2014年1月26日日曜日

バンク・ジョブ (2008)
此の映画は公開当時見逃していた。
主演のジェイソン・ステイサムは以前、此のサイトで
「アドレナリン」で紹介したが、その容姿は
「ダイ・ハード」のブルース・ウィルス並みで
パッとしないが、一度事が起これば、そのタフさ加減は
ブルースに勝るとも劣らない・・・いや
狂気はコチラが勝っている。
此の映画、実話と副題が付いているが
嘘だろうと思える位、奇想天外。
(此処からネタバレ)
いや、映画としてはよく有る、地下にトンネルを堀り
貸金庫から強奪する銀行強盗物語の1つだ。
でも普通のそれはプロフェッショナルが作戦を練り
まんまと大金を盗み出すというものだが
此れは素人の友達同士が、あまり緻密な計画も
立てないまま実行し、幾度も失敗しそうに成りながら
運良く強奪に成功すると云う処が面白い。
モデルあがりの女がジャマイカから麻薬を持ち帰り
ロンドン空港で逮捕される。
司法取引でMI-06(まあ007の様なもの)から
銀行強盗を強制させられる。
その銀行の貸金金庫には英国王室のスキャンダル写真が
入っているのだ。
(此れは”シャーロック・ホームズ”の「ボヘミヤの醜聞」と同じ)
その写真を撮ったのは英国の裏社会の麻薬王の黒人。
英国は彼の此のネタで強請られているのだ。
此れをMI-06は奪い返したいワケだ。
それで脅された元モデルは幼なじみの中古自動車
ジェイソンに銀行強盗を持ちかける。
借金で困っていた彼は話に乗り、仲間を誘い行動を起こす。
運良く偶然が重なり計画は巧く行き
貸金庫から金銀財宝を奪うが、その中には
先の王室スキャンダル写真だけでなく
更にロンドン売春組織のボスが悪徳刑事に
渡した賄賂の帳面まで入っていたから大変。
Mi-06、悪徳刑事、麻薬王、売春王そして
計画を無線で傍受した正規の警察と
5つの敵に追われた彼等の運命は?
と話は可成り、ややこしいが脚本が良いのと
編集が巧いので展開はスムーズ。
実行犯達に、それぞれ家族も恋人もいる
素人の計画と云う実話ネタに説得力が有るのも上手だ。
それでも”R指定”にならないのか?と思う程
暴力シーンの描き方はイギリス映画らしいドギツさで
ハリウッドと、ヒト味違う感覚。
結局、Mi-06にハメられた筈の主人公ジェイソンが
追いつめられたあげく、逆襲に出て
ラストはハッピー・エンドというオチにカタルシスが有る。
浜口庫之助作曲集
夜霧よ今夜もありがとう:石原裕次郎
この歌をカラオケで歌う人は多い。
その理由に歌い易い事が上げられる。
歌う映画スターの裕次郎は、デビュー当時の
「嵐を呼ぶ男」「錆びたナイフ」など、
音痴では無いか?と思える程ヘタだった。
それが此の歌あたりから突然巧くなった。
おそらく”ハマクラ”が、
メロディの音域やテンポを
彼の能力に合わせて作ったからだろう。
俳優として演技力は加山雄三同様、
最期まで評価されなかったが
歌唱力はフランク・シナトラに遠く及ばないとしても
沢山のヒット曲を残したのは
”ハマクラ”とのコンビが良かったからだろう。




 朝からトン汁
昨日は温かかったが今朝は又寒いから
豚バラ肉の残りと玉葱、ジャガイモと炒め、味噌汁を作る。
煮込んでいる間、和布蕪に湯をかけ、
フード・プロセッサーで刻み、納豆と混ぜる。
ヌルヌル同士は合性が良い。
鱈子を炙っている内にジャガイモが煮えて
味噌を溶けば全て完成。
日曜日の朝らしい食事に成った。

2014年1月25日土曜日



藤花茶寮・新広楼
此の処よく熱海に行くが、この店は
以前、1つ手前の駅、来宮に在った。
熱海の町中に移転して随分と内装もお洒落になったが
味は本格的な四川料理。
ランチ・セットの麻婆豆腐が中々イケル。
擦り立ての花椒(ホアジョウ)を使うと
メニューにも載っているが、その香りと辛さが素晴らしい。
ただ文句を云えば御飯の量とバランスが悪く
タッパでも持って行ってテイクアウトすれば良いが
御飯をお代わりしようとすると
すかさず「200円頂きます!」と来るので
それは高いと諦め、もの凄く辛いのを我慢して
麻婆豆腐だけ食べる事になる。

