

此の直後だろうか?彼は61歳で脳内出血に倒れ
左半身に軽い麻痺を残したらしい。
彼の演技(ギャグ)は肉体を使う事が多いので
そのリハビリは、恐らく必死だったろう。
その俳優復帰への彼の執念に感動する。
此の「鬼平」でも観られる盗賊の眼光の鋭さに
「清左衛門残日録」での優しい眼差しは、役者として
彼の長いキャリアの幅だ。
彼しか出来ない”凄技”を持っていながら
何もせず、静かに的確な人間像を浮かび上がらせた
晩年の存在感は、彼が到達した芸の境地を感じさせる。
此れ程の実績と才能がありながら
伊丹十三の「お葬式」での日本アカデミー助演男優賞だけ
という世間での評価に、私は納得がいかない。
だいぶ古い彼の出ている”中古ピアノ引き取りCM”が
流れる度、とても悲しくなる。
此んな希代の名優が、最近の映画やTVで
観られないのが  ”非情に寂し〜い!”
前回の”星屑たちの記憶”の長門裕之と同い年で現在80歳
体調を崩していなければ良いが・・・。

此れは余談だが、その昔
私はセイコーの時計のCMに彼に起用して
メロドラマ風の設定で鹿児島ロケをする筈だったが
彼は熊本出身なのに飛行機が怖いと
なんとか電車を乗り継いで現場に入るという。
結局それではスケジュールが足りないので
新宿西口を、桜島の見える高台に見たてて撮影した。
その頃、既にミュージカル等で活躍していた彼は
スタイルが良く「カサブランカ」のボギーの様な
トレンチコートがよく似合ったが
ボギーはトレンチのベルトを通さず、縛っていたという私の
リクエストに几帳面な彼は納得がいかなかったらしく
私が目を離すと直ぐ直してしまうのには参ったが
今は懐かしい想い出だ。
因に、そのCMはカンヌのCMフェティバルで賞を取った。