2013年2月28日木曜日



朝から、お赤飯!
先日、向島へ出かけた時、小さな甘味やで
購入していたのを今朝、チンした。
此れが”呼び水”となって、何か良い事が有ると良いが(笑)
焼き魚は酒粕に漬けていた鰆。
漬けすぎてアルミの上で壊れてしまった。
納豆にはワケギ、イボの付いた混ぜ棒は某氏からの頂き物。
時々,引き出しから居なく成るが
必ず戻って来る変な奴だ。

The Chieftains - O'Sullivan's March

昨日の"Foggy Dew"のリンクで
シンニード・オコーナーの演奏していたのがチーフタンズ
彼らは今や母国アイルランドは元より英国を代表する国宝的バンドだ。
その活動は古く1962年から。
最初は他の伝統音楽の例に漏れず地味な活動をしていたが
古典的なケルト音楽を現代のロックや外国の民族音楽と融合させ
そのセッション等で観客層が広がって行った。
映画「バリー・リンドン」でも“Women of Irelnd"が使われ
他の映画でも数多く起用されケルト音楽の魅力を普及した。

2013年2月27日水曜日



赤ワインにフェレ・ステーキ
良さそうなイタリアの赤ワインを酒屋で見付けた。
此れで旨い肉を食いたいと雷門前の肉屋”松喜”へ。
此処の若旦那は私と同い年で友達だ。
(だから若旦那というには歳をとっている)
高級ステーキ屋で食べると倍はしそうな奴が半額で。
それでも高いが、成り行きで清水の舞台を飛び降りてしまった。
私の好みはブラッディ・レア(血の滴る様な生)
塩胡椒に醤油を数滴で、もう気分はベンガル虎。
温野菜は茹でたカリフラワーとブロッコリーに
チーズ・ソース。
歳を取るとサッパリした魚が好きに成るというのは
嘘だな。

2013年2月26日火曜日

Shane MacGowan & Alan Stivell- The Foggy Dew
今日のアラン・スティーベルは英国のパンク・バンド
”ポーグス”のヴォーカルだったシェイン・マガウアンとの競演だ。
曲もアイリッシュ・ケルトの名曲”霧の露”
1916年のアイルランド人による
”イースターの反乱”をテーマにしている。
フランスとイギリスのケルト民族の末裔による演奏は
それぞれの哀しい過去を現代に蘇らせて何とも美しい。
此の曲は本国は元より世界中で愛されてカヴァーが多いが
中でも本家チーフタンズとシンニード・オコーナー
此れはベストセラーと成った。


ライフ・オブ・パイ
今年のオスカーは何となく此の作品が取りそうな予感がしたので
映画館が混まないうちにと観に行った。
果たして、ハリウッドで成功した中国人監督No.1のアン・リーの
新作の出来は?
素晴らしい!私の今年観た映画のベスト・テンには必ず入れたい。
有名な原作の映画化らしいが
まずストーリィの面白さ以上に良く出来たシナリオ構成。
動物と人間が1つの小船で漂流する話は
「少年の黒い馬:ブラック・スタリオン」という名作があるが
アチラは馬と少年の友情物語
此の映画では人喰い虎!だから仲良くなれる訳が無い。
主人公は虎には”餌”としか見えないのだ。
油断すると喰われてしまう緊張感は映画館という
閉鎖的な空間で観ていると
一緒に檻の中に入れられた様な恐しい錯覚を起こす。
<ネタバレ注意!>
話は前後するが
インドで動物園を経営する両親が
カナダに移住するので、家族と動物を連れて船旅をする途中
嵐に遭遇、主人公だけが運良く小さな救命艇に乗せられ海に投げ出される。
可哀想に両親、兄と家族は船と一緒に沈没してしまう。
嵐が止んで、その救命艇に偶然,居合わせたのが
シマウマ、ハイエナ、オランウータンにインドのベンガル虎
主人公は知恵を働かせ、イカダを作り,小舟から離れるが
他の動物は見事に虎に喰われ、サブタイトルの
”トラと漂流した227日”と成るワケだ。
なにせ227日だから、映画としては短調に成るはずだが
今ハリウッドで最も才能を買われているアン・リーは「ハルク」で
覚えたC,Gを自由に使いこなし、まず虎そのものを精確に作り
(髭の微妙な動き、獰猛な眼の鋭さ等・・・)
あげくは3Dで観客の鼻先まで飛びかかる虎には流石に
私も客席から後ろへ、ギャッと仰け反ってしまった。
その虎のリアルな表情は、主人公と言葉は無くとも
対話するまで行くのが、不自然に思えなくなって来る。
そしてアン・リーのサービス精神は映画としてのスペクタクルを
満天の星,夜光性のクラゲの輝きと、
夜の海を信じられ無い美しさで見せてくれるのだ。
此れは大スクリーンならでは迫力、何度も繰り返し観てみたい。
どうやら母国・台湾の古い飛行場跡に映画史上最大と云われる
巨大プール・セットを組み
暴風雨から大海原まで人工的に再現したらしい。
とにかく”ほら吹き男爵の冒険”とも思える奇想天外な物語が
主人公の宗教観や生命観を丁寧に描く事により
見事に説得力が有るのが此の映画の魅力だろう。
主人公演じたインド人の少年俳優も感情豊かで素晴らしいが
何処が本物で,何処がCGか全く判らないリアルな
ベンガル虎には演技賞をあげたい。
監督のアン・リーは初期の作品「推手」から
「ブローバック・マウンテン」と私はずっと追っている人なので
オスカーの監督賞を取った事が、昨日は自分の事の様に嬉しかった。






