2012年4月30日月曜日


小松政夫のしらけ鳥
此の手のものを今日の1曲にするのは初めてだと思うが。
しかも歌が出てくるまでコントが長いので申し訳ない。
いかりや長介の臭い芝居に耐えてもらえば、懐かしい小松政夫の芸が観られる。
小松政夫はクレジー・キャッツの付き人からスタートしたらしいが
ハナ肇か?植木等か?
どちらにしてもどちらの芸風とも違う自分のスタイルを築き上げた。
細かい芝居を一気に派手に盛り上げる技は今でも充分通用する笑いだ。
伊東四朗との当時のTV番組”みごろたべごろ90分”はやたら面白かった。
だれが脚本を書いていたのかな?





ソーセージとジャーマン・ポテト
やっと宇佐美温泉の修理が終わったらしいので出かける。
ゆったり温まって、窓を開けたら
紅いツツジが咲いていた。
ウチに戻って湯上がりの”モスコーミュール”をベランダで。
身体の火照りが収まってから
昼間購入したフランクフルトとウィンナーを茹でたり、焼いたり。
ソーセージにはポテトが付き物とジャーマン・ポテトを作る。
ついでに春キャベツも軽く炒め添えた。
本来ならソーセージにはビールという処だが
昼間、小学校の宇佐美地区・体育祭を覗いたら
世話役のNさんに、お弁当を頂き、ビールまで付いていたので
夜はビールではなく赤ワイン。
ドイツはケルンの広場で飲んだのを思い出した。




2012年4月29日日曜日


Everything Must Change:David Sanborn
デヴィッド・サンボーンはクロスオーバー・ブームに躍り出たサックスプレイヤーだ。
その昔”ハーレム・ノクターン”で一斉を風靡したサム・テイラーの様に
当時のAORファンを魅了した。
私も仕事でL.Aで撮影させて貰ったが気さくな方だった。
その人柄のように解り易いアレンジは、日本人には殆ど演歌の様に聴こえる。
此の曲には作詞が付いたヴォーカル版もあって、それが又良い。

なにもかもが変わってゆく
いつまでも 同じままでは ありえない
だれもが変わっていってしまう
同じでいられる そんな人なんていない

若者もやがては年老いて
解けなかった謎も 解けるようになって
それが 時間のあり方だ
なにもかも たとえだれでも 変わらないなんてありえない

生きることなんて そんなに複雑じゃない
そんなこと わかっているはず

雲からやってくる雨 空の向こうの 太陽の光
飛んでいるはちどり そんなことを除いては

冬は春になり 傷ついた心も いつか癒えるだろう
そんなに先のことじゃない ・・・。
鮭の粕漬け定食
酒粕の中に鮭を漬けていたのを忘れていた。
ある程度、漬けると酒の旨味は充分に出るが柔らかくなりすぎて焼きづらい。
だから崩れないようにアルミホイルに載せて焼く。
裏側を焼くのもオムレツのフライパンの様にひっくり返し
皿にも、アルミごと持ち上げ、滑らせるのがコツだ。
納豆は業務用スーパーで48円というのを見つけた!
香の物は糠床がまだ完成途中で、繋ぎに仕込んだ塩麹漬けが丁度良くなった。
味噌汁の具は蕪とお揚げ、昆布煮干しダシ
頂き物の麦味噌少なめが甘さを引き立てた。








2012年4月28日土曜日


How High The Moon: Les Paul and Mary Ford

此の曲も何故か懐かしい。
多分FENか何かラジオから流れていた子供の時の記憶だろう。
レス・ポールは、その天才的な早弾きテクニックや
”ギブソン・ポール”という名の改良器で
”ギターの神様”と呼ばれたプレイヤーだ。
結婚したメアリー・フォードとのデュエットはTVショーにもなり
当時のポピュラー音楽のメイン・ストリートに成っていた。
此の曲でのレスの早弾きメアリーのアンニュイなヴォーカルは
独特なムードを醸し出し古きアメリカの文化そのもの。

彼らにもう一つ「Vaya Con Dios」という大ヒットも有るのだが
此れが又スペイン語で”神のご加護と共に”という意味で
別れの挨拶でもあるらしい。
メキシコの歌をカントリーの歌手が演奏
それを又ジャジーなヴォーカルで歌っているから
何とも不思議な雰囲気がある




