2014年12月25日木曜日

 梶芽衣子(1947〜)
私は昔から彼女のファンだが
先日、「鬼平」の”夜鷹殺し”を観て
改めて惚れ直してしまった。
夜鷹殺しを捕まえるため、夜鷹に化け、
命をかけて囮になる彼女の振り向いた姿は
ゾクッとする程、美しかった。
その昔は「女囚さそりシリーズ」に
「修羅雪姫シリーズ」と、当時は華こそ
藤純子の「緋牡丹のお竜さんに譲って居たが
あだな啖呵の良さは負けては居ず
あの米国の監督タランティーノまで夢中にし
映画「キル・ビル」で彼は意味を解っているのか
解ってないのか、彼女の歌「恨み節」を
クライマックスで使っていた。
修羅雪姫」(1973〜1974) 
勝新こと勝新太郎が高倉健を誘って
ロベール・アンリコの「冒険者たち」のリメイクをした
「無宿」は完成度はフランス版には程遠かったが
勝新が、やりたかった世界は描けていた。
とりわけジョンナ・シムカス役にあたる梶芽衣子が
絶頂期の美しさで、その端正な魅力が印象に残った。
「無宿」(1974)
向田邦子TVドラマ「寺内貫太郎一家」では
足の悪い長女役を演じ
行き遅れた少し陰の在る下町娘に
彼女しか出せない味を出していた。
「鬼平犯科帳」おまさ役
そして、当たり役が先の「鬼平」のおまさ役。
 元盗賊ながら密偵となり
時には危ない橋を渡り
健気に”鬼平”に仕える女丈夫は
日本女性の理想を超えた 存在だ。
私なんぞは、彼女の活躍を観たくて
”金太郎飴”みたいな吉右衛門を
我慢して観ている。
此のシリーズも長いから初期のものと
後期のもでは彼女の容姿も
相当変化しているが、それでも
彼女の美しさは内側から出ているものだから
少しも、その魅力は衰えず、その気性に惚れてしまう。
私の一つ下の年、まだまだ、いや
もっともっと活躍して欲しい女優さんだ。


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