モンゴル音楽
2025年2月26日水曜日
2025年2月21日金曜日
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019)
グレタ・ガーウィぐ監督作品
もう何度も映画化されている有名な小説の映画化。 南北戦争当時のアメリカのマサチューセッツ州に住む 4姉妹の話だ。 物語は次女ジョーの目線で少女時代の夢や悲しみが描かれる。 私は原作を読んでいないので誰が長女で末娘なのか 途中で判らなくなったが、それでも次女を演じる シアシャ・ローナンはピーター・ジャクソンの「ラブリーボーン」で 見覚えがあるのでスムーズに入れた。 とにかく先日の「ダウントンアビー」と同じ様に オスカーを取った時代考証の見事さに目を見張る。 現地ロケと思われる建物が欧州でなく米国に未だ現存しているのが凄い。 しかし女性監督グレタ・ガーウィグは時代考証とは別に 原作を冷静に分析し、現代にも繋がる普遍的な作品に仕上げた。 先ず、時系列の展開ではなく可成りカットバックさせて それぞれの姉妹の気持ちを繋げているから ボーッと観ていると分からなくなる。 (これだけ似ていない姉妹は演技力中心のキャスティングか?) 娘達の彼氏に新しい”デューン”の青年も居る。 主役のジョーは小説家として自分達の物語を書き出版社に売り込むが 此んな暗い話では売れないと突き返され、 ではと、著作権との交渉にエンディングをハッピーエンドに変える ラストは原作にあるのだろうか?
2025年2月19日水曜日
2025年2月17日月曜日
2025年2月16日日曜日
「座頭市御用旅」:森一生 監督作品
大映が倒産して配給が東宝になった勝プロ最初の作品である。
シリーズも23作目、東宝という事で大御所・森繁久彌を引っ張り出し
敵役は珍しい三国連太郎も。
結果的にそれが功を奏しシリーズ中、5本の指に入る佳作となった。
先ず脚本(直井欣哉)を誉めねばなるまい。
いくら座頭市が、按摩で医学の知識があると言っても
殺されかけた臨月の女から産婆の代わりをさせられる
座頭市というプロローグは可成り強引だが
その導入が後に複雑な展開の鍵となる。
女の断末魔に聞いた赤ん坊の父親を尋ねていった宿場町には
女の妹の大谷直子や岡っ引の森繁久彌が居た。
そして、その宿場町の利権を狙い三国連太郎が扮する
ヤクザの親分が乗り込んで来て無理難題を吹っかける。
悪役に徹した三国連太郎の顔は本当に怖い!
それに対して此の頃の森繁久彌は人情味に溢れハマり役。
此の二人の名優で此の作品の完成度が上がった。
撮影は後に市川崑作品を手掛ける森田富士郎、
音楽は当時、歌謡曲にポップスを持ち込んだ村井邦彦。
繋ぎに玉川勝太郎の浪曲を入れたのは誰のアイディアだろう?
音楽は当時、歌謡曲にポップスを持ち込んだ村井邦彦。
繋ぎに玉川勝太郎の浪曲を入れたのは誰のアイディアだろう?
タイトルの”御用旅”は三国連太郎の密告で御用提灯に囲まれる
ところから来たものと思われる。
結局、もつれた糸が解れるようにラストに向かい
お約束の用心棒(高橋悦史)との対決の
ストップ・モーションで終わる此の作品。
後にフジテレビ制作の TV版「座頭市物語」への橋渡しだったのかも。
2025年2月15日土曜日
クリスチャン・ベール (1974〜)
前回のバッド・コートに続き子役俳優に思われるだろうが
彼はスピルバーグの「太陽の帝国」で4000人のオーディションを
勝ち抜いてデビューした強者(つわもの)だ。
その彼は”子役は大成しない”という定説を覆し
ブヨブヨに太ったりと、あの「アンチャブル」のカポネ役で
太ってみせたロバート・デ・ニーロみたいに、変身に次ぐ変身と
まるで衣装を変えるように肉体改造をしてしまうのだ。
昨夜観た「アメリカンハッスル」では冒頭
いきなり蛙のような腹のアップで始まりツルッ禿げに増毛をする
場面から始まった。
しばらくは此の役者クリスチャン・ベールじゃ無いよな?と
思いつつ話は展開し、うんやはりクリスチャンだと気付く迄
時間がかかった。
まあ詐欺師の話だから変装しても不思議は無いが、
肉体や頭髪まで実際に変える詐欺師はそう居まい。
兎に角、デビューした美少年から程遠い姿に呆気に取られた。
実話だという映画の内容は、騙し騙され結局
政界スキャンダルに発展した収賄事件。
とことん主人公のクリスチャン・ベールが大ぶりな演技で押し通し
こちらは話について行けず呆気に取られて終わった。
なんと此の演技で見事にオスカー主演男優賞。
兎に角、「バットマン」に「ターミネーター」とマッチョな筋肉男を
ベースに20kgくらい太ったり痩せたりと演技と同じように
体型も変える此の俳優、”怪優”と言わずしてなんと呼ぼう!
「ハロルドとモード」少年は虹を渡る(1971):ハル・アシュビー監督作品
50年以上前の作品だから公開当時観ていたような気もするが殆ど覚えていない。
改めてみて此の映画良くも悪くも”少年と老女の恋”は
監督ハル・アシュビーのメルヘン趣味に溢れている。
当時の閉塞した時代にはキャット・スティーブンスの歌に乗り
しかし主演のバッド・コートの不思議な存在感が蘇った。
此の時、既に彼は23歳。少年の面影をいつ迄も残して
監督のイメージ通りの大人になれない自殺願望の青年役にピッタリ。
此の作品の前にも「バード ・シット」を ロバート・アルトマン監督で
やっていて、似たような設定の少年。
その前には「M・A・S・H」「いちご白書」と出演して
此の頃アメリカン・ニューシネマのヒーロー、
いやそう呼ぶには童顔だからアイドルと言えば良いだろう。
そんな彼は此の映画の老女役ルース・ゴードンに”若さ”を吸い取られたか?
アウシュビッツの生き残りを演じた彼女は
その奔放なキャラクターがウケて、この前の
「ローズマリーの赤ちゃん」でアカデミー助演賞を得ているし
此の後も「刑事コロンボ」の犯人役と大活躍88歳まで生きた。
しかしハロルド役のバッド・コートは
此れ以降、彼の名前はクレジットの後ろの方に回りっぱなし。
その後の彼の写真を見ると見事に中年、そして老人と成り
キャリアもパッとし無くなって当に
”少年は虹を渡り”切れていなかった様に思える。
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