2014年8月30日土曜日

復刻版・栃木焼そば
栃木・焼そばの特徴は茹でたジャガイモが入る事。
昨日のカレー用の残りをサイコロ状にして
豚バラ肉と一緒に炒める。
中華麺を解すのに日本酒を少し。
キャベツを早めに入れると水っぽくなるので
ギリギリで絡める様に。
オイスターソースを好みで入れると味に深みが出る。
仕上げに青のりは必需品。
でも此の青のりは必ず、口に残るので
「口を開けてごらん又、夕飯前に外で余計なものを食べて来て」と
買い食いをしたのを子供の頃、姉に見破られた。
鳴門を刻んで載せるのは
巴波(うずま)川の辺りに在った食堂・長栄軒スタイル。
今食べれば、そんなに旨いものでは無いが懐かしい味。



2014年8月29日金曜日

鴛鴦(おしどり)歌合戦(1939)
TSUTAYAに此のDVDが出ていた。
マキノ正博のオペレッタ時代劇の傑作として伝説の映画だ。
何より、あの志村喬が片岡千恵蔵よりも出番が多く
競演したデック・ミネが、彼に歌手に成るのを薦めたという
リズム感の良い、音程のしっかりした歌は本物だった。
それにしても戦前の昭和14年に、背景に白い雲が流れる
大掛かりな時代劇オープンセットを作り
エキストラをフレームの奥まで仕込んで踊らせた此の映画
ジョン・ランディスの映画「ブルース・ブラザース」で
シカゴの街中が踊る場面の元ネタだったのでは
ないかと思ってしまう。
時代劇の扮装で全員が歌いスイングする場面は
なんとも可笑しくて楽しい。
それを見事に画面に納めているのが
あの溝口健二、黒澤明、市川崑の作品を撮った
日本映画屈指の名カメラマン・宮川一夫。
まさか彼が撮影をしているとは知らなんだ。
歌い踊るモブ・シーンをしっかり画面に納め
オープンの光と影を昼と夜の時間経過に使い
何より下の画面にも映っているが
白黒画面なのに日傘や着物がカラフルに感じられるのが凄い。
見えない筈の色彩が画面で躍動しているのだ。
監督・マキノ正博は日本映画の”祖”と呼ばれた人。
決して芸術映画ではないが
誰もやっていない娯楽映画を作り続け
若い時、自ら俳優だった経験を生かし細かい演技指導で
東映ヤクザ映画の高倉健、藤純子を育てあげた。
彼の著書「マキノ雅弘自伝・映画渡世 天の巻・地の巻」で
”映画はスジ(脚本)、ヌケ(映像)ドウサ(演技)”と
云い切った彼の映画論は今でも的(マト)を得ている名言だ。
 此のダイナミックなフィナーレを観ずして日本映画は語れない。

” 熟成カレー”
此のカレーのルーツは古い、覚えていない程だ。
食べては少し残し、新たに玉葱を炒め、
野菜と肉を足し、又寝かす。
鰻やのタレの様に。
ゼロから作るカレーも、そこそこの味に成るが
継ぎ足しカレーは何処かコクがある。
ご飯だけでなくパスタにもラーメンにも入れて
具と調味料にもなる。
昨夜はパンにサラダを付けて。
赤ワインにも良く合った。



2014年8月28日木曜日

内田朝雄(1920〜1996)
先日キネマ通りの「木枯し紋次郎」で紹介した彼は
ヤクザ映画ファンなら良く観ていた悪役だ。
そのタヌキ面(づら)から狡賢い親分が多かったが
実は関西では劇団を主宰する程の実力派。
上京しても劇団・欅に入り活躍した。
しかし東映ヤクザ映画には無くては成らない悪役で
健さんや鶴田浩二を騙した挙げ句、殺され
実録路線「仁義なき戦い」シリーズでは
金子信雄と共に”大久保憲一”という親分を
レギュラーで演じていた。
時代劇・現代劇ともに脇役としてTVに映画と引っぱりだこで
山本薩夫や山田洋次の名作に存在感を示していた。

遠藤太津朗(1928〜2012)
彼は内田朝雄と役が被っていた悪役だが
彼の方は大川橋蔵のTV「銭形平次」”三輪の万七”役を
していたのでコミカル、どちらかと云えば
先に出した上田吉二郎に近い。
それでも徹底した役作りはヤクザ映画のみならず
関西出身の俳優らしく商人(あきんど)物の現代劇に
「座頭市」「眠狂四郎」の時代劇と
TVを含めると数えきれない程の出演をこなし
日本映画の名作にも「三代目襲名」「県警対組織暴力」と
れっきとした足跡を残している。

