(日本映画・男優編)
斉藤達雄(1902〜1968)
此の顔を知っている人は相当の年配か邦画マニアだ。
写真は斉藤達雄、ご覧の通りのバタ臭い顔で長身だが
ハーフでは無く、れっきとした深川生まれ、ただし商社マンとして
シンガポールへ海外赴任していたので、そんな雰囲気を持っていた。
帰国後、戦前の松竹で島津安次郎、小津安二郎の映画で主演
その飄々とした演技は特に飯田蝶子、坂本武と共に小津作品で重宝された。
映画「にっぽんのお婆ちゃん」では”ロマンチック爺さん”という役で
元、病院の院長さんという役にぴったりだった。
脚本の水木洋子は俳優の顔を思い浮かべて書く
”アテ書き”をしたのだろう。
テレビ時代にも生き残り、いつもパイプをくわえた
お洒落でダンディな姿が私の記憶にある。
0 件のコメント:
コメントを投稿