馬喰町 讃岐うどん・ちょうさ
私は蕎麦も好きだが、うどんも関西系のものは大好きだ。
噂で馬喰町の”ちょうさ”という店が旨いと聞き、チャリで出かけた。
呉服問屋が並ぶ裏通りに、ご覧の様な青い旗を出した小さな構え
それでも入った途端にイリコだしの良い香り。
キツネは勿論,様々なメニューが有って
隣りで食べていた人の、かき揚げが旨そうだったので注文
出て来たのは揚げたて!
どうやらオーダーが有ってから、揚げているらしい。
うどんのコシは強めで文句無し
この頃、塩分控えめに慣れてしまった私には
色が薄くても結構味の濃いつゆはトゥマッチだったが
相対的に合格。
神保町の丸香うどんが横綱だったら此処は大関というカンジか。
あっ、そうそう値段は680円、かき揚げが付いて此れなら安い!

 Alan Stivell- Tri Martolod (festival des Vieilles Charrues)

今日のアラン・スティーベルはライブ
彼のアイデンテティであるブルターニューのケルト語で歌っている。
私にはケルティック・ハープは静かに弾いて欲しいが
此れだけの大観衆を前にしたら
それ也の厚みの有るサウンドを出したかったのかもしれない。
それにしても此の盛り上がりはフランスでの
彼のカリスマ的人気が窺える。

2013年2月25日月曜日



セーヌ河にオムレツの匂いは流れる?
此の時期、ウチの部屋は晴れていれば朝日が入り
午前中は暖房が要らないくらい温かい。
しかしスカイツリーのお陰で約15分は陽が当たら無い。
此れを此の辺りの住民は”塔蝕”と呼んで腹を立てている。
でも、オムレツにフランスパンを食べればスカイツリーも
エッフェル塔に見えない事も無いから我慢する。
オムレツには納豆を入れ
タイム・サービスのソーセージも焼いて。

Alan Stivell en Concert - 1972 - Suite Irlandaise / The King of the fairies

今日の1曲は初期のアラン・スティーベルで
フランスのブルターニュ地方なのに本家のアイリッシュ・ケルトと
殆ど変わらない土着的なサウンドを此の頃は追求していた。
此の後,彼はロックに傾倒しバンドを組んでライブを中心に
新しいケルト音楽を展開して行く。




2013年2月24日日曜日

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Marv Pontkellec - Alan Stivell
ケルト民族にはドーバー海峡を渡りフランスのブルターニュー地方に
住み着いた人々も居た。
彼らが使っていたケルテック・ハープは
15世紀に廃れてしまったが、それを執念で20世紀に再現した男が居た。
その名はジョルジュ・コシュブール。
その息子に当たるのが今日のアラン・スティーベル。
彼の名を最初に知ったのは、かれこれ40年近く前になるか
随筆家の松山猛氏からだが当時日本には彼のレコードは無く
フランスに行くという友達に買って来てもらった。
アルバムの名は”Renaissance de la harpe celtique”
ケルテック・ハープのルネッサンス
針を降ろすと波の音が聴こえ、静かに始まるケルトの旋律は
今で云うChill-Outヒーリング・ミュージックのハシリ
身体中から力がふ〜っと抜けて行く感じがした。



 浅草・ベトナム料理:オーセンテック
向いのタイ料理屋は長蛇の列なのに
向いの此の店は開店前で誰も並んでいなかった。
あと5分でオープンと書いてあったので待って入った。
いつも食べている海鮮フォーと違うものをと
シェフお勧めの紫山芋のスープ
パクチ(香草)のサラダを付けて。
パクチは悔しいが宇佐美のそれより香りが良い。
そして初めて食べるスープは海老が擦り込んであり
ハーブも効いて素晴らしい。
紫山芋はベトナムの様に南国で採れる芋らしい。
此れは普通の山芋でも出来るか?と
聞いたら大丈夫だが風味が違うと・・でも今度やってみよう。