此の2人が居なく成ってから
ドラマに厚みが無くなった様な気がして成らない。
天空の城ラピュタ(月光の雲海)- 久石 譲
「風の谷ナウシカ」に続くスタジオ・ジブリの第二弾の作品に付けた
此の音楽は久石のメロディ・メーカーとしての才能が
いかんなく発揮されたものである。
特に此の曲は評判を呼び、後に歌詞を付けて
作曲者・久石も気に入っているらしく
此の映画のもう一つのテーマ曲「ハトと少年」は
久石が中学時代、吹奏楽部でトランペットを吹いていたのを
想い出させる名曲で国際宇宙ステーションでも流された。
” 松茸ご飯”
伊東のスーパーAOKIの入口に松茸が3本で980円!
当然、中国産だが、匂いを嗅いでみたら
ほのかに1年ぶりの懐かしい香り。
スーパー店内で同じ中国産が半分に切って2500円。
まあ、此れはトリックだと思ったが
こういうものは出会いが大事とゲット。
早速、晩のご飯に。
昼の残りの、そうめんを使い、まず
松茸のお吸い物。
そして、わざわざ炊き上げた松茸ご飯。
世間ではボリュームを出すため油揚げを
入れたりするのも有る様だが
シンプルに昆布だしと酒と淡口醬油少々
初物は東と、静かになった海岸の方を向いて頂く。
国産とは程遠い微かに匂う松茸の香り
コイツはラベルに”微香”と付けるべきだな(笑)

2014年8月27日水曜日

他にたいして観るものも無いので
BSの「鬼平」と「木枯し紋次郎」を予約録画している。
どちらも長いシリーズだから、マンネリだが
その中で、此の2本が比較的面白く観られた。
鬼平犯科帳・第2シーズン39話「四度目の女房」
実は盗賊と知らず、亭主・伊之松に
心底惚れた情の深い女”おふさ”が
突然消えてしまった亭主を待つ間、茶屋で働く内に
その盗賊の頭に犯され、身体を売る様に成る。
亭主・伊之松、実は行く先々で女房を作り、実のところ
おふさは四度目の女房だったという酷い男だが
おふさが頭の手下に横恋慕され
首を絞められて殺されたと聞き、
江戸に舞い戻り、盗賊の頭を殺し、敵をとろうとする話だ。
此の”おふさ”を森口瑤子が、けなげに演じている。
茶屋の女将の入江若葉の年増ぶりが良い。
過去の有りそうな亭主・伊之松役に西岡徳馬。
配役の妙で”鬼平”の出番以前に
男女の”性”の不可解さを丁寧に描いた
小野田嘉幹の演出が冴えていた。

一方、市川崑のデザイン・センスが洒落ていた
此のシリーズ3番手に、誰が起用したか
特撮の下手な大林宣彦のタイトルが
腹が立つほど酷いのは我慢がならないが
内容は、そこそこ頑張っている。
「新・木枯し紋次郎」第35話「明日も無宿の次男坊」
コチラも配役に当時、女盛りの宇都宮雅代が
亭主を流れ者に殺される女房を演じ
(此の女優は声がとても良い、もっと活躍して欲しい)
その義姉に惚れて家を追い出された弟に高橋長英。
そして、その殺された亭主の敵をとろうとする父親に
ヤクザ映画では散々悪役をして来た内田朝雄。
此のキャスティングの妙と巧みなシナリオで
ヒネリの利いた物語に成った。
監督は大映で座頭市を撮っていた池広一夫。
「鬼平」と「木枯し紋次郎」どちらも主役の
中村吉右衛門と中村敦夫は、ほぼ狂言回し
今では中々観られない巧い役者のアンサンブルを
楽しむのがコツ。

処で、俳優・米倉斉加年が26日亡くなったと。
私は昔、紀伊国屋ホールの「ゴドーを待ちながら」の彼を観ている。
山田洋次の「男はつらいよ」シリーズに
何度か寅さんのライバルとして登場
シリアスながらコミカルな演技で笑わせた。
そしてテレビでは「鬼平」にも登場し
第1シーズン9話「凶賊」の老盗賊・鷲原の久平の渋い演技は
スペシャルで同じ役をやった小林稔侍より数段良かった。
薄っぺらな下手な役者がテレビにのさばり
地味だが巧い役者がどんどん消えて行く・・・。