ジュルジュ・ドルリュー作曲集 その12
「イルカの日」(1973)
舞台監督出身のマイク・ニコルズが
「卒業」でオスカーを取った後、3作目に当たる此の作品は
アンリ・ベルヌイユ監督「ダンケルク」と同じ
フランスのロベール・メルル原作の映画化である。
主演は何度もオスカーにノミネートされながら
「パットン大戦車軍団」で主演男優賞を取っても
結局、辞退した名優ジョージ・C・スコット。
海洋動物学者と心を通じ合ったイルカの物語と云うと
動物と人間の愛の物語を期待するが此れは
そのイルカを使った大統領暗殺計画のサスペンスもの。
しかし、そのテーマ曲が余りにも美しく
悲観的な結末にドルリューの音楽を当てた
マイク・ニコルズの演出が見事にハマり
未だに此の曲を彼の最高作と推する人も多い。
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