2015年4月30日木曜日

メグ・テリー(1960~)
彼女の顔に何処か親近感を覚えるのは
彼女はモンゴロイド、つまり
中国系アメリカ人とアイルランド、フィンランドそれに
ネイティブ・アメリカンの血を引くからだろう。
デビューはアラン・パーカーの「フェイム」
大勢の中のダンサーだったから目立たなかったが
ヒロインに抜擢されたのは「サイコ2」
アンソニー・パーキンス主演の有名なスリラーの続編
彼女は前作を知らず”サイコ”パーキンスの気を悪くしたとか?
此の辺りから、その”聖少女”的と云うか
例えるに”ハムレットのオフェーリア”の様な
儚(はかな)くも危うい魅力が輝き出したが
此の「アグネス」は、その絶頂期、病的なまでの美しさで
尼僧役を演じゴールデン・グローブ助演女優賞を見事に獲得。
その後、当時人気の二枚目俳優ロブ・ロウを相手に
「マスカレード/甘い罠」のヒロインを演じた。
此の映画つい最近、TV放映があったが
彼女のエキセントリックな演技がスリラーの
総てに緊張感を支えたと云って良い。
ジャック・ニコルソンの「黄昏のチャイナタウン」も
ポランスキーの続編だったが、監督もした
ニコルソン相手に近親相姦で生まれた娘を
またしても危うい感じで演じ、作品として面白く成った。
その後、何本かの作品に出演しているが
今ひとつ目立たないのは歳を重ね、その容貌に
オフェーリア的な”儚さ”が消えてしまったせいか?
少女は、その儚さ故に尊く美しい。

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