作曲家アレックス・ノース特集その3
「クレオパトラ」(1963)
此の映画の”トリビア”は溢れ出る位ある。
まず主演のエリザベス・テーラーとリチャード・バートンは
此の時、今で言うW不倫なのに、現実のクレオパトラの様に熱愛し
監督の”カット!”の声がかかっても離れず公私混同?
当初の監督ルーベン・マムーリアンはクビになり
脚本担当のジョセフ・L・マンキーウィツに交代
それでも撮影は遅れに遅れた。
此の時リズのギャラは破格の100万ドル。
それだけでなくローマ入城シーンはエキストラ20数万人
ハリウッドからチャーター数機で呼び寄せたダンサー等が
踊る場面は今見ても凄いが、当時はCG無し
最終的に製作費は400万ドルにまで膨れ上がった。
これで製作会社20世紀フォックスの経営は傾いてしまった。
そんな中で音楽担当アレックス・ノースは此のお化け作品に
マイペースでスコアを書いている。
シーザーとアントニーはご存知の様に兄弟の様な関係の筈なのに
暗殺されて直ぐクレオパトラに誘惑されデキてしまう。
この辺りのアレックスの音楽描写が、なんとも濃厚で現代的。
デビュー以来のテネシー・ウイリアム作品に繋がっていて興味深い。
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