2012年12月27日木曜日


(日本映画・女優編
東山千栄子(1890〜1980)
彼女は名家のお嬢さん、将来は外交官夫人になるべく育てられ
学習院女学部卒業後、仏英和女学校でフランス語を学び
輸入業者のモスクワ支店長と結婚、モスクワで生活する内
モスクワの芝居を観て、演劇の道を志したという。
帰国後、小山内薫などが創立した築地小劇場に入団し
戦後は千田是也と俳優座を結成、その看板女優として
「桜の園」のラネーフスカヤ夫人を当たり役として活躍する。
まあ、本場に居た経歴そのままを演じて居たというワケ。
しかし映画では木下恵介、溝口健二の作品などで、
誰にも真似の出来ない上品な母親役をおっとりと演じていた。
日本映画ファンには何と云っても
小津安二郎の「東京物語」で笠智衆との夫婦役が忘れられない。
「にっぽんのお婆ちゃん」では何故か老人ホームに居る
元華族様のお婆ちゃん役がハマって、その言葉使い
立ち振る舞いが何とも優雅で、他のお婆ちゃんとの
コントラストが効いていた。

村瀬幸子(1905〜1993)
彼女は先の東山千栄子より若いが築地小劇場から
俳優座を旗揚げのコースは全く同じ。
東山同様、戦後の日本映画に沢山出ているが
今井正の「にっぽんのお婆ちゃん」では
ボケて自分で食べたのを忘れ、盗まれたと騒ぐ
婆ちゃんを、とぼけて演じて面白かった。
代表作と云えば晩年の黒澤明監督の「八月の狂詩曲」だろう。
オチョコに成った傘を持ち台風に向かう姿が印象的だった。
撮影当時、彼女は86歳を越えていて、その二年後に亡くなったから
正に命をかけた演技だったと云うべきだろう。

岸輝子(1905〜1990)
東山、村瀬と同じ築地小劇場から俳優座へのコース
彼女も戦前から左翼の反戦運動で弾圧された過去を持ち
戦後はもちろん演劇でも活躍したが,
黒澤明の「野良犬」小林正樹の「人間の条件」
今村昌平の「にっぽん昆虫記」と
巨匠達が描く社会の底辺に住む女性(それも農民)の
リアリズム演技で名を残している。
虐げられても強かに生きる女性を演じさせたら
彼女の存在感はピカイチだろう。
今井正の「にっぽんのお婆ちゃん」では
ラストに学生帽を冠り北林谷栄と踊る姿が
グロテスクで気持ち悪かったが・・・。
熊井啓監督の「サンダカン八番娼館・望郷」が
遺作と成った様だ。

此の3人は日本映画の黎明期、演技力を買われて
演劇畑から映画に起用された女優たちだ。
その存在は巨匠たちの作品のみならず、
出演した、あらゆる映画に深みや奥行きを出し
その時代を描くのに欠かせない人達だった。



Victer Young Greatest Hits -44
Love Letters-Tom Jones and Jeff Beck
いよいよ2012年も今日でお終い。
ヴィクター・ヤング特集も此れでお終い。
映画の主題歌が、そのままスタンダードに成ったと
云うのが殆どだが、今でも鮮度の有る美しいメロディは
此れからも歌い継がれるに違いない。
今日の1曲もジェフ・ベックのギターをバックに
英国ホワイト・ソウルの代表トム・ジョーンズが
気持ちを込めて歌っている。

さて来年は、どんなテーマで行きますかね?


