2014年1月31日金曜日

グルメ映画
世の中、大変なグルメ・ブームである。
TVで取り上げられた店は客が押し掛け行列をなし
レシピ本は飛ぶ様に売れている。
食べる事は人間の生きる基本だから、ドラマも様々に生まれる。
その昔チャップリンが「黄金狂時代」で
靴ひもを旨そうに食べていたし
森繁久彌が大工に扮して柱にカンナをかけ
出たオカクズに醤油をかけて食べる芸も有った。
まあ、それには、さすがに私も食欲はそそられなかったが
ハリウッドで成功する前、台湾時代にアン・リーが
監督した「恋人たちの食卓」では主人公の父親のコックが
作る中華料理はシズル満載、映画館で、お腹がグーグー鳴った。
映画を観るだけで、食べても居ないのに
フランス料理のフルコースの醍醐味を満喫した気分になった。
私の「今日の1食」も続けて、かれこれ14年。
まだまだ”食”に対する興味は尽きない。

RED・HOTBLUE
 I've Got U Under My Skin - Neneh Cherry
二番手はジャズのドン・チェリーの娘ニナ・チェリーが
ラップでカヴァーした此の曲。
当時、ヴィデオ・クリップ界で気をはいていた監督
ジャン・バプティスト・モンディーノの尖った映像に迫力がある。
コール・ポーターのラブ・ソングが現代に見事に蘇った。


究極のピザ
パスタにアルデンテがあるように
ピザにも丁度良い焼き加減と云うものがある。
400度に温めたオーブンで約7〜8分なのだが
その微妙なタイミングは経験上の”勘”でしかない。
ヴァージン・オイルをまんべんなく生地に
染込ませて置く事も大事だ。
それで一気に温度が上がりフックラ、カリッとした
食感になるのだから。
此のピザは、それがベストだった。
勿論トッピングのサラミやエリンギもフレッシュだったが
どんな料理でもベストを目指す心が無くては
美味しいものは作れない・・・なんちゃって。
伊東の町中で通った事の無い道路をチャリで走ると
此んな良いトマトが安く手に入る。
スーパーは全部一度に買える便利さは有るが
こう云う発見は期待出来ない。
塩とヴァージン・オイルだけで、贅沢な一品となる。
最近はスプラウトの珍しいものが出回っているので
あれこれ試してサラダに。
水耕栽培の様にして置けば
葉ものより長持ちするのが有り難い。

2014年1月30日木曜日

モンスター・イン・パリ(2011)
「ニキータ」のリック・ベッソンがプロデュースの3Dアニメ作品
監督は米国のビボ・バージェロン(「シャーク・テイル」)だが
流石にベッソンだからフランスのエスプリがたっぷり感じられる。
(此処からネタバレ注意)
主役は自称発明家と映写技師のコンビ
その二人が荷物を届けにいった科学者の研究所で
実験中の新薬をノミにかけてしまった処
そのノミが2mに巨大化し、パリの街へ飛び出していってしまう。
そのコンビにはキャバレー歌手の女の子の友達が居て
たまたま、その女の子の家に逃げたノミが現れる。
最初は怖がった女の子も、ノミが心優しく歌が上手なのを知り
仲良くなる・・・というワケだが
何と言ってもノミだから昆虫の顔をしていて気持ち悪い。
それで上の写真の様な帽子と”オペラ座の怪人”の様な仮面を
付けさせて一緒にステージにまで出すと踊りだす。
此の女の子の声をバネッサ・パラディがやっていて
フランス語の歌が、なかなか楽しい。
コンビの発明家を故ジョン・レノンの息子
ショーン・レノンがやっている。
(子供の頃は良く出ていたけれど今はどんな顔をしているのかな?)
此れに野心家でマッチョな長官が登場。
ノミを殺して人気を取り、選挙に立候補しようとノミを追いかける。
ノミの優しさを女の子に知らされた発明家と映写技師のコンビは
長官からノミを守ろうとして
追いつ追われつのアクション映画となる。
当時のパリはセーヌ河が氾濫して水浸し
モンマルトルの丘以外は湖の様。
発明家の車が007ばりに様々な仕掛けがしてあり
そのカー・チェイスは飽きさせない。
遂には飛行船まで登場して空までの追いかけっことなり
結局、エッフェル塔の上での決闘となり、長官を倒し
最後は発明家と女の子は結ばれ、ハンピーエンドで終わる。
だいたい巨大化して立って歩くノミを主人公にしてしまう
フランス人のセンスには飽きれてしまうが
アメリカと違うカリカチュアの具合が
ベルエポック時代のパリの風景も含めて、とても新鮮。
何処かに”オペラ座の怪人”のイメージも有ったのだろうが
醜い風貌に優しい心の悲劇は”ノートルダムのせむし男”以来
フランスのお家芸とも云える。
しかし「レミーのおいしいレストラン」もそうだったが
ネズミの作る料理は、どんなに美味しくても
食べる気にならないし、ノミとも競演したくない。
その違和感こそが異文化というものでもあり
興味をそそられる処だろう。

