2016年5月31日火曜日

たかがライム、されどライム。
レモンと同じ様だが、香りと甘みが全然違う。
此れからの時期、ジン・ライム、ジン・リッキー、ギムレット
そして此の写真の”モヒート”と、カクテルの必需品。
前にも書いたが、日本に輸入されるのは殆どがメキシコ産。
噂では、其処の麻薬王が当局の厳しい取り締まりに音を上げて
ライムの輸出に八つ当たり、妨害したので
日本に輸入される量が減って、去年日本の
ライム市場はパニックに。BARに行っても
”そんな訳で、レモンで代用させて貰います”なんて。
当然、ウチのホーム・バーまで。
「何故、アボガドでなくライムなの?」と
メキシコの麻薬王に質問状を書こうと思ったが
ウチまで答えに来られると困るので止めた。
それは、ともかく
値段は普通、税込みで100円ぐらい。
それが一時は250円とかに高騰し
騒ぎが治まった今、東京では98円ぐらいに戻ったが
コチラでは、まだ1個185円の表示。
此れでは、伊東の市内のBARはやっていけまい。
たかがライム、レモンで代わりは出来ないのか?
それが、カクテルは微妙な味なので無理なのよネ。
だからせっせとワタシャ、東京に買い出しに行かないと・・・。

↑ジャケットをクリック
Tiësto - Adagio For Strings
オランダ人でテイエストと発音する彼は
今や世界で最も客を動員するDJと云われている。
DJとは既成の音楽をターン・テーブルでミックスして
デザインをするジャンルと私は解釈しているが
そう云う意味では、クラシック音楽の
サミュエル・バーバーのアダージョが、ダンス音楽に
変化してしまうのは現代ならでは”遊び”だ。
サウンド・システムでコントロールされた巨大な会場に
膨大な数の観客を集め、繰り返しのリズムで踊らせ
なかばマインド・コントロールのトランス状態にする
彼のパフォーマンスは現場に行かないと
今ひとつ私には理解出来ないが
原曲の”アダージョ”という意味がイタリア語では”ゆっくり”
つまり、彼のサウンド・デザインが
まるで反対の事をしているのが面白い。

鹿肉のランプレドット風
頂いた鹿肉が冷凍庫にまだ在ったので、解凍し
圧力鍋でセロリ、玉葱等と一緒に圧をかけた。
もちろん臭み抜きに
(此の臭みは鹿の臭みではなく冷凍庫焼け)
ニンニクと根生姜も入れたが、臭みは見事に消えていた。
圧力のレベルが蓋の色で表示され
マックスになったら、火と圧を緩め
蓋を取れば肉は嘘の様に柔らかく成っている。
此れにシェリー酒とアンチョビ・ペーストで
味を付け、仕上げに黒胡椒を轢けば
イタリア料理・鹿肉のランプレドット風
本当はギアラという牛の第4胃を使うのだが
牛も鹿も角が在るから同じだろうと
強引なゴーイング・マイウエイはシナトラ。

それに信者が、もとい新じゃがを茹で
(駄洒落が止まらんな)
皮を向き。その熱さでコンビーフを溶かし混ぜた
ポテトサラダにはベランダのバジルのトッピング。

安いワイン・キャンティは軽くて
イタリアのボジョレーヌーヴォー”ノベッロ”の様。

オデッサ・ファイル (1976)
フレデリック・フォーサイスのベストセラーの映画化
だいぶ前に見た様な気がしていたが
見出したら、見ていない事に気が付いた。
所謂、ナチス・ドイツの戦犯を新聞記者が追う話である。
似た様な映画で「マラソンマン」というのが在ったが
あちらはダスティ・ホフマン主演。
此れはダスティと一緒に「真夜中のカーボーイ」で
コンビを組んだジョン・ボイド主演。
彼は今やアンジェリーナ・ジョリーの父親として有名だが
若く長身の正義感のある役がハマッている。
まず小説と同じ、ケネディが暗殺された日という
導入部が巧い。
会社勤めを嫌って、フリーになったジャーナリストが
たまたま出くわした、自殺したユダヤ老人の日記に
興味を持ち、調べている内に”オデッサ”という
ナチの親衛隊の逃亡を手助けしている闇組織に辿り着く。
主人公の記者はドイツ人だがユダヤ系。
微妙な立場だが戦後教育を受けているので
ナチスの思想には染まって無く
その”オデッサ”に潜入しやすいと
ナチスの残党を追うグループで特訓を受け
変装をして組織に近づく。
しかし”オデッサ”は警察にまで、その網を張っていて
見破られてしまいそうになる・・・。
自分が狙われているのに恋人を残して追跡し
電話で今居る場所を教える等と、今のサスペンス物なら
有り得ない間抜けな主人公だが
1974年当時なら、そんな展開でも良かったのだろう。
監督のロナルド・ニームはイギリス出身
ヒッチコックやデヴィッド・リーンの下で腕を磨き
代表作は、あの「ポセイドン・アドヴェンチャー」
その構成力には定評があり此の作品でも緩む事無く
最後まで緊張感を持続させて流石。
此の辺りからネタバレ
危険をかえりみず、ジャーナリストの正義感だけで
執拗にユダヤ人収容所の所長ロシュマンを追う
彼の執念が、観客には最後まで判らないのだが
クライマックスで、その意味が明かされる。

