2012年8月3日金曜日


アドレナリン
変な題名の面白さに、どんな内容かも解らず
取り敢えずBS録画して置いたものをやっと観た。

脚本演出はマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラー
という米国CM畑出身の2人組。
とにかく話が奇想天外、
主人公は殺し屋で、仕事(殺し)を終えた途端に
いきなり依頼人に薬物を注射され、その毒で
1時間以内に確実に死ぬ!とご丁寧に説明される。
焦った主人公は友達の医者に、どうすれば助かるかと携帯電話で聞くと
その医者は、アドレナリンを出し続ければ
それだけ毒の回りが遅く成るはずと助言される。

”アドレナリンを出し続ければ”と云われても・・・
それで、まず彼は走って、絶えず身体を動かす事に。
(だから映画は、やたら忙しいテンポになる)
手持ちカメラの躍動感と最近流行の犯人探しのTVモニターに
テレビ・ゲームの映像まで取り込んだ分割画面と
滅茶苦茶速いフラッシュ・カットの連続。
観るものは主人公と同じくパニック状態にさせられる

絶えず興奮していなければ死んでしまうから
近くの病院に潜り込み、患者に化けて、興奮剤を盗む。
そのままバイクに股がり逃走するも
手術着だから尻丸出しの何とも間抜けな格好。

上の写真の通り、ハゲ頭、どう見ても格好良くない俳優が、
そのワイルドさで、どんどんヒーローに見えて来るから不思議。
興奮すると云えば、セックスするのが良いと、自分の
彼女を中華街に呼び出し、いきなり公衆の面前でコトを始めたり
(観られると余計に興奮するタイプらしい)
車で走行中、彼女も突然運転する彼のナニをくわえたりと
アドレナリンを出す為、男女とも必死で走り回る。
彼女を演じた女優もセンスが良くて
男が気持ち良く成ってイキそうだと云うと、
イッたらアドレナリンが出なくなるから駄目!と
途中でナニを止めたりするクールさが笑わせる。
低予算映画らしく、其れらしい俳優の裏をかく
無名の国際色豊かなキャスティングに
多国籍の入り混じる大都市L.Aらしい現実が浮かび上がる。
結局、早い話が依頼人を捜して解毒剤を射たせれば良いのだが、
やっと追いつめた依頼人に
「そんなものは無い!」とアッサリ云われる。
さあ、どうする、どうする?
まあ最後のオチは未見の人の為に伏せておこう。

此の狂気じみたテンポとタッチは例うるに
「トレイン・スポッティング」「スラムドッグ$ミリオネア」の
監督で、ロンドン・オリンピックの開催式を演出した
ダニー・ボイルが近いか?
でも此のB級映画と一緒にしてはアカデミー賞監督に失礼だな。
此の作品は共同監督デビューらしく荒削りで、
お世辞にも完成度が高いとは云い難いが
脚本のアイディと映像の迫力は、とにかく凄まじい!
此の映画、ヒットして続編も出来たらしいが
それには私のアドレナリンが増え過ぎ、血圧によろしくないから
もう結構。









藤のロッキングチェア
地上デジタル放送で冷蔵庫の様な大きなテレビが
置いて在ったスペースが空いたので此の椅子を置いた。
IKEAでバーゲンしていたものだが
北欧の家具というよりエスニックなアジアンテイストだ。
だから日本の夏には合う。
窓辺で本など読みながら、少し身体を揺らすと気分が良い。
ただ、長時間座っていると背中が痛くなるのが難点だ。




”ミザルーの展開”
The Ukulele Orchestra of Great Britain - Misirlou 
ウクレレで何でも演奏してしまう此のグループは
今オリンピックが開催されているロンドンで1985年に結成された。
とにかくウクレレだからアロハでハワイアンと云う常識を破り
ご覧の様にフォーマルのタキシードやイブニング・ドレスで
セックス・ピストルズやデヴィッド・ボウイを演奏してしまう
ハイ・テクニシャンの集団だ。
此の”ミザルー”も原曲で使われたギリシャの民族楽器
ブズーキの音色に近く、その哀愁と郷愁を漂わせて見事。
まさに遊び心いっぱいで演奏している彼らが可愛い。
さて、”ミザルー”のシリーズを続けて今日で10回目、
まだまだ続けたい処だが
流石に飽きたので此れでお終い。


2012年8月2日木曜日

リモンチェロの三日月瓶
イタリアのお土産として此のリモンチェロ
(レモンチーノとも呼ばれる)は有名だ。
作り方は至って簡単だから先日、
無農薬のレモンを頂いた時
自分でも作って今、冷蔵庫に入っているが
こんなカタチのボトルをデパートで見つけ、
可愛いので、つい買ってしまった。
上まで入っていると黄色い三日月だ。
空き瓶になれば花瓶にも良いし、水差しとしても楽しい。
フランスやイタリアのカフェでは今でも
アニス酒リカルドやペルノのノベルティで水差しが
良く使われ、デザインも、それぞれ凝っていて素敵だ。
そういえば20代前半、勤めていた会社のボーナス旅行で
最初にヨーロッパへ行かせて貰った時、此れが珍しくて
チップを多めに置いて、灰皿等と一緒に頂いて来たものだ。