宇宙人映画
最近のニュースでも何処かの星で
生命体が居た証拠が見つかったとか?
昔から”彼等”の存在に不安と期待を持っている人類は
様々な映画を作って来た。
時には残忍な敵として、あるいは親愛なる友人として
勝手に描いて来た。
それらを纏めると此んなBOXが出来上がる。
とりあえず1箱に収まっているが
多分、まだまだ増えるだろう。

個人的には現地アリゾナの映画館で観た
「未知との遭遇」に興奮した。
映画館からの帰路、向こうから来る車のヘッドライトが
全部、円盤か宇宙船に見えた。
一番怖かったのは「スター・シップ・トゥルーパーズ」
ただでも嫌いな昆虫の巨大な奴がウジャウジャ居る
惑星に乗り込む話だからねえ。
監督ポール・バーホーベンのBOXに入れているけど
滅多に観たいとは思わない。
それとデヴィッド・ボウイ主演ニコラス・ローグ監督の
「地球に落ちて来た男」もDVD化された様なので追加したい。
でも、あれは宇宙人が人間に化けたまま終わるから
いくらボウイが宇宙人みたいだと云っても
宇宙人映画には入らんかな?


RED・HOTBLUE
Don't Fence Me In / David Byrne
1989年、デヴィッド・バーンは彼の妻アデール・ラッツの妹ティナ
(姉妹とも資生堂モデルで活躍した後、米国に移住していた)
がエイズで亡くなったのにショックを受け
仲間のミュージシャンに呼びかけ”エイズ撲滅”キャンペーンに
コール・ポーターの曲のチャリティ・カヴァー集を制作した。
それに映像作家も参加しヴィデオも作られた。
それらは皆、気合いのこもった素晴らしい出来で
DVDが最近復刻されたのを機に此処で取り上げたい。
最初は発起人のデヴィッドの曲から。
彼は只のカヴァーではなく
当時、ハマッていたブラジル音楽のアレンジで
此の曲を斬新なものに作り替えている。
映像も彼自身で演出したものと思われるが
N.Y.の美術大学出身の彼らしいデザイン感覚がシャープだ。



「神宗」の鰹昆布
大阪の友人から昆布の佃煮を送って頂いた。
佃煮の語源は佃島からだが、本当は徳川家康に
大阪から江戸の佃島に無理矢理移住させられた漁師たちが
保存食として作り始めたのが起源らしい。
だから此れは本場の味と云う事になる。
「神宗」という店、あちらでは有名な老舗とか。
まさに昆布の旨味が凝縮された感で
熱い御飯に載せると、それだけで何杯でも
行けそうに成る。
漬物は野沢菜、此れも旬の味だ。
味噌汁は浅利、まだ身が小さいが
冷凍していたものだからダシは良く出た。


2014年1月29日水曜日

フェリーニの世界
イタリアの大巨匠フェデリコ・フェリーニは
映画監督になる前、新聞社で似顔のイラストを描いていた。
日本で云う山藤章二みたいなものだ。
だから監督になってからもコンテというより
出演者のカリカチュアを沢山残していて
それが奇想天外なフェリーニ・イメージを
映画以上に伝えて興味深い。
映画のポスターも自ら描いたものも在る。
此れはカンヌ映画祭用に「道」をモチーフにしたポスター
「そして船は行く」の此れも素晴らしい。
だから私のフェリーニ・コレクションBOXには
インデックス代わりに、そのイラストで構成してみた。
「サテリコン」「道化師たち」「カザノバ」と
それぞれの映画を世界を思い出して楽しい。
表の表紙はフェリーニの肖像写真の中に
此んな遊んだものが在ったので使った。
おそらく「道化師たち」の時、クラウン達に
楽屋でメイクしてもらったものだろう。
尚、此れ等のドローイングは新宿都庁の隣りの名前は忘れたが
外資系のホテルのロビーに展示されている。