浜口庫之助作曲集
夕陽が泣いてる:ザ・スパイダース
日本のポピュラー・ソング史の上では
エレキ・ブームとグループ・サウンズが繋がっているが
彼等スパイダースは不思議な存在だ。
ビートルズを始めとするブリティッシュ・ビートの
コピーからはじまった彼等だが
井上順以外アイドルには程遠いオッさんバンドは
R&B風の曖昧なステージを続けていたが
此の”ハマクラ”の曲で青春歌謡路線が定まった。
コメディアン堺駿二を父に持つ堺正章は
見かけは剽軽だがヴォーカリストとして抜群の才能を持ち
”ハマクラ”の無国籍なメロディとリズムの此の歌に
和風のコブシとパンチを効かせてレコード売り上げ
120万枚の大ヒットを記録
それまでに無かった新しい和製ポップスを生み出した。
続く柳の下の泥鰌曲「風が泣いてる」もヒットさせ
もはや”ハマクラ”は歌謡界のドンと呼ばれる様になった。



2014年1月24日金曜日

Women of Ireland
ケルト音楽の中でも、ひと際、美しい此の曲は
まずはキュブリックの映画「バリー・リンドン」で
使われたチーフタンズの演奏から
ケイト・ブッシュのヴォーカル
JAZZのボブ・ジェームスのクロス・オーヴァーと
カヴァーが色々有って、それぞれ素晴らしい。
此れを"音源データ"として1枚のCDに。
(CDプレイヤーで聴くには1枚に収まらない)
タイトルの文字もネットに有った珍しいケルトの
レタリングを組み合わせて使ってみた。
遥か紀元前、アジアの端からユーラシア大陸を横断し
大西洋を渡りアイルランドまで流れ着いた彼等のそれは
何処かアイヌやエスキモーと繋がる意匠が感じられるのが
私には、とても興味深い。又一方で
アイルランドからフランス・ブルターニュまで戻った
ブルトン人と呼ばれるケルト民族も居て
その末裔で此の歌をブルトン語でカヴァーしている


あの日の指輪を待つきみへ(2007)
私は昔からシャーリー・マクレーンの大ファンだが
此の映画はタイトルが甘過ぎて観る気にならなかった。
BSでオンエアしたのも、大分放って置いたのだが先日やっと観た。
本題はClosing the Ring
”閉じた指輪”とでも訳すれば良いだろうか?
邦題とは随分違う。
だから内容も想像したものと可成り違っていた。
戦争未亡人の閉じた心を指輪に例えている。
その未亡人をシャーリーが演じている。
アカデミー賞女優だけに、その老いた風貌を曝け出しでも
心の美しさに気品が漂う。
若い時の彼女の役をミーシャ・バートンが演じ
似ては居ないが、無口で無表情なのが上手に繋がっている。
若い頃の彼女を巡る青年3人の友情物語を
時間と場所を米国とアイルランドの2次元で描き
観るものに謎解きをさせて飽きさせない。
米国側にクリスファー・プラマー
アイルランド側にピート・ポスルスウェイトという
名優を脇に配して、やもすればロマンチック過ぎる
此のドラマに真実味を出している。
真実味と云えばアイルランドといえば
北アイルランド紛争なくしては語れないから
そこに第二次世界大戦と現代の紛争を絡ませ
人が戦って命を落とす事の無意味さを対比させ
此のメロドラマを普遍的にしている。
監督のリチャード・アッテンボローは
Richard  Attenborough
「大脱走」辺りから最近は「ジェラシック・パーク」と
長い経歴を誇る俳優だが、監督としても
『ガンジー」や『チャーリー」でアカデミー作品賞を
取った名監督だ。
名優たちの演技を巧く引き出して流石。
それにしても、そろそろ歩くのも覚束ない筈(当時77歳)の
シャーリー・マクレーンが崖を上がり下りして
ちゃんと芝居してるのに驚く。
普段から身体を鍛えているのだろう。
彼女を此のサイトの”Stardust Memories★星屑たちの記憶”
取り上げたら1回で終わらないからシリーズになるな。