”ミザルーの展開”
Yellow umbrella - Misirlou
スカのグループが、とんでもない選曲をするのは
マッドネス、スペシャルズの例からも判る様に昔からだが
ドイツのベテラン・スカ・グループ”イエロー・アンブレラ”も
”ミザルー”を取り上げている。
元からキャッチーなメロディを持つ此の曲に
様々なアレンジが施されているのは此のシリーズを続けて
ご覧になっている皆さんもご存知だろう。
スカの爽快感がタイトルの”エジプト女”の妖艶さなど何処かへ
吹き飛ばしたカンジ。
してしまう彼らだから当然と云えば当然だな。

2012年8月1日水曜日

センター・オブ・ジ・アース

Journey to the Center of the Earth

ジューヌ・ヴェルヌの地底旅行の映画化は、もう何度もされているが
C.Gが発達した現在のハリウッドで3D映画として作られた此の作品は
ジューヌのイメージを、ほぼ完璧に再現しているのではないだろうか。
”ヴェルニアン”とはジュール・ヴェルヌの考えた未来世界を
本気にしている人を指すと此の映画では定義しているが
私もどちらかというと、それに近いので、子供騙しと云われようが
主人公3人と同じく地球の中心に向かっている”穴”に下りてしまった。
上のポスターの左の2人は叔父と甥。
甥の父親がジューヌの「地底旅行」の本にメモを残して失踪してしまう。
それを追跡する二人に、同じく父親の地質学者が消えてしまった
アイスランドの娘(写真右)が参加する、いや参加するというより
彼女はトレッキング・ガイドなので案内すると云う訳。
取り敢えず地底へ、どんどん下りて行く過程が丁寧に描かれ
さながら東京ディズニーランドに有るという、
そのアトラクションに乗った気分。
地底に着いてもジェット・コースターで
ハリソン・フォードの「インディ・ジョーンズ」の様に
小さなトロッコで危ないレールを上ったり下りたり曲がったり
もの凄いスピードで走るから心臓の弱い人は溜まったものではない。
そして着いた先には地底というのに何故か湖いや海だな
その上には空の様なものまで在るが、其処は地球の中心の
空洞の部分、地上に戻るには、
その先の火山の噴火の蒸気に乗って押し出させるしか無いと
残された父親のメモの通りに行動する。
しかし待っていたのは巨大な食虫植物いや食人植物に
恐竜(テラノザウルス)此れが「ジェラシック・パーク」以上に
リアルに作られていて、ウチの大型画面でも怖くて飛び上がってしまった。
監督エリック・プレヴィグは余り聞かない名だが
ディズニーランドの「キャプテンEO」等
アトラクションの3Dを得意とした人らしい。
最近の映画は何でも3Dにしてしまい、何れも成功しているとは思えないが、
此の作品では視覚に訴えた怖がらせる仕掛けが満載
さすが3Dのスペシャリストと感心している暇もなく先へ進む。
その緊張感を支えているのが、登場する3人の性格付け。
まあ、主人公のブレンダン・フレイザーは
「ハナプトラ・シリーズ」で、お馴染みのビックリ顔の奴だが
甥の少年の何事も詰まらなそうなシラケ演技が対照的で効いている。
それに本当にアイスランド出身というヒロインのキャスティングも良い。
夏休みの子供向け映画にしては申し分無い完成度。
地底に下りるから涼しいというよりマグマの熱でどんどん暑くなるが
冷房の効いた映画館の閉鎖的暗闇は此の映画的スリルにピッタリかも。
あちらでは大ヒットして直ぐ続編が作られたというのも納得。




”ミザルーの展開”
Korla Pandit - Miserlou 
頭にターバンを巻いて、何とも怪しげなカメラ目線の
此のオルガニストの名はコーラ・バンディット。
インドはニューデリー生まれと自らふれこんでいたが
実はアフリカ系アメリカ人、只の黒人だったらしい。
同じオルガニストでも”ザ・キャット”のジミー・スミスと大違いで
当時(1960年代)ブームのエキゾチカ・メロディを
宇宙映画風にオルガンで演奏し人気を集め
”黒いマーティン・デニー”と呼ばれたそうな。
出身を偽ってデビューするなど映像通り如何わしいが
サウンドも今、聴けば何ともチープでインド魔術団のB.G.Mの様。
演奏の間に観客の一人二人消されそうなカンジで気味悪い。