2023年2月28日火曜日

作曲家アレックス・ノース特集その9
2001: A Space Odyssey:(Alex North) [Rejected Score]
サントラ・マニアの間では存在すると噂されていた此れは
監督スタンリー・キュブリックが依頼した作曲家アレックスの
ヴァージョン全てを没にして規制のクラシック曲に差し替えた
アレックスのスコアに戻した曰く付きのアルバム。
卑近な例ではクロサワvs武満徹。ベルトルッチvs坂本龍一と
まあ、監督のエゴはどの国も同じ
音楽のイメージを作曲家に伝えきれない監督が悪いのか
監督のイメージに応えられない作曲家が悪いのか?
どちらにしても不幸な話だ。
此の全曲はアレックスを師と仰ぐジェリー・ゴールドスミスが
埋もれさせては勿体無いと、公にしたもの
確かに宇宙という感覚が未だ無い時代、その空間を現代音楽風に
表現した素晴らしい曲ばかり。
此の音楽で、もう一度映画を全部観てみたい。




 

久しぶりにトリッパ
昨日、伊東のスーパーにギアラ(牛の第3)を見付け
今夜はトリッパと決めていた。
圧力鍋で下茹で柔らかくしてから
野菜にトマトの缶詰を入れ込み
ニンニクやアンチョビで味つける。
此れはイタリアのフィレンツェで覚えた味。
赤ワインもイタリア産を選んで。
ヴォーノ・ヴォーノ(^^)


 

2023年2月27日月曜日

作曲家アレックス・ノース特集その8

「シャイアン」(1964)

此の監督ジョン・フォードと言えば西部劇の巨匠だが

それまで先住民を開拓者の敵としてしか扱わなかったが

此の作品で初めて彼らを対等のアメリカ人として扱い

西部開拓史の犠牲者として描いた。

主演のリチャード・ウイドマークも、その面構えから

悪役しか演じてこなかったが、此処では

彼らの理解者の役を貰った。

音楽のアレックスは先に大作「クレオパトラ」をやっているので

そのスケール感を此れではオーケストラで表現している。

何処か悲劇的なメロディーは先住民たちの先行きを

暗示しているようだ。





 

塩鮭定食
ロシアの影響か鮭が高騰している。
それでも2匹買って来て1匹は麹漬けにした。
浅利は昨日の内に砂抜きして
身と汁と分けて此れは半分。
三つ葉も買っておいた。
納豆は花粉症をおさえるというS-903
昨日から去年の残りのやつを飲み始めたが
かなり効いている。
白菜漬けはだいぶ草臥れて来たから
キムチに仕立て直そうか?


2023年2月26日日曜日

「ミス・マープル」(牧師館の殺人)

もう何度も再放送されているアガサ・クリスティのシリーズだが

BS11 (ただ)で原語字幕付きで放映されているのを見付けた。

土曜と日曜の午前中で前後編だから録画して纏めて日曜の夜観る。

それで此の牧師館の殺人

観てない人の為に犯人を教えられないが

ミス・マープルを演じるジェラルディン・マクイーワン。

最初のショーン・ヒクソンは知的で鋭さはあるが

陰気で謎解きだけに終始し人間性が感じられなかった。

二代目のジュリア・マッケンジーは人懐こいが

あまり閃きを感じなく普通のおばさん過ぎた。

それで此の三代目ジェラルディン・マクイーワンだが

先に放映されていた岸田今日子、草笛光子の吹き替えの印象もあり

容貌も明るく優しくユーモアも感じられ、

事件の推理を楽しむ可愛いおばさんキャラが良い。

此の回、冒頭に出てくる彼女の若い頃、

出征する彼氏と写真館で記念写真を撮る場面と、

ラストの、その彼と駅での別れは恐らくアガサ・クリスティの原作には無いだろう。

ドラマの中で犯人に貴女にワタシの気持ちが分かる?

言われ"分かるはワタシもそうだったからと答えるマープルの瞳に

涙が溢れるのは脚本家がドラマのテーマに肉付けしたエピソードと思われる。

戦争で引き裂かれた男女の愛は、それがたとえ不倫であっても哀しい。

いや不倫であるからこそよけい余計に辛い。

原作のアガサ・クリスティは確か夫に裏切られた筈だ。

此の新しいミス・マープルの解釈で此のシリーズに

現代のウクライナやロシアの悲劇に繋がる普遍性が見えて来る。

作曲家アレックス・ノース特集その7
「暴行」The Outrage (1964)
”アウトレイジ”というと北野武のギャング映画を想像してしまうが
此れは黒澤明の「羅生門」のアメリカ版リメイク。
マーティン・リット監督で彼とはコンビが多い
ポール・ニューマンが三船敏郎の役を演じている。
ポールにしては珍しく髭をはやしてミフネの粗野な感じを出している。
クロサワといえば先頃”生きる”もリメイクされて
今年のオスカー候補になっている。
音楽のアレックス・ノースは舞台を西部に移しているのに
どことなく早坂文雄のメロディーなんかが出てきて
クロサワにオマージュを捧げている。


冷蔵庫に有ったもので朝ご飯
白菜漬けも未だ大丈夫
ワカメと豆腐の味噌汁に長葱
納豆にも刻んで。
さて、食材を買いに行かなくちゃ!