浜口庫之助作品集
愛のさざなみ:島倉千代子
彼女も先日亡くなったばかりだが
「この世の花」「東京だヨ、おっ母さん」「からたち日記」と
美空ひばりと同じ様に昭和歌謡を代表する歌手だ。
どちらかと云うと彼女の実人生をなぞる様な
悲しい曲ばかりの持ち歌の中で
此の曲は、なかにし礼が書いた剽軽な詞と
”ハマクラ”の此の明るいテンポは
熟女になっても可愛い彼女の新しい魅力を引き出した。
つづく彼女のキャリアの長さを生かした作詞・中山大三郎の
「人生いろいろ」も流行語になるくらい流行った。
とかく若い歌手ばかりがリードする業界で
才能あるベテランを活性化させるプロジェクトの
成功率は少ないだけに此れは奇跡と云える。

此れで”ハマクラ”特集も終わりだが
総括してみれば彼の功績は、それまでの、
いわゆる”演歌だけ”の日本の歌謡史に
ポピュラー音楽の要素を、始めて持ち込み、
それは海外のポップスやカンツォーネに
日本語の歌詞を付けただけのモノではなく
全く彼のオリジナルで展開し、それを時代に合わせ
見事にヒットさせていたという事実だろう。




ナマコ酢と蒟蒻の土佐煮
近所の友達が夕方
採れたてのナマコを運んで来てくれた。
ヘルメットにバイクだったので
「フランスの大統領みたいに愛人に会いに行くの?」
という私の冗談は通じなかった様だが
とりあえず塩揉みして刻んで
一緒に頂いた橙を絞って酢醤油に漬けたが
此の橙が何故かナマコには良く合うのだ。
橙のみならず彼は山でミカンを栽培しているので
有り難い事に、いつも沢山頂く
そのミカンは重ねて置くと下の方が重みで
腐り易く成るから、我が家は、暖房していない客室を
冷蔵庫代わりにミカンをズラーッと広げている。
知らない人が見たら、さぞかし変な風景だろうな。

蒟蒻らしい蒟蒻を見付けたので湯通してしてから
酒醤油で筍と炊いてみた。
粉鰹節に山椒の実をまぶし完成。
歳をとると、此んなものが無性に食べたくなる。

刺身の盛り合わせとはんぺんは久しぶりに
南伊東の山の上の店までパソコンの材料を
電動チャリで出かけた帰りに
昔、通っていた魚屋で購入したもの。
そこで生イカが1杯180円だったので3杯買って
又、捌いて塩で揉み、塩辛の仕込みもした。
今年のイカは腸が太って塩辛向きだ。

2014年1月28日火曜日

ヒッチコックの世界
サスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックの作品は
人気があるから昔から何度もオンエアされている。
ハリウッドに行く前、英国時代も含めて可成りの数になるので
放映される度、観たやつか判らなくなり困って
此の様なBOXを作った。
公開当時のオリジナル・ポスターで構成している。
1箱12枚DVDが納められるが、もう2箱目になってしまった。
以前にやっていたTVドラマ
「ヒッチコック劇場」というのも1箱別に在る。
流石にもう増える事がないからと安心しているが
BlueReyで画質を良くして録り直そうかとも考えている。
彼の映画はポスターとタイトルを
デザイン界の大御所ソール・バスがアニメーション
やっていたりするから、それも入れると
彼の作品群は、その太った身体の様なヴォリュームだ。





ポパイ鍋
珍しくスーパーに良いほうれん草が出ていたので
(いつもは、ヘナヘナで茹でると一口位になってしまう)
以前に”ためしてガッテン”でやっていた此れを思い出した。
生姜とニンニクそして日本酒を火で飛ばした鍋に
豚バラ肉を入れ、肉の色が変わった処へ
ほうれん草を20秒くらい潜らせる。
生のほうれん草には、しゅう酸という胃に悪いものがあるのだが
浸ける特製ダレで、それは無くなるのだとか?
その特製ダレは牛乳を少し温め、
味噌と胡麻ペーストを混ぜるだけ。
塩気は味噌だけだが豚バラ肉の旨味が此れで生かされ
和風とも洋風ともつかない不思議な鍋になる。
最後に、うどんを入れて煮込むと
ポカポカ身体まで温まると云う訳。
名前の由来は、おそらくポパイの好物
ほうれん草から来ているのだろうね。