鶏のつみれ鍋
ようやくお腹も安定して来たので
昨夜は少し手のこんだものを作ろうと
鶏ガラのスープを採り
鶏挽肉を春雨と蓮根を擦ったものと混ぜ、つみれに。
つみれは塩胡椒で軽く味付け。
白菜、しめじ、豆腐などを入れ、鍋で煮込む。
まあ水炊きだね。
だし醤油、味醂、柚子の自家製タレで
温かいうちに頂いた。
これらで一杯と云う処だが
まだ、警戒して酒は止めて、ご飯にした。




Victer Young Greatest Hits -40
Love Letters-Boz Scaggs
ボズ・スキャッグスは時代の空気を読んで様々に
フォークからロックそしてジャズとスタイルを変えて行き
アダルト・コンテンポラリー・サウンド
(日本ではA.O.Rとも呼んだ)
代表するミュージシャンと云われているが
その実は、優れたヴォーカリストなのだ。
今日の1曲など、ヴィクター・ヤングのオリジナルを
オーソドックに歌いながら
現代に蘇らせる魅力がある。
彼が歌うと都会的な雰囲気が出て来るから不思議だ。

2012年12月26日水曜日

(日本映画・男優編)
斉藤達雄(1902〜1968)
此の顔を知っている人は相当の年配か邦画マニアだ。
写真は斉藤達雄、ご覧の通りのバタ臭い顔で長身だが
ハーフでは無く、れっきとした深川生まれ、ただし商社マンとして
シンガポールへ海外赴任していたので、そんな雰囲気を持っていた。
帰国後、戦前の松竹で島津安次郎、小津安二郎の映画で主演
その飄々とした演技は特に飯田蝶子、坂本武と共に小津作品で重宝された。
映画「にっぽんのお婆ちゃん」では”ロマンチック爺さん”という役で
元、病院の院長さんという役にぴったりだった。
脚本の水木洋子は俳優の顔を思い浮かべて書く
”アテ書き”をしたのだろう。
テレビ時代にも生き残り、いつもパイプをくわえた
お洒落でダンディな姿が私の記憶にある。


2012.12.26 NEWS
勝負とは非情なものである。
前回に出した”皇后杯”で久光製薬と明暗を分けた東レには
トルコに移籍した木村沙織と同じ”さおり”と云う名の迫田さおりが居る。
彼女はご存知の様に全日本のアタッカーだ。
その跳躍力を生かしたバック・アタックの威力は全日本随一。
ロンドン・オリンピックの銅メダルをかけた韓国戦では
データで韓国に強い彼女を起用した真鍋采配が
見事に的中し日本を勝利に導いた。
何より、そのジャンプする姿が私には天女の様に思える。
先に記した石田瑞穂と同い年という事もあり仲が良く
石田の母が危篤で帰国した後、彼女のユニホームを
自分のそれの下に重ね着して試合をしていたというエピソードがある。
まさに”女の友情”の世界である。
そして半年後の”皇后杯”
なんと東レ、久光が敵味方に別れ、
迫田と石田は決勝戦を戦う事になってしまった。
1.2セットで迫田の見事なバックアタックが決まるのを
コートの外で見ていた石田は3セット目に、ようやく登場
(そう云えば彼女は全日本でも、いつも控えだった)
レセプションでは迫田のスパイク・コースを読み、悉くディグ
(レシーブしてセッターに返す事)
アタックでは相手の居ないポイントを知り尽くした様に
スパイクを決めて勝負をものにした。
久光の新監督・中田久美の指導方針
「一人ひとりが自分は何をすべきか考える」
石田は控えに居る間、コートの中を存分に研究していたのだ。
試合後、コートの隅に呆然とへたり込む迫田の表情と
晴れ晴れとインタビューを受ける石田のそれは
勝負の世界の厳しさを、まざまざと感じさせるものだった。

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まともな朝定食
雨降って土固まる・・・の例えでは無いが
ようやく下痢も治まり、ナニも固まって来た。
昨日行った病院の検査で
ノロウイルスでは無いという結果
医者の「まあ食い過ぎですな」に自分も納得。
それで今朝から通常に。
酒粕に漬かり過ぎていた鯖と鱈を引き出し焼き
昆布煮干しダシで蕪とお揚げの味噌汁。
糠漬けも久しぶりに瓶から出したら
オクラや胡瓜が見事に古漬け。
さて今夜から、やりますかね1杯(笑)