映画マニアの先輩が今日は「コーマン帝国」を観に行く!と
メールが来たので、たまにはエロい映画も観たいのかな?と思ったら
アメリカカン・ニュー・シネマの祖、ロジャー・コーマンのドキュメンタリーだと。
ジャック・ニコルソン等のインタビューがとても良いらしい。
う〜ん、しかし明らかに狙っている題名だな。
そんなワケで今日はユニークな映画のタイトル集。
まずホラー映画だと怖そうなら何でも良いと
”悪魔”や”死霊”の大安売り
「悪魔の毒毒モンスター」「悪魔のはらわた」
「死霊のはらわた」「死霊のしたたり」
仕舞には「死霊の盆踊り」なんて剽軽(ひょうきん)なやつまで。
そんなのはどうでもいい、早く、そっちを!と待っている方が居ると思うので
まず古典ポルノではハード・コアな「ディープ・スロート」「グリーンドア」
(海外ロケで観た頃は、周りは日本人ばかり)
そんな下品なものは観られないというお姉さんお兄さんに
何やら芸術的な「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
フランス製のお洒落な「エマニエル夫人」が大ヒット。
そんなら日本でもと
斜陽に成った日活が”にっかつロマンポルノ”と
開き直り、5分に1度は、その手のシーンが入る低予算映画を制作し
白川和子主演の「団地妻」シリーズ
宮下順子主演で「四畳半」シリーズ
SMの谷ナオミを起用して「団鬼六」シリーズと
安定した観客動員で日活を存続させた。
若手監督が育つという功績を生んだ。
一方、東映も怖モテのヤクザ路線に翳りが見え、何か手を!と
「徳川女系図」「くの一忍法帳」(監督・石井輝男)等の
柔らかいものを作り出した。
そのドサクサで「日本暗殺秘録」なる怪作も誕生した。
脚本家・笠原和夫が会社をどう騙したのかは知らないが
鶴田浩二、高倉健、千葉真一などのオールスターで
血まみれのテロ事件史が描かれたのは、今思えば奇跡に近い!
話を本題に戻すと
上野・浅草のピンク映画館の前を通ると題名に思わず顔が緩んでしまう。
「姉妹どんぶり・抜かずに中で」
「発情娘・糸ひき生下着」
「不浄下半身・尼寺の情事」
「おさわり多発恥帯」
「股間連発クリニック」
「嫁の告白 凄い!義父さんの指使い」
「未亡人銭湯 奥まで洗って」
「好きもの喪服妻 濡れた初七日」
「喪服義母 息子で喘ぐ」
タイトルだけで興味をそそらせる処が凄い!
まったく良く考えるものだ。