2016年9月30日金曜日

ミシェル・ルグランの映画音楽
三銃士 (1973)
もう何度も映画化やTVドラマ化されている
アレキサンドル・デュマ原作の此れは
日本の”真田十勇士”同様、フランス人が大好きな物語。
此れを「ナック」でカンヌ映画祭パルムドールを取った
新感覚派の監督リチャード・レスターが、
クールで面白いテンポのスペクタクル映画に仕立てた。
米英の有名スター共演の贅沢なキャスティングに
本物のベルサイユ宮殿ロケの豪華さは
クラシックも得意なルグランの音楽に依って
それにルグラン得意の此のラブ・テーマ”To Love a Queen”は
極上フランス・ワインの酔いすら感じさせる。
此の映画,ダルタニャンが加わった続編「四銃士」が
直後に公開されたが、実は一緒に撮っていたという噂。
浅草の朝定食
塩鮭は湯島の老舗・丸赤のカマ
ほうれん草のおひたしにはポン酢に白胡麻
納豆には刻み茗荷
味噌汁は鰹ダシにモヤシとお揚げ。
久しぶりに涼しく心地よい朝。
天気が持つと良いが・・・。

2016年9月29日木曜日

ミシェル・ルグランの映画音楽
華麗なる賭け(1968)
「シェルブールの雨傘」で世界的に才能を認められたルグランが
いよいよ、ハリウッドに招かれての最初の作品。
スティーブ・マックイーンにフェイ・ダナウエーと人気スター競演に
「ブリット」の刑事が完全犯罪を狙う泥棒
「俺たちに明日はない」の強盗女が保険調査員と
全く逆の設定のヒネリを効かし
「夜の捜査網」で絶好調の監督ノーマン・ジュイスンの
斬新な演出は、まさに華麗なる画面の連続。
それを更に華やかにしたのが、ルグランのゴージャスなジャズ。
上のヴィデオのロマンティツクな主題歌は
ルグラン独特の音符の刻み、それはフランス語しか合わないか?と
思いきや、英語でも充分その魅力を発揮する事を証明した。
此の曲はジャズ・スタンダードとなり、その後
沢山の歌手にカヴァーされている。
そう、ルグランの映画主題歌は此の後も
悉くスタンダード・ジャズに成ってしまうのだ!
伊豆のブイヤベース
本場フランスのマルセイユには
”ブイヤベース憲章”なるものが有って
魚は決められた4種なるものを必ず入れるらしい。
でも伊東とは当然、採れる魚も違うから無理。
昨日は地物の”むつ”をベースにバーレインの蟹
台湾のイカ、そして韓国のアサリと国際色ゆたか。
”むつ”は予め塩をして腸を抜き臭みを消し
ニンニクをしいた鍋で炒める。
そこへ湯を足し上の材料を投入、色が変わったら
アサリなど固く成り易い物から引き上げる。
その頃は”むつ”もクタクタに成っているから
それを濃し、骨を取出す。面倒だが此の作業をすると
スープの舌触りが良く成る。
次にカット・トマトの半缶、玉葱の刻んだのや
ピーマン、オクラ等を足し、野菜の風味も加える。
此の辺りで白ワインやアンチョビ等で味を整え
高級香辛料サフランやアニス系のペルノ酒を少々
先に取出した蟹等を戻し温めたら完成。
まあ、なんちゃない日本の”寄せ鍋”と一緒(笑)
最近はスーパーに”ブイヤベース用”と素材を
盛り合わせたのが魚売り場に在るが
何を入れるか?自分で決めるのが楽しいのだ。

2016年9月28日水曜日

ミシェル・ルグランの映画音楽集 
ポリー・マグー、お前は誰だ?(1966)
此の監督ウイリアム・クラインはアメリカ人ながら
当時パリを拠点にしていた社会派のカメラマン
写真集「ニューヨーク」「ローマ」「モスクワ」「東京」で
都市と人々をリアルに斬り撮り
出版していた彼の初めての長編映画。
映画と言っても、ソルボンヌ大学で絵画を学んでいただけに
フィクション、ドキュメンタリー、スチル・アニメーションを
繋ぎ合わせた野心的な作品だ。
だから音楽も、ルグランのクラシックからシャンソン
そしてモダン・ジャズまでの様々なジャンルを盛り込み
フランスのエスプリを感じさせる洒落たセンスが全編に漂う。
パリ・モード界の裏側を描くドキュメンタリーに
そのモデルに恋をした某国のプリンスという設定
現実とメルヘンをアニメーションで自由に交差させ
写真界では社会派と言われたクラインの意外性を感じさせるが
それも彼のパリに感じるドキュメンタリーだったのかも知れない。

