2018年1月23日火曜日

ジュルジュ・ドルリュー作曲集 その12
「イルカの日」(1973)
舞台監督出身のマイク・ニコルズが
「卒業」でオスカーを取った後、3作目に当たる此の作品は
アンリ・ベルヌイユ監督「ダンケルク」と同じ
フランスのロベール・メルル原作の映画化である。
主演は何度もオスカーにノミネートされながら
「パットン大戦車軍団」で主演男優賞を取っても
結局、辞退した名優ジョージ・C・スコット。
海洋動物学者と心を通じ合ったイルカの物語と云うと
動物と人間の愛の物語を期待するが此れは
そのイルカを使った大統領暗殺計画のサスペンスもの。
しかし、そのテーマ曲が余りにも美しく
悲観的な結末にドルリューの音楽を当てた
マイク・ニコルズの演出が見事にハマり
未だに此の曲を彼の最高作と推する人も多い。




備蓄食料?
コチラは雪にはならなかったが
氷雨が夜まで降り続き、チャリで買物は無理。
そんな非常時用として
ウチは格納庫に食料の備蓄がしてある。
まずは鰻の蒲焼のレトルト。
フライパンで焼き直し、付属のタレをかけると
ほぼ、リチャード・ギヤ、もといウナギヤ、鰻屋の味。
浅利のおすましは、水に浸けたまま冷凍を解凍
酒と醤油少々に、三つ葉。
漬物は栃木の某漬物メーカーのピリ辛胡瓜。




2018年1月22日月曜日

ジョルジュ・ドルリュー作曲集 その11
ジョルジュ・ドルリュー作曲集 その11
「映画に愛をこめて・アメリカの夜 」(1973)
しばらくドルリューを使わなかったトリフォーが
「恋のエチュード」「私のように美しい娘」と
再び使い出して3作目の此の作品は
映画の舞台裏、自分を含めた俳優達やスタッフ
などのエピソードで構成されている。
映画制作は部外者から見たら
実に不可思議で間抜けな作業も多い。
それに他人を演じる俳優という職業も謎だらけ。
そこにトリフォーが目をつけたという訳だ。

作曲のドルリューは、”撮影所”を日常から離れた
”城”に見立て、なんと宮廷音楽を持ってきた。
それは導入部の高揚感や映画が完成し
スタッフが解散する最後の哀愁が、とても効いていた。
その年のアカデミー外国語映画賞受賞!
トリフォーは此の映画の撮影日記を出版している。
それによると彼は此のニース撮影所に偶然
以前に組まれたパリの街のオープン・セットを見つけ
此の映画のシナリオを閃めいたと書いている。
その本が出る前、私も偶然このニース撮影所に
セットの打ち合わせに行き
時間つぶしに撮影所内をウロウロしている時
かなり壊れていたが、見覚えのある路地や建物に
ひょっとしたら此れは「アメリカの夜」の
オープン・セットではないか?
確か、この辺りに地下鉄の入り口が・・・
そしてススキに隠れた、それを見つけた時
私の耳に此の音楽が鳴り響いたのだった。




豚肉の生姜焼き
伊豆半島地域のライバル意識の無さに
呆れかえっていたが
メガドンキの肉の安売りに対抗して
とうとう、伊東の高級スーパーAOKIも
やっと重い腰を上げたらしい.
豚肉一切れ200円!
結構分厚いから普通ならトンカツだが
油の始末が面倒なので生姜焼き。
フライパンで表裏、ちゃんと焦げ目
生姜醤油をかけて蓋をして蒸らし完成。
牛と違い豚は癖が無い。
お吸物がわりの湯豆腐だったが
生わかめや牡蠣タコと入れて味付けは酒に醤油を少し
何だか分からなくなった(笑)
二品同時進行なのに上手く行った。

2018年1月21日日曜日

ジョルジュ・ドルリュー作曲集 その11
↑クリック
暗殺の森 (1970)
ベルナルド・ベルトルッチが「暗殺のオペラ」に続き
第二次世界大戦前後のイタリアン・ファシズムの
台頭と崩壊を描いた作品は日本で初めて公開された
ベルトルッチ作品でもある。
そのスタイリッシュな映像のカメラマンは
あのヴィットリオ・ストラーロ。
このヴィデオでも窺える、息を呑むような映像美と
ドルリューの美しいワルツが観客を魅了した。
「男と女」「Z」と人気絶頂のジャン=ルイ・トランティニアンに
「誘惑されて棄てられて」のサテファニア・サンドレリ
ドミニク・サンダは此れで当時、日本でブームになった。
とにかく今観ても、その映像と音楽は
上質のイタリア・ワインの様に酔える。


牛すじ肉の3段活用カレー
イタリアン、おでんと展開してきた牛すじ肉
お定まりはカレー。
玉ねぎを1個丸々炒め、エリンギ、ピーマン等も足し
残っていたホール・トマト半缶とヨーグルトで煮込む。
気がつけば量が倍ぐらいに増えていた(笑)
これをストーブの上にかけていたパスタ鍋で
アルデンテにしたスパゲティーにかけ”インディラ”
サラダは旬の生わかめを赤い大根と胡瓜のスライスに
マヨネーズと黒胡椒をきかして絡めた。


2018年1月20日土曜日

ジョルジュ・ドルリュー作曲集 その10
まぼろしの市街戦 (1967)
「リオの男」のフィリップ・ド・ブロカが再び
ドルリューと組んだの戦争ブラック・コメディー。
助監督時代のコネを使い、ジャンクロード・ブリアリ等
当時のフランス映画界の芸達者な俳優を集め
第一次世界大戦のとある村で繰り広げられる
奇想天外な物語を彼しか描けないメルヘンチックな
世界に仕立てた。
ジョルジュ・ドルリューの音楽はサーカスの楽しさに
”ハートの王様”の気品が漂う中世音楽。
面白うて、やがて悲しき結末はドルリューの
甘美なメロディーに負うところが多い。
未だに、この曲を聴くたび
初めてこの映画を見たときの感動が蘇る。