中華かねいのディナー
そんなワケで車の機動力を生かして昨日は夕方、伊東の露天風呂へ。
少し寒かったので温まり、そのまま南伊東の「中華かねい」へ。
下戸のドライバーが居るので安心して酒が飲める。
瓶出しの紹興酒、これが中華にはイチバン。
写真上から,冷菜盛り合わせ、
鶏の爪のピリ辛蒸し
白魚の茶碗蒸し
これに、写真は無いが酢豚、鶏の唐揚げ、五目焼きそば
と人数が多い時ならではのオーダー。
したたか酔って夢心地で家に戻ったら鍵が無い!
それから露天風呂へ戻ったり、寄った所へ電話をかけまくり
大騒ぎしたあげく、結局、車のシートの下に発見というオチで、チャンチャン。
すっかり酔いも醒めて風邪を引きそうに成ったので早めに床に入った。



2012年4月27日金曜日


LECUONA CUBAN BOY'S - CUBANACAN

この曲は昔、愛読していたニューミュージック・マガジンで
今は亡き中村とうよう氏が推薦していたアルバムに入っていた。
戦前のキューバ音楽を彼が復刻させたと記憶している。
その時代に生きていた訳でもなく、キューバに行った事も無いが
たまらなく懐かしい気分に成る。

おそらく私の前世はキューバ人で、日が暮れた後、
一丁来のスーツを着込んでサトウキビ畑の中の1本道を
口笛を吹きながら自転車のペダルを漕いで街のダンスホールへ
通ったのでは無いか?・・・といった妄想が思い浮かぶのだ。

当時買ったのはレコードだったがカセット・テープに落とし
ウォークマンで四六時中聴きまくり、
今はアナログ音源をデジタルに変換してデータとして聴いている。
キューバ音楽、ブラジル音楽どちらもアフリカから連れて来られた
奴隷たちが、その地の白人たちの音楽と融合、進化させたものだ。
リズムの素朴さにメロディの哀愁。
この2つの要素が時代を超えて人々を感動させるのだ。



手巻き寿司と鯵のつみれ鍋
久しぶりの国内外からの来客に、
昨夜は、いつもの魚屋で刺身を何種類か切って貰い、
固めに米を炊き、酢めしを作り、手巻き寿司大会。
勢い良く冷えたシャンペンを開け
伊東港からの鮮度の良い、鰹、鮪、鯵、むつ、サーモン、イカに
生ワサビ、生姜おろしで、あれこれ手巻きの大騒ぎ。
客の1人が作った自家製・鯵のツミレ鍋も味噌仕立てでコクが有り、
寿司との相性は抜群。
でも寿司で皆、腹いっぱいだから残ってしまい、それを今朝オジヤに。
二日酔いでも、オジヤはすんなり腹に納まり、お代わりした程。




2012年4月26日木曜日

Billy Eckstine-In A Sentimental Mood
1フレーズ聴くだけで、ゴージャスな夜の香りが漂う此の曲は
”黒いシナトラ”と呼ばれたビリー・エクスタイン。
独特な粘りの有る声がデューク・エリントンの名曲を余す処無く歌い上げて見事。
L.Aを舞台にしたフィルム・ノワール「青いドレスの女」に
使われていたが、1940年代の映像に良く合っていた。
日本では今ひとつ評価の低い彼だが、
私には寝酒・ウイスキーのツマミの代わりをしてくれる。
ふと気が付いたが、日本ではフランク永井がコピーしていたのではないかな?



鉄板焼き
夕べは来客があり、久しぶりにホット・プレートを出し鉄板焼き。
98円デーの野菜をあれこれ載せ,焼けた順にポン酢醤油に浸けて頂く
平行して,お好み焼きを仕込む。
鰹節を削ったダシの入った本格的な生地に焼きそばを挟んだ広島風。
豚バラと生卵を被せ、蓋をして待つ事、大勢でワイワイ食べると待つ時間も楽しい。
出来上がりが一番下の写真。トッピングには青海苔。
後はソースかマヨネーズをお好みで。

2012年4月25日水曜日

映画マニアの先輩が今日は「コーマン帝国」を観に行く!と
メールが来たので、たまにはエロい映画も観たいのかな?と思ったら
アメリカカン・ニュー・シネマの祖、ロジャー・コーマンのドキュメンタリーだと。
ジャック・ニコルソン等のインタビューがとても良いらしい。
う〜ん、しかし明らかに狙っている題名だな。