カセットテープ柄ジャケット
昨夜、夜なべしてミシンをかけたので
今朝、ボタン・ホールとボタンを付けて
ただいま完成!
雑誌も入るくらいの大きなポケットを左右に
贅沢に柄合わせしたので何処に在るか判らない筈。
肩のポケットもi-Phone7+対応。
(おや、とうとう買うつもりか?)
専属モデルに着せて撮影しようとしたら
今日は暑くて嫌だと(笑)
それにしても似た様なジャケットばかり
いったい幾つジャケットを作るつもりだ!
モンゴル風やロシアのルパシカを入れると
10着以上に成るぞ。
オーイ誰か、止めてくれーい。
四川風中華ディナー
先日の”腰塚の豚肉なんちゃら”の残りに
キャベツとシメジを足し、お湯で煮込む
何故、炒めないかと言うと
フライパンは焼そばで使うから
そう、中華は出来立てが勝負だから
2品同時に完成させたい。
煮込みには豆板醤と花椒(ホアジョ)を効かせ
甘いタレを抑える。
予想通り作戦は成功、此れなら店に出せる。
(何処に店が在るんじゃ?)
焼そばは紹興酒とナンプラーにオイスターソースの味付け
此れは四谷の嘉賓という店のレシピ。
ポイントはパクチーをたっぷり載せる事。
何か?一品足りないなと思ったら
モヤシを茹でるの忘れていた。
折角、同時に出来たのに・・・仕方ない。
キッチンとテーブルを行き来しながらモヤシを茹でる。
タレは胡麻油に近所のYさんの自家製ポン酢。
お酒は南伊東の中華かねいの瓶だし紹興酒。

2016年9月27日火曜日

ミシェル・ルグランの映画音楽集
シェルブールの雨傘 (1964)
少し寄り道したがルグランの続き
彼が世界的に有名に成ったのは此の映画だろう。
此の作品で監督のジャック・ドゥミは
第17回カンヌ映画祭グランプリ。
フランス映画では珍しい台詞の無い、
全編、歌で構成された画期的なミュージカル。
アメリカのそれでさえ時々、ドラマの台詞が入るのに
なんと、端役まで歌って居るのだ。
まあ我々にはフランスの発音は
シャンソンに聴こえたりするから意外と自然だったが。
何より素晴らしいのはルグランのメロディの美しさ。
それぞれの場面に的確なスコアを与え
普段は此処で歌うなんて有り得ないだろうという場面
クラシックのオペラの様な不自然さを見事にクリア。
まるで名優の台詞の様に感情を表現しているのだ。

物語は若い恋人達が親に結婚するのは
まだ早いと云われてる内に、兵役で引き裂かれ
女は妊娠していたが、男からの便りが無いので
自分を求める別の男と結婚してしまう。
戻った男は女の再婚を知り、自暴自棄になるが
彼を心配してくれる別の女性と結ばれる。
それから何年か経ち
ガソリン・スタンドを経営する、その男の前に
裕福な女性が高級車で給油しに来る。
それはまさに偶然の再会。
ふたりは一目で、互いのその後の事情を理解する。
車には彼との小さな娘も乗っている。
彼が娘の名を聞けば”フランソワ”
それは、以前ふたりで決めた女の子の名前だった。
それぞれ良い家庭が有り、もう元へは戻れない。
互いに連絡先も聞かず、別れるふたり。
男の幼い息子と妻がガソリン・スタンドに戻って来て
クリスマス・ツリーが見える店の遠景に降りしきる雪。

運命の悪戯、青春の儚さに人生の重みを歌い上げる
此のラストシーンは監督ジャック・ドゥミの最高傑作
いやミシェル・ルグラン珠玉の名曲!
誰もの心に、深い余韻を残すだろう。
此のフライは何?
先日と同じ変わったフライ・シリーズに入るが
スーパーに在ったのは秋刀魚のフライ。
鯵より当然大きめだが半身
どんな味がすると思いきやフライにしてしまうと
鯵も秋刀魚も同じ、ましてやフライはソースだろうと
かければ余計に。
やはり朝からフライは無いなあとブツブツ。
それでも納豆や糠漬けそして味噌汁に三つ葉を浮かべれば
和風の朝定食らしくなった。
昨夜は休肝日だったので今夜のお酒が楽しみ。

突然炎の如く

ビバ・マリア!

黒衣の花嫁

2016年9月26日月曜日

ミシェル・ルグランの映画音楽集
エヴァの匂い(1962)
此の映画はルグランの音楽の前に、
曰く因縁が沢山在るので、それを先に読んで欲しい。
まず、何よりも此の映画は主演女優ジャンヌ・モローが総て
その特集を組んだ以前の”キネマ通り”を下記に。
エヴァの匂い


バイク柄の長袖シャツ完成!
まあ、袖が長いだけでアロハを作るのと同じ作業だが
長袖となると、カフスの部分を作らなきゃ成らない。
袖の先に食い込ませ、更にボタンも増えれば穴も増える。
それでもアロハの生地が、だいぶ余っていたので
こんなヨークという背中の汗取りも継ぎ合わせで
バイク柄は繋がった。
向かって右肩が継いであるのが判るかな?
どうせならヨークと下の部分も繋がると良かったが
それには生地が足りなかった。
此れでアロハと長袖シャツ2着の揃い踏み
なんやかやで専属モデルを屋上に上げて撮影会。
蒸し暑く夏が戻って来た様だが雲はもう、すっかり秋だね。


今日は月曜日
土日と溜まったゴミ捨ての
プレッシャーから早起きすると
窓の外、此んな風景に出会える。
マーラーの曲が似合いそうな荘厳な雰囲気。
潮騒まで拍手の様に聴こえる。