2013年2月23日土曜日

ざるらーめん「満来」
小田急で上京したので、久しぶりに西新宿の「満来」へ。
45年位前、此処で初めて”ざるらーめん”を食べた時
世の中に来んな旨いものは有るのか?と感激したものだ。
一時は中野、大久保と支店を出して居たが、西新宿だけに絞り
”つけ麺”ブームの頂点に立った。
その親父が亡くなって一時、店を閉めた様だが再開して
更にリニューアルしたというワケ。
改装後の店は2階が無くなり広々とした空間。
それでも相変わらず混んで居て
待つ間、他の客同様、期待は高まる。
果たして5年ぶりの”ざるらーめん”は如何に?
並でも此の大盛りの麺、かっては楽に入ったのにキツイのは
私の胃が小さく成ったせいか?
つけ汁も以前より可成り甘め
昔はもっとピリ辛だったような・・・。
何となく違うな違うなと思いつつ何とか食べ終わる。
嗚呼、記憶の中に有る味は何処?



Luar Na Lubre - Hai un paraiso

今日も”ルアル・ナ・ルブレ”でタイトルはガリシア語で
”楽園がある”と云う意味らしい。
(Googleの翻訳システムはガリシア語まで訳してくれる!)
江戸時代のキリシタンが”ハライソ”と呼んでいたのを思い出す。
此処では管楽器と打楽器で生み出される
心地よいダンスのリズムに,美しいヴォーカルはロサ・セドロン。
此のアルバムの後、脱退したらしい。
哀愁の有るメロディがリフレインする。


2013年2月22日金曜日

(日本映画・女優編)
杉山とく子(1926~ )
彼女は、まだご存命だが私が好きな女優さんなので。
山田洋次監督も同じと見えて彼の作品には、やたら出演させている。
東宝ニューフェイスを経て1948年俳優座へ。
浦山桐郎の「キューポラのある街」で吉永小百合の母親役
そしてTVドラマの方の「男はつらいよ」で、先に
寅やのオバちゃん役を演じた(映画では三崎千恵子)
しかし、その後の寅さんシリーズにはレギュラーで
毎回,カメレオンの様に役こそ違うが度々登場
様々な役で楽しい芝居を見せていた。
中でも「男はつらいよ・望郷編」でマドンナ役・長山藍子の母を演じ
「あの人は何処かの御曹司じゃないかね?品があるよ」のセリフに
渥美清が「ボ・ボク、寝ます!」と気取って答えたのは何とも可笑しかった。
他に伊丹十三にも「マルサの女」「あげまん」と起用され
TVドラマでは「渡る世間に鬼ばかり」のレギュラーを始め
地味ながら自然な演技が買われ様々な作品で重宝されていた。
既に可成りの御高齢のはずだが、又とぼけた婆さん役で
出て来て欲しいものだ。

サンマの丸干し定食
こちらの干物やの店先に今並んでいるのが此れ。
小さいのから大きいのまで大体50〜100円くらい。
此の季節、脂が抜けて、夏より旨いという人もいる。
腸が残っているので大根おろしをかけて
醤油を少し垂らすと開きとは又違う旨さだ。
漬物はキュウリとセロリを刻んで
頂いた実山椒を入れ、ビニール袋で揉み込んだ即席漬け
セロリを漬物にするのは初めてだが
変わった風味でイケるから、お試しあれ。
味噌汁は昨日の”兄貴”を三つ葉で活性化させた。
Luar na Lubre - Un Bosque de Música
今日もガリシア・ケルトの”ルアル・ナ・ルブレ”だが
イグナシオ・ピラール監督による音楽ドキュメンタリー作品だ。
タイトルは”音楽の森”。
レコーディングとコンサートの間に
ガリシアの美しい風景もインサートされて長いが見応えがある。
独自の風土と歴史の中で育まれた、それらはワインと同じ様に
芳醇な香りを漂わせて酔わせる。




2013年2月21日木曜日

Luar na Lubre - Chove en Santiago
スペインにはもう1組ガリシア系のケルト・バンドが有り
その名を“ルアル・ナ・ルブレ”月光の森”という意味だ。
曲のタイトルは映像にも出ているサンチャゴ教会への巡礼路という意味か?
とにかくケルト音楽らしい美しいメロディが心に響く。
アイルランド系の神秘的なケルト音楽とは違って
やはりラテンの情熱的な血の濃さを感じる。
歌詞はスペイン内線で銃殺されたスペインの詩人
フェデリコ・ガルシーア・ロルカのものらしい。