そんなワケで今日はユニークな映画のタイトル集。
まずホラー映画だと怖そうなら何でも良いと
”悪魔”や”死霊”の大安売り
「悪魔の毒毒モンスター」「悪魔のはらわた」
「死霊のはらわた」「死霊のしたたり」
仕舞には「死霊の盆踊り」なんて剽軽(ひょうきん)なやつまで。

そんなのはどうでもいい、早く、そっちを!と待っている方が居ると思うので
まず古典ポルノではハード・コアな「ディープ・スロート」「グリーンドア」
(海外ロケで観た頃は、周りは日本人ばかり)
そんな下品なものは観られないというお姉さんお兄さんに
何やら芸術的な「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
フランス製のお洒落な「エマニエル夫人」が大ヒット。
そんなら日本でもと
斜陽に成った日活が”にっかつロマンポルノ”と
開き直り、5分に1度は、その手のシーンが入る低予算映画を制作し
白川和子主演の「団地妻」シリーズ
宮下順子主演で「四畳半」シリーズ
SMの谷ナオミを起用して「団鬼六」シリーズと
安定した観客動員で日活を存続させた。
此れ等は今村昌平の弟子、神代辰巳曾根中生田中登などに依り監督され
その中から又、今をときめく和泉聖治崔洋一周防正行
若手監督が育つという功績を生んだ。
一方、東映も怖モテのヤクザ路線に翳りが見え、何か手を!と
「徳川女系図」「くの一忍法帳」(監督・石井輝男)等の
柔らかいものを作り出した。
そのドサクサで「日本暗殺秘録」なる怪作も誕生した。
脚本家・笠原和夫が会社をどう騙したのかは知らないが
鶴田浩二、高倉健、千葉真一などのオールスターで
血まみれのテロ事件史が描かれたのは、今思えば奇跡に近い!
話を本題に戻すと
上野・浅草のピンク映画館の前を通ると題名に思わず顔が緩んでしまう。
姉妹どんぶり・抜かずに中で」
「発情娘・糸ひき生下着」
「不浄下半身・尼寺の情事」
「おさわり多発恥帯」
股間連発クリニック」
「嫁の告白 凄い!義父さんの指使い」
「未亡人銭湯 奥まで洗って」
「好きもの喪服妻 濡れた初七日」
「喪服義母 息子で喘ぐ」

タイトルだけで興味をそそらせる処が凄い!
まったく良く考えるものだ。













Anthony Perkins - April Fool

もう4月も終わりだがエイプリル・フールという曲を。
歌っているのは青春スターだった頃の”トニパキ”こと
アンソニー・パーキンス。
歌手が映画に出るのとは違う、歌う映画スターの草分けで
当時“Moonlight Swim"邦題”月影の渚”が大ヒットした。
甘いマスクと甘い声は日本でも若い女の子に絶大の人気が有ったが
演技派への転向を量ったヒッチコックの「サイコ」に出て以来
あまりにも似合った変質者のイメージが付きまとい
生涯、その影から抜けられなかった。
それでも、若い頃出した何枚かのアルバムはポップス、ジャズ
そしてシャンソンと洒落ていて楽しめる。








筍づくし Part-2
そんなワケで昨夜は筍ご飯。
水加減も鰹のダシ加減も良かったのでなかなかのものが出来た。
薄味だからトツピングの実山椒が効いたね。
お吸い物も当然、筍。柔らかい処を選んで豆腐と三つ葉。
そして冷やの酒の肴は初鰹にホタルイカ。
(流石に食べ切れず、残ったホタルイカは生姜醤油で煮た)
でも、やっと晴れて、春というより初夏のようだったな。






2012年4月24日火曜日



筍づくし
そんなワケで昨日は1日筍づくし。
まず朝は味噌汁の具に、若布とエノキと一緒に。味噌は八丁味噌だ。
若布と筍は本当に良く合うな。

昼は先日の猪カレーの残りにココナッツ・ミルクとナンプラーを足し、タイ風に。
タイ・カレーには筍が入っているからねえ。
ココナッツ風味がそれらしい気分を出してくれた。

そして夜は、一昨日のトリッパに筍を入れてみた。
まあイタリア料理で筍を使うと云うのは聞いた事が無いが
煮込んでも食感は残るし、そんなに合わなくは無い、いや悪くないぞ。
あ〜今夜は筍ご飯か・・・(ブツブツ)