まあ、そこが此の映画のコアだから
敢えて、それは明かさないが・・・。
とにかく此の当時、まだベルリンの壁が在り
”今、西側が繁栄してるのは
俺たちナチスが影で操っているからだ”と
豪語する敵役ロシュマンを演じる
オスカー俳優マキシミリアン・シェルの
人間臭い演技に説得力があり
主人公まで、その気にさせちゃうんじゃないかと
ハラハラさせる。
それから実姉・女優のマリア・シェルが
主人公の母親役で、此の映画の伏線を
云って居るのだが、誰も気が付くまい。
「ブラジルから来た少年」「マラソンマン」と此の映画
ナチスの残党を追う作品のBEST-3であろう。

2016年5月30日月曜日

貫頭衣
そんな訳で、さっそく作り始めたのが此れ。
モンゴルの型紙を更に簡単にした。
自分ではエジプトのファラオのイメージだったが
よく考えれば、日本の弥生時代辺りの
全くの”貫頭衣”
此れでは卑弥呼か日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
まあ、金の首飾りを縫い付けたら
もっと、それらしく成るかもしれないが
いったい此れを何時、何処で着るのやら・・・。

大葉!
紫蘇の葉を大葉とも云うが
留守の間にベランダで大きく成った此れ
元はと云えば、カインズホームで三つ葉と一緒に
苗で買って来たもの。
既に4,5枚付いていたので一鉢98円は
スーパーの平べったい袋入りで買うより安い
うまく育てば、しめたもの・・・
その時は、ひ弱で育つかな?と。
ところがところが此れは育ち過ぎ!
でも今朝、昨夜の残りの鮪の刺身の”づけ”と
鮪納豆丼にしたら御飯を包むのにピッタリ!
”お前はレタスか?”と云いつつ
しっかり紫蘇の香り。
どんどん伸びているので今年は豊作かな?


↓タイトルをクリック
”アダージョ”といえば、アルビノーニのそれが有名だが
映画「プラトーン」に使われて以来、
此のサミュエル・バーバーの方も人気がある。
私は、どちらと云えないくらい両方とも好きだが。
今日のクロノス・クァルテットは
米国で1978年に結成された弦楽四重奏団
クラシックのみならず、現代音楽
おっと此れは長すぎるか?
ロックのジミー・ヘンドリックスまでの
幅広いレバートリーと
彼等独自のモダンなアレンジで人気を持続している。
YouTubeの映像は「受胎告知」を
大胆にコラジュした何処ぞの誰かの作品で
映像と重なると面白い!

宇佐美に戻って
やはり地元の魚でしょ!とスーパーへ買い出し
まずは伊東港水揚げの鮪の刺身
腹身の部分で脂のノリが良い。
冷や奴の定番に、松前漬け&らっきょうの塩漬け
後の二つは日持ちするので便利。
此れを焼酎のホッピ割り
本当はベランダのミントが大きく育っていたで
カクテルの”モヒート”を作るつもりだったが
どうやら、ライムを浅草に忘れて来たらしい。
去年のメキシコのライム高騰から
とっくに騒ぎは収まった筈だが地元スーパーは
シラバックレて値段を上げっぱなし。
そういうズサンな処が伊東の駄目な部分だ・・・と
ズサンな自分をスーパーにヤツ当たり(笑)

<やたら早い後日談>
その東京で買ったライムは
ちゃんとリュックの下の方に入っていた。
でもコチラでは2倍以上するからネ。
怒るの判るでしょ?


2016年5月29日日曜日

古着のアロハ Part-2
その1- 手描きのハワイの島々
アロハにしては色使いが何とも渋い。
値段が、此の店にしては
ちょっと高めで2000円もしたけど
此処で買わなければ一生又出会えないかと。
状態も、とても良いかったし。

その2-花とウクレレ
意外に在りそうで無いのが、此のウクレレ柄
「今日の1冊」で紹介した中にも出て来た
アロハの代表格だが、これも此処で別れたら
一生会えない1着かと。
此れは1000円で超お得だった。

その3-フラダンサー
此れだけゴージャスな絵柄は余り見た事が無い。
肌障りが良いと思ったら本物のシルク。
その分、痛むのも早いから洗濯が大変そう。
それでも此れで3000円チョットは嘘の様な値段。
上野アメ横のガード下なら新品が最低2万円以上はする。
それにしても此れを何時、何処で、誰が着るんだ?

