2024年5月23日木曜日

藤村志保
此の女優を最初に観たのは市川崑監督の映画「破戒」(1962)
彼女はその時、芸名を島崎藤村に因んで此の名前にした。
そう本名は薄 操、此れでは女優として地味すぎる。
それでも、その芸名”藤村志保”で新人女優賞を得た。
彼女の品の良さは、お嬢さん学校フェリス女子学院卒からか?
入った会社・大映の看板女優として京マチコ、若尾文子、叶順子とは
かなりタイプの違う清楚な役が多かったが
眠狂四郎など妖婦の役なども振られ、それに徐々に応えて行った。
大映が倒産して以来、久しく映画にも出なかったが
TVの大河ドラマ出演でその顔は見れた。
彼女はその後、地唄舞の武原はんに師事して地唄舞の名手となった。


昨夜観たBS-TBSの「御家人斬九郎」7話「母の夢」では
斬九郎の母親役の岸田今日子相手に幼馴染みながら
息子のために”鬼”となる母を演じ、火花が散るような芝居が
監督井上昭の演出によって引き出され、とても面白かった。
此のオンエアは大分前だけど、とても美しく
いつまでも元気でいて欲しい女優さんだ。










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