2012年4月23日月曜日

その昔、私が浅草に住んでいた頃、近くに博多ラーメンの店がオープンした。
とんこつ系は浅草には珍しかったので何度か足を運び、店主と馴染みになった。
「うりんぼう」という店の名は魚のイサキの別名だとか?
隅田川の花火の前、当日どれくらい人が来るか?と店主に聞かれ
店によっては一晩で1ヶ月分くらい稼ぐと教えたら
翌日、教えてもらって助かったと感謝された。
そして近々こんな新作を出すのだが試食して
良いネーミングを考えてくれと、おずおず器を差し出した。
博多の”とんこつ”よりクセのある、どちらかと云えば
熊本ラーメンに近い野生味があったので
その店「うりんぼう」の語呂合わせで「あばれんぼう」というのは?と云ったら
店主はそれを気に入り、お礼に1ヶ月なんでもタダで食べてくれと。
しかし、そうなると行きづらくなるもので結局1.2回しか行かなかった。
そして当時、私はC.Gに凝っていたので、孫悟空がキントン雲に乗って
ラーメンを食べているポスターを作ってやった。

先日、久しぶりに店に行ったら
ポスターが更に大きく引き伸され、店主
「お陰さまで”あばれんぼう”売れてますよ」と。
その時、丁度入って来た客が”あばれんぼう!”と威勢良く注文!
それを聞いて何だか自分まで嬉しくなった。

流行っている其の店は、此処です。








筍の嵐
竹かんむりに旬と書いて筍と読む。
先日来、筍を沢山頂き、春を満喫していたが
昨日、近所のNさんから「困っているんですが
助けてもらえないですか?」と電話が。
いつもお世話になっているNさんの頼みであれば
「私に出来る事なら何んなりと!」答えたら
大雨の中、ウチの玄関に怒濤の様に筍が運び込まれた。
その大きさと量にたじろいだが
引き受けた以上、断る訳には行かない。
それで、ウチでは一番大きな”炊き出し用”の鍋を使いアク抜き。
(まあ昨日は寒かったから火の前にいても辛くは無かったが)
水から茹で約40分ほど、竹串が入る位の処で火を止め
そのまま冷めるのを待ち。
冷めたら皮を剥いて水洗い、調理し易い大きさに切り分け
水に浸けたまま保存。
その1つを昨夜の「今日の1食」に使ったというワケ。
先日は鶏と炊いた和食だったから昨夜は中華でと
冷凍のイカを戻し、ピーマンと炒めてみた。
キメ手は、先日の花椒(ホワジョウ)
此れがイカと筍の旨さにピリッとアクセントを付けた。
それと中華サラダは水菜と春雨を戻したものに
カニ缶を奮発、ドレッシングはダシ醤油に黒酢。
箸休めに搾菜も少し、胡麻油にラー油を垂らして。
そんなワケで当分、筍料理を続けるしかない。
和食、中華はやったが、韓国、タイ、イタリアンと
筍を使ったメニューを考えねば・・・う〜ん。


僕の好きな先生:RCサクセッション

此の歌は彼らの1stアルバム「初期のRCサクセッション」に入っている。
忌野清志郎がまだフォークのスタイルを取っていた頃だ。
此の歌に描かれた”先生”は私が中学生の時の美術の先生に重なる。
私が今日有るのも、みな彼のお陰と云って良い。

「お前は絵の才能がある、もっと絵を描け!」と
美術部に入れ、そして「絵は技術だけでは人は感動させられない、
人間性を高めるためには演劇もやれ!」と演劇部に誘い、公演にも参加させた。
私の演出家としての芽は此処で育まれたのだ。
当時、噂では彼は予科練くずれ、赤ら顔はアル中の証拠だと。
確かに時々、遠くを見ている様な顔をしていて
美術部の写生会には腰のポケットにウイスキーの小瓶が入っていた。
それでも、私の前で一度も乱れた事は無く、
正に煙草と絵の具の匂いのするカッコイイ先生だった。
私を嫌う体育教師に度々、教員室に呼び出された時も
何時も代わりに謝って引き取ってくれた。

そして私が中学を卒業後、暫くして彼が病気だと聞きき
ご自宅に見舞いに行った時も、床から起き上がり、元気だよと笑ってみせた。
そして、それから何年か後に亡くなった。
私は此の歌を聞く度、優しかった、その先生の事を思い出す。
”僕の好きな先生、僕の好きなオジさん”