冬の中華は忙しい。
木耳をオムレツにしたら?というアドバイスを頂き
卵2個を溶いて木耳とサヤエンドウに混ぜフライパンに。
隠し味はマヨネーズに黒胡椒。
でも考えれば来んな大きな具では纏まる訳が無い。
もっと刻めば良かったと途中からスクランブルに。
まあ見た目はともかく味は同じだ。

サッと湯を潜らせた生若布にモヤシでサラダ。
ドレッシングは胡麻油にポン酢&香辣脆

スーパーに出ていた菜の花をハムと椎茸で炒めてみた。
味付けは紹興酒&塩胡椒&オイスター・ソース

サラダ以外、中華は温かいうちが勝負なので
冬は作るのも食べるのも忙しい。

確か神戸に「千代」という、お好み焼き屋が
鉄板を生かして中華料理屋に変身した店が在った
次はウチもホット・プレートに皿ごと載せて食べよう。


2013年2月20日水曜日

(日本映画・男優編)
小池朝雄(1931~1985)
此の俳優は「刑事コロンボ」でピーター・フォークの
吹き替えで知られているが、日本映画ファンなら
「仁義なき戦いシリーズ」の悪役の方が馴染みが有るだろう。
生まれは東京、文学座出身、その劇団から分裂した劇団「雲」
そして「昴」と舞台でも活躍した。

映画界でも早くから、その鋭い眼差しを買われ
数々の名作に起用されていた。
大島渚の「太陽の墓場」松山善三の「名もなく貧しく美しく」
今村昌平の「にっぽん昆虫記」と存在感を残した。
しかし当人が好んだのは狂人役という様に
B級映画の「徳川女系図シリーズ」や「日本暗殺秘録」での
”危ない”人物を演じたら右に出るものは居なかった。
此の人が演じると同じ悪(ワル)でも恐ろしい気迫を感じさせた。
TVドラマでも刑事物から時代劇と沢山のレギュラーを持ち
中でも勝新太郎の「座頭市」では何度も敵役で登場
底意地の悪い陰険な性格を憎々しく演じていた。
しかし悪役ばかりではなく
私の記憶に残っているのは曽根中生・監督の映画「博多っ子純情」の
主人公の少年の父親で仕事熱心な人形師の役が
流石に演技派らしい味の有るキャラクターを作り上げて
素晴らしかった。
54歳の若さで肺がんで亡くなってしまったが、
彼しか出来ない役というものが有り
日本映画には無くてはならない存在だった。




白モツで”トリッパ”
そんなワケで雨の中、2つのスーパーを回って見つけたのが
タイムリミットで安売りの白モツと、天城の大きな椎茸。
普通ならモツ煮込みにするところだが
私のローテーションで昨夜はイタリアン。
それで白モツを”ハチノス”の代用にして”トリッパ”を作る事に。
モツ料理は下拵えが肝心、ぬるま湯でモツを丁寧に洗い
茹でこぼしを3回程繰り返す。
寒いので閉め切った部屋に何とも凄い臭いが充満し
此れはヤバイ!と、空気を入れ替えも繰り返す。
生姜、長ネギの青い部分を入れたりする内に
臭いは消えたのか?私が鼻が麻痺したのか?気にならなくなった処で
椎茸やピーマンを刻んで入れ、赤唐辛子にローリエの葉や
ローズマリー等も足し、ヒヨコ豆を半缶、
円高で安く成っているホール・トマトを1缶をドボドボと投入
後は、ひたすらコトコト煮込むこと1時間。
塩・胡椒で味を整え、ヴァージン・オイルの香り付けで完成!
(次は”ランブレドッド”に挑戦しようかな?)

これにシラスをアーリオ・オーリオで揚げたものに
レモン絞りドレッシングのサラダ。

そしてパスタを茹でている間に
生卵に胡椒を炭を入れたかと思うくらいに轢き
此れ又、手が疲れる程、擦ったパルメザンチーズを混ぜ
アルデンテを急いで絡めたインチキ”カルボナーラ”。
高カロリーの生クリームもベーコンも抜き。

買物も歩いて汗をかいたが、煮込み料理は,何より部屋が暖まる。

Milladoiro- Alalá das Mariñas

ガリシア地方のケルト人の祖先達の写真から始まる
今日の”ミジャドイロ”は、とりわけ牧歌的なサウンドだ。
土着的な声で老人が歌い上げるメロディに何とも云えない叙情性が有る。
此処に彼らのライブも有るが、若い世代が、先人達の想いを引き継ぎ
次の世代へと繋いで行く志が素敵だ。
AKB48やジャニーズJrに夢中に成っている
今の日本の若者達は,此のような音楽を持っているだろうか?
伝統や祭りもそうだが、残すべき文化を大切にしたいものだ。