金ビーズの首飾り
今回の上京は生地の買い出しが主(おも)。
日暮里、上野とチャリで走りまくって
タイヤがパンクしたほど。
(幸いトマトの傍に自転車屋が在った)
此れは浅草橋の世界民芸素材の店で
見つけた首飾りと云うかビーズの襟素材。
宝石など此の手のキラキラしたものに
今まで、まったく興味は無かったが
此れが何か動物の顔に見えて
「ねえ、連れてって!」と云われた様な。
値段は税抜きで1000円ジャスト。
白いブルゾンにでも縫い付ければ
エジプトの王・ファラオの気分になるかも。

コチラは台東区”マノマチ”のイベントで見つけた
巨大ファスナーと取っ手
側に眼鏡を置いたから比較すれば
大きさが判ると思うが、とにかく馬鹿デカい。
此んなもん、どうするんだと?
ジャケットの前に付けて
オブジェ兼実用として使おうかと。

それと日暮里の生地問屋の今回の収穫は
此の米国の都市、それぞれのランドマーク模様。
ハリウッドの土産屋で売ってそうな柄
バタ臭いジャケットでも縫おうかな?
あっ、それに先の馬鹿デカいファスナーを
付けたらどうだ、まっ秋冬用だな。

次は、原宿の古着屋の”お直し”で
中古アロハの戦利品を幾つか。
↑画像をクリック
Jorge Donn, Bolero-1982
作曲家モーリス・ラベルをポピュラーにしたのは
此のバレエ音楽「ボレロ」だろう。
彼のルーツ、スペイン円舞曲のリズムに発想を得て
14分にも及ぶ長い、その繰り返しは、単純な様で
各パートのソロの部分が裸に成るので
演奏者には難曲中の難曲とされている。
もちろんバレエとて同じで
此のモーリス・ベジャール演出では
文字通りダンサーは裸にされ
最初から最後まで踊り通さなければ成らない。
此のヴィデオで踊るジョルジュ・ドンは
アルゼンチン生まれながらベジャール・バレエ団の
トップとなり此のバレエの主役の座を射止め
その公演を観た映画監督クロード・ルルーシュが
第二次世界大戦に狂わされた欧米の人々の運命を描いた
映画「愛と哀しみのボレロ」のクライマックスに
此の曲と彼を起用、その迫力のあるダンスで
彼は世界的に有名に成ったが、1992年エイズで
45歳の若さで亡くなっている。

浅草ステーキ・裕(ひろ)
肉が食いたいが、そろそろ白髭橋のカタヤマ
”駄敏丁カット”もワンパターンだなと。
それでネットで調べて見つけたのが雷門近くの此の店
オーナー・シェフと奥さんが2人で
切り盛りする小さいレストラン。
お目当ての肉は、山形牛のサーロイン。
自家製マヨネーズのサラダの後に出て来た
ベリー・レアのそれは驚く程やわらかい。
揚げ野菜も付いて値段もリズナブル。
何より下町らしい温かい雰囲気が良い。

食事の後、ホルモン横丁の屋台に紛れた
”パニッサ”というイタリアン・バルへ。
此処はフェッテというヒヨコ豆のクレープの店
夏場はフローズンのグラッパが在る。
昨夜はリモンチェッロで、それを。
猥雑で無国籍な横丁だが、季節はまだ暑くもなく
狭い路地を通り抜ける風が心地よい。

2016年5月28日土曜日

☝ジャケットをクリック
Daphnis et Chloé - Ravel
今日はサティやドヴィッシーと同じ時代の作曲家
モーリス・ラヴェル。
彼はスペインにほど近いバスク地方に産まれたフランス人。
音楽好きな父の影響で7歳からピアノを始め7歳で
作曲を学ぶと云う英才教育。
パリのコンセルバトワールでフォーレ等に教えを受け
「亡き王女のためのパヴァーヌ」「水の戯れ」等の
名曲をコンクールに出すも評価を得られず
逆に世間はコンククールの正当性を疑うほど
既に彼の才能は認められていた。
此の「ダフニスにクロエ」はロシア・バレエ団に書いた曲。
ギリシャ神話の世界がドラマチックに表現されている。
ピザリア・ヴェメロ
昨日は映画「ヘイル・シーザー」を観に銀座へ。
その前にランチをと
歌舞伎座裏の噂の店”ヴェメロ”へ。
マガジンハウス裏、洒落たレストランの並ぶ1角の
ナポリ風の小さな佇まいを入れば、店の真ん中に
浅草サングストと同じ、大きな石窯。
ランチ・メニュー(1080円)の中から
ピザ・マルゲリータを頼むと
先に此んなサラダの大盛り。
続いて出て来たのは、そのサングストを
上回る巨大サイズのピザ。
サクッとふっくら、もっちり!
久しぶりに飽きる程ピザを食べたというか
いくら何でも大き過ぎだ〜。
気が付けば満席、店員のサービスも良く
此の店、流行っているのが、よく解る。

その後,腹ごなしにギンザを端から端まで
映画館の在る日比谷まで歩き
ふと見上げれば、今工事中の巨大なビル。
う〜ン、こりゃゴジラに破壊されたみたいだなと
思ったら傍にミニのゴジラ像が・・・。
フレームに一緒に入れたらゴジラが巨大に成った。