 

2023年2月25日土曜日

作曲家アレックス・ノース特集その6
「荒馬と女」(1961)
”米国サブカルチャー史”的に言えば
此の映画は、どう解説すれば良いだろう?
先ず脚本のアーサー・ミラーは戦前戦後を跨いで
米国演劇界に彗星の如くデビューした劇作家。
当時その妻だったマリリン・モンローが主演
撮影直後、過労で亡くなったのがクラーク・ゲーブル
追う様にモンゴメリー・クリフトも亡くなり
モンローも薬物過剰で直ぐ様亡くなったという
正にアメリカのアイコン達が揃って消えたという曰く付き。
更に加えれば、此の撮影現場を一部始終を記録撮影していた
女性カメラマンのインゲ・モラスがモンローと死に別れた
アーサー・ミラーと結婚している・・・という
楽屋落ちは、それくらいにして

此の作品はネバダ州の砂漠地帯リノが舞台。
落ちぶれた老カウボーイが、その地域の野生馬を捕まえて
ドッグフードを作る残酷な仕事に集まった男女たちの物語。
カウボーイの時代はとっくに終わり、
中産階級家庭のペットフードの需要が高まった
米国の経済成長の歪みがテーマというと
更に”米国サブカルチャー史”的になる。

先に同じ原作者アーサー・ミラーの映画「セールスマンの死」の
音楽でブレイクしたアレックス・ノースは、やはり”米国カルチャー史”に
ぴったり寄り添っていた作曲家というべきだろう。


クロワッサン対決!

先日のPAULのヤツと

評判の良い錦糸町駅ビルのパン屋のヤツと

食べ比べみた。

錦糸町のはバター味が少なくアッサリしている。

そして200円と安い。

そのせいで並んでいたのかな?

カフェ・オ・レで。

先に糖質が減ると言うヨーグルトを食べた。

さて荷造りをして自転車を畳んで、いざ宇佐美へ。


 

2023年2月24日金曜日

作曲家アレックス・ノース特集その5
噂の二人The Children's Hour (1961)
先頃、総理大臣が”日本人が変わってしまう”と旧態依然の発言をし
騒ぎになったLGBT問題を、今から80年以上も前に
「ベン・ハー」の監督ウィリアム・ワイラーが取り上げていた此の作品
「ジュリア」のリリアン・ヘルマン原作を映画化したもの。
それもオードリー・ヘップバーンにシャーリー・マクレーンという
当時ハリウッドのトップ女優二人を起用して。
それがどんなに画期的な作品であったか?は計り知れない。
こういう問題作に起用されたのがアレックス・ノース。
ごく普通の恋愛映画から悲劇へと転調する展開が見事。
今こそ、もう一度放映すべき映画だろう。

昨日のランチはカレー

サム・メンデスの新作を観に錦糸町へ

錦糸町と言えばランチは中華・大三元

でも流石に祭日は満席、それで隣の南インド料理屋カレーリーブスへ。

こんなデカい座布団ナンは見たことない。

チキンと野菜カレーの2

タンドリーがオマケに少し、ラッシーも。

さて、此の映画は予約無しでいける筈だが


 

2023年2月23日木曜日

作曲家アレックス・ノース特集その4
長く暑い夏The Long, Hot Summer (1958)

此の映画は「スパルタカス」の2年前に作られている。

既にアレックスは監督のマーティン・リットと

「女優志願」でコンビを組んでいる。

社会派としてハリウッドで干されていた

此の監督は保守的な米国南部のまさに暑く長い夏を

ジミー・ロジャースが歌う主題歌も含めて見事に表現している。

主演のポール・ニューマンは此れでカンヌ映画祭主演男優賞。

脇役ながらオーソン・ウェルズの貫禄も決め手。



どうやら

朝一でヨーグルトを食べると

血糖値に良いらしい。

それから納豆は、何とか903いうやつ

銘柄が良いらしい。

未だ効果の程は分からないが

昨夜の蟹牡蠣鍋の出汁でオジヤ

コイツは旨いに決まってる(^^)


 

2023年2月22日水曜日

作曲家アレックス・ノース特集その3
「クレオパトラ」(1963)
此の映画の”トリビア”は溢れ出る位ある。
まず主演のエリザベス・テーラーとリチャード・バートンは
此の時、今で言うW不倫なのに、現実のクレオパトラの様に熱愛し
監督の”カット!”の声がかかっても離れず公私混同?
当初の監督ルーベン・マムーリアンはクビになり
脚本担当のジョセフ・L・マンキーウィツに交代
それでも撮影は遅れに遅れた。
此の時リズのギャラは破格の100万ドル。
それだけでなくローマ入城シーンはエキストラ20数万人
ハリウッドからチャーター数機で呼び寄せたダンサー等が
踊る場面は今見ても凄いが、当時はCG無し
最終的に製作費は400万ドルにまで膨れ上がった。
これで製作会社20世紀フォックスの経営は傾いてしまった。
そんな中で音楽担当アレックス・ノースは此のお化け作品に
マイペースでスコアを書いている。
シーザーとアントニーはご存知の様に兄弟の様な関係の筈なのに
暗殺されて直ぐクレオパトラに誘惑されデキてしまう。
この辺りのアレックスの音楽描写が、なんとも濃厚で現代的。
デビュー以来のテネシー・ウイリアム作品に繋がっていて興味深い。


