2015年3月5日木曜日

”おもてなしディナー”
突然、お客さんが来られたので
在り合せのもので”おもてなしディナー”
こんな時の為に買って置いた
ムール貝の缶詰を使い
シメジ、ピーマンそして刻みチーズと
ピザのトッピングに使う。
缶詰のトマト味がソース代わり。

サラダは昨夜の残りの材料だが
熱湯を潜らし活性化する。
頂き物のレモンを絞りバルサミコに
トリフ入りヴァージン・オイルがドレッシング。
蕎麦作り用の木鉢が器に丁度良い。

アサリは砂抜きして冷凍してあったものを
フライパンにニンニクを敷き
酒をふって戻すだけ
冷凍は身が固くなる心配が無いので
ゆっくり貝の開くまで戻し
パスタが茹で上がったタイミングに合わせて
チーズをかければ完成。

此の3品を自分も飲み食べながら
キッチンとテーブルを行き来し
さりげなく作るのがオーナー・シェフ熟練の技。
ウエルカム・シャンペンは微発泡の赤
メインはイタリアの白。

2015年3月4日水曜日

番外・スペクタクル映画
地獄の黙示録(1979)
戦争映画は様々な兵器を使い、大勢の人間が戦うから
それ自体すべてがスペクタクル映画に成ってしまうが
「史上最大の作戦」に始まり
「戦場に架ける橋」「ナバロンの要塞」「大脱走」と
映画を作る側の立場で敵と味方がハッキリしている。
それも歴史的に戦勝国側の手柄話として。
しかし此の映画は”ベトナム戦争”
明らかに作ったアメリカは戦敗国だ。
だから監督フランシス・フォード・コッポラが
描いたのは戦争そのものではなく
その戦場で狂って行く、様々な人間の有様だ。
ジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」を基に
ジョン・ミリアスとコッポラが共同で書いたシナリオは
数々の寓意を含み、とても複雑で難解。
大資本をかけた学生映画だという辛口の批評も有る。
一応シナリオの大筋は、こうだ。
カーツという名の大佐が戦争の最中、米軍から離れ
カンボジア国境に部下を連れて自らの帝国を作ってしまった。
敵でも味方でもない脱走兵の組織という事に成る。
それでは米軍のメンツが立たないので
彼を殺す事を密かに軍が企てる。
その彼の暗殺を命じられた1人の若い大尉が
何人かの兵士を率いて小型の船で、戦争まっただ中の
ジャングルの河を遡り、その帝国へ向かう。
途中で目にするベトナム戦争の現実
兵士達の慰問に本国からプレイメイトをヘリで呼び
それぞれのエピソードを莫大な予算をかけ再現した
監督コッポラこそが ”カーツ大佐”だと告発した
コッポラの女房のメイキング映画もある。
撮影中、本物の台風で破壊されたロケ・セットが
此の映画の規模が半端でない事を伝える。
しかし何より凄いのはマーロン・ブランドの存在感。
妖怪の様に太り、闇の中で頭を洗うシーンは
生け贄に水牛の頭を鉈で切り落とす場面より気味が悪い。
カメラマンのヴィットリオ・ストラーロは
此の映画を”オペラ”として撮ったと云うが
確かにジャングルの中のカーツ大佐の帝国が
ドアーズの”ジ・エンド”の曲で
空爆で燃え上がるのは
大勢のコロス(合唱団)を並べた舞台がフィナーレで
バラバラの屋台崩しになるのに似ている。
ジャケットをクリック
Arbour Zena : keith Jarrett
此の曲を最初に聴いたのは何時だったろう?
まだCDが無かった頃
まずジャケットの美しさに目を奪われたが
レコードの針を落として更に、その清廉な音色に
心を奪われた。
それ以来、何時と無く窓を開けて
淀んだ空気を入れ替える様に此の曲は聴いている。
音楽で人間の脳をコントロール出来るとしたら
此の曲は最も浄化作用の有るものだろう。
キース・ジャレットの指先に魔力を感じる。
 カレー・スパゲティ
冷凍庫にカレーの残りを発見!
それをタネに肉と玉葱を足し、スパイスで強化
此れを茹でたてのパスタにミート・ソースとしてかける。
サラダはミックス・リーフにモッツァレラを刻んで。
ドレッシングはレモン&トリフ入りヴァージンオイル。
なかなか減らない生ハムも付けて
ワインはイタリアはプーリア州の赤。
名前はタランティーノだと。

2015年3月3日火曜日

ジャケットをクリック
Maneater : Hall & Oates 
昨日のポール・ヤングの”Everytime You Go Away”
実は此のホール&オーツの曲のカヴァーだった。
本家アメリカで”青い目のソウル”の草分けデュオ。
だからポールは英国の分家と言う訳さ。
それでも彼等よりもカヴァーがヒットしてしまった。
まあ、ルックスは2人がかりでもポールに負けてしまうが。
それでも70〜80年代、絶えずヒットチャート上位に居て
MTVの常連だった彼等の曲
誰もが聴いたことがあるだろう。
”鰆(さわら)丼”
鰆の西京漬は大きいので一度全部焼いてから
三分の一づつ食べている。
此れは、その残り。
温め直すのに手間を省こうと冷凍御飯の上に
載せたら、”鰻丼”の様に。
西京味噌の甘さが鰻のそれに似ている。
粉山椒をかければ、ボボ・ブラジルじゃない、ほぼ”鰻丼”
これに茶でもかければ”鰆茶漬け”
三つ葉等散らせば更に良いかも。

秋葉で昔、買った温泉卵メイカーは
巧く行かなかったので、仕舞って置いたが
ふと気が付いて、常温に戻してからやったら
此の様の成功。

納豆は自家製の和布蕪を混ぜて。

2015年3月2日月曜日

学生時代、阿佐ヶ谷に下宿していた頃
銭湯の前に貸本屋が在ったので定期的に本を借りていた。
一番読んだのが野坂昭如と三島由紀夫
それと漫画雑誌「ガロ」は毎月欠かさず購読していた。
その中で此の勝又進は好きだった。
その彼が少し前に亡くなったのは知っていたが
その直前に此んな作品を残していたのを最近見つけた。
深海魚:勝又 進
2011年の福島原発事故のずっと前に
彼は原発の放射能汚染をテーマに
そこの現場作業員それも下請けの汚染処理班の人々を描いた。
誰もが嫌がる仕事と片付けるには余りにも過酷すぎる労働。
次々と放射能に蝕(むしば)まれて行く彼等の肉体。
作者自ら現場で取材し、その恐怖を味わった表現は
リアルで読んでいて背筋が寒く成る。
初期の作品は、自分の生まれ育った
東北の民話に度々登場する河童や狸や狐が
人間と一緒に暮らしていた時代を背景に
あの映画監督・今村昌平も拠り所にしていた
柳田邦男の民俗学を基とする土着的な物語で
温もりがある”性”がモチーフだが
少女や童(わらべ)が絡んでいるので
「桑いちご」「赤い雪」等の作品では甘酸っぱい
何とも、ほのぼのとした郷愁が感じられた。
しかし、此の「深海魚」「デビルフィッシュ(蛸)」には
それは消え、現場作業員達の日常生活を淡々と描写している。
洗っても着替えても落ちない放射能
徐々に汚染され皮膚に浮き出て来る斑点に朦朧とする意識。
そして原発の排水に寄り付く不気味な大蛸
それがタイトル通り、デビルフィッシュ=悪魔の魚として
象徴的に原発の恐ろしさをつのる。

此の作品は2006年日本漫画家協会大賞となった。
それは彼の亡くなる前年、
先の福島原発事故が起きる5年前の事であった。