浜口庫之助作曲集
みんな夢の中:高田恭子(1969年)
良いのが沢山ある”ハマクラ”の歌の中でも
私が一番好きなのは此れだ。
昔から何気なく聴いていた曲だが、早川義夫のコンサートに
彼女は闘病中で痛々しかったが
一言ひとこと噛み締める様に歌った此れは私の胸に響いた。
それから半年もしないうちに彼女は亡くなった。
そしてその時、ギターを弾いていた佐久間正明君も先日・・・。
みんなみんな夢の中
この歌は哀しくて私は歌えない。

2014年1月27日月曜日

少女映画
警官刑事ものに「警察日記」を入れようかと思ったが
あの映画は無銭飲食ぐらいしか犯罪が起きない。
いっそ当時4歳の二木てるみが可愛かったので「少女映画特集」へ。
そこには既に鰐淵晴子が正面に収まっている。
あの頃の彼女の清純さと云ったら・・・
まあ、私は”ロリータ趣味”は無いが少女の美しさは
直ぐ消えてしまうが故に、とても貴重なものだ。

直ぐ消えると云えば少年のそれも儚い。
「ブリキの太鼓」のオスカル少年を始め
「ベニスに死す」の美少年ビョルン・アンドレセンに
「ニュー・シネマ・パラダイス」のトト少年
今は皆、おそらくオッさんか爺さんだろう。


浜口庫之助作曲集
愛の渚:水原弘
石原裕次郎に「夜霧を・・・」をヒットさせた同じ年(1967)に
此の曲は書かれている、まさに”ハマクラ”絶好調だ。
中村八大と永六輔の86コンビで「黒い・・・」シリーズを
成功させた後、ヒットに恵まれなかった水原弘は
此の曲で息を吹き返した。
此の後も「へんな女」という面白い曲も”ハマクラ”は
提供している。
水原弘については以前、此のサイトでも書いたが
どんな曲にもブルース・フィーリングを
込めてしまう抜群の歌唱力を持っていたが
付き合った友達(勝新太郎)が悪くて酒で寿命を縮めた。


牛筋とヒヨコ豆が華麗に変身!
冷凍してあったトマト味のイタリアンの残りを解凍し
新たに玉葱とピーマンを足してみたが、味が物足りない。
それでカレー粉とヨーグルトを足してインド風に展開させる。
もともとカレーはトマトを沢山入れて旨味を出すし
それにヒヨコ豆はインド料理食材店で購入したものだ。
おそらくインドにもヒヨコ豆のカレーは有るはず。
最初からカレーだった様なカレーに収まった。

鶏の唐揚げはスーパーに出ていた
南伊東の仕出し屋”祇園”のもの。
稲荷弁当で有名な老舗がサイド・ビジネスで始めたらしい。
大きくてフックラ揚がっていた。

サラダはオイル&ビネガーにレモン絞り
赤ワインは開けたてでイマイチ味が固かった。

2014年1月26日日曜日


泥棒映画BOX
子供の頃、”泥棒巡査”と云う泥棒役と、それを追う巡査の役を
交代でする遊びがあったが、結局、映画もTVドラマも、
やたら、その手のものが多い。
だからDVDを整理するのに「警官&刑事もの」
そして此の「泥棒映画」というジャンルのBOXを作ってみた。
下の”キネマ通り”の「バンク・ジョブ」も当然、此れに入る。
まあイタリアの「黄金の7人」シリーズも
銀行強盗だから入るのではないか?と
云われる御仁もおられるだろうが、それは主演の
ロッサノ・ポデスタが「あの頃、萌えた ヒロインたち」
という此のBOXに収まっている。
「トプカピ」という宝石泥棒映画は
主演女優メリナ・メルクーリの「日曜はダメよ」「死んでもいい」等と
監督”ジュールス・ダッシン”のBOXに収まっている。
考えれば「相棒」や「鬼平犯科帳」も警官&刑事ものだ。
全部集めてもしょうがないので出来の良いものを残している。
それに探偵まで広げるとハードボイルド探偵映画
此のジャンルは名作が多い。
「名探偵ポアロ」に
「シャーロック・ホームズ」は新旧2タイプ。
本当に”犯罪もの”は多い。
さて「ピンク・パンサー・シリーズ」は、それだけで独立させるか?
森繁久彌の「警察日記」は何処に入れるかな?