門前仲町 田酔

"アレグリアの後、お台場から門前仲町へ行く

バス路線がある事を見付けて乗る。

浅草とも宇佐美とも全然違う

SF映画みたいなウオーターフロントを見物しながら、

酒飲みの聖地「魚三」へ向かう。

まだ4時というのに店は満席、しばらく外で待つも、

暖簾を捲る冷たい風に30分は我慢はできず、

ふと目に入った隣りの「田粋」へ。

此処は六本木ヒルズの地下で、だし巻きの美味い居酒屋の支店。

その店は、六本木心研へ通った時、ランチでよく行った処。

此処のおでんや 牛筋肉 ポン酢も悪くは無い。何よりだし巻きは此処も上手。

熱燗2本に"トリフまぜ焼おにぎりで締め。

何だか、あちこちと長~い1日だった。


 

2023年2月21日火曜日

映画音楽作曲家アレックス・ノース特集その2
「欲望という名の電車」(1951)
彼はペンシルバニア生まれのロシア系ユダヤ人
エリア・カザンの舞台音楽を担当して
そのまま映画化された此の作品が以来
その主演マーロン・ブランドの「革命児サパタ」に
「足長おじさん」「バラの刺青」「噂の二人」と
ハリウッド映画の問題作に起用される。



 

炊き立てご飯

塩鮭にほうれん草のお浸し

カボチャの味噌汁

納豆には古漬けの大根の葉を刻んで

朝陽で部屋が温かい。


 

2023年2月20日月曜日

映画音楽作曲家アレックス・ノース特集その1
「スパルタカス」(1960) :Alex North
此の作曲家はハリウッド映画のメインストリームを歩きながら
結局、一度もオスカーを取れなかった。
もちろんノミネートは数しれず、スタンダードナンバーの
”アンチェインド・メロディー”も彼の作曲だ。
そのメロディーの美しさは人の心の奥深く刻み込まれる。
新人監督スタンリー・キャブリックが主演のカーク・ダグラスに
抜擢されて撮った70mmスペクタクル映画に付けた音楽は
素晴らしいスコアばかり、その中でも”愛のテーマ”は
ジャズ・スタンダードとして様々なミュージシャンにカヴァーされ
今ではフェンダーローズ・エレクトリック・ピアノの名手
INO Hidefumiのカヴァーがベストセラーとなった。



 

キムチ納豆焼飯

此れから又上京するので

なるべくゴミを出さない様にと

考えたのが此れ。

スープはインスタントのチゲ・スープと

コリアン尽くし(^^)


 

2023年2月19日日曜日

明太子定食
冷凍のままフィッシュロースターへ

程良く解けたところで。

白菜漬けは未だ有る

味噌汁は昨日の兄貴に葱を足す

温かいが外は雨。

2023年2月18日土曜日

「アウトバーン」(2016):エラン・クリーヴィー監督
監督はイギリス人だが映画は全編ドイツで撮っていて
此の映画の魅力は主役級のオスカー俳優アンソニー・ホプキンスと
ベンキングスレーの二人が悪役で出演している事。
映画は”悪役が強い程面白い”の例え通り
強いだけじゃなくて、二人はキャラクターの肉付けを
遊んでいて、笑えて怖い!
此の監督はミュージック・ヴィデオ出身だから
音楽のセンスも良くて出だしはドイツ流行りのレイブ会場
そこで出会ったカップルが恋に落ちるが彼女は難病を抱えていた。
それで高度なドライバー技術を持つ主人公は
足を洗ったはずの自動車泥棒で大金を稼いで
手術代に当てようと目論んで盗んだものの
そのトラックは麻薬密輸コカインの代金を運んでいた。
それで先の悪の親玉2人は軍隊の様に組織した子分を使い
執拗に彼を追いかけるが彼は抜群のドライバー技術で
カーマニアが涎を垂らして喜びそうな名車
ボルボ、ジャガー、アストンマーティン、ポルシェ、ベンツetc...を
彼は乗り継ぎ、逃げまくり、バンバン衝突しては壊しまくる。
その凄さは車に疎い私にも伝わってくる。
邦題にある様にドイツが誇る高速道路”アウトバーン”を
フルスピードで走る爽快感が堪らない。
アンソニー・ホプキンスは例の殺人鬼レクター博士を彷彿とさせる
インテリ・ギャングに対し、ベン・キングスレーは麻薬漬けのサイコ・ギャング
その演技の鍔競り合いだけで此の映画は見る価値が有る。

早く目が覚めて考えるのは朝ご飯

鯖の干物にワカメと豆腐の味噌汁

納豆に白菜漬け

作っていくうちに日が昇る(^^)