2015年3月30日月曜日

外国TVドラマ篇
アンドリュー・スコット(1976~)
かなりの映画ファンでも彼の昔の事を覚えていまい。
その風貌からTV映画「ジョンの魂」で
ポール・マッカートニー役を演じた。
(確かに、そっくりさんだ)
でも彼を印象づけたのは
世界中で話題を呼んだ英国TVドラマ「SHELOCK」
シャーロック役ベネディクト・カンパーバッチは
ハリウッドに進出、今やスター街道まっしくぐらだが
そのカンパーバッチを、とことん苦しめた
極悪人モリアーティ役が此のアンドリュー・スコット。
その役はコナン・ドイル原作のそれとは大きく離れ
シャーロック以上に天才的な頭脳を持ちながらも
世の中全体に恨みを持ち、ひたすら
その能力を”悪の行使”に使う変質者に仕立て直した。
現代のシャーロックと同様ハイテクを使いこなすが
風貌はチビで、ヒ弱く、目立たなく
従来の悪役イメージとは
かなり違うが、それが又リアリティが有って怖い。
現代の悪役は人間の心の奥に潜む”悪”を
擬態動物の様にカモフラージュしているのだ。

もう一つの英国TVドラマ「名探偵ポアロ」は
原作通り「カーテン」で文字通り幕を下ろしたが
その最終回で、余命幾ばくも無いポアロを
憎々しい程、痛めつけた”悪の申し子”こと
ノートン役を演じたのが此のエイダン・マカードル
 エイダン・マカードル(1970~)
シリーズ物を沢山抱え、主にTVを中心に活躍している俳優だが
此の「カーテン」では母親コンプレックからの吃りを装いながら
ポアロ役デヴィッド・スーシェと互角に渡り合う
演技力の凄さを感じさせた。
先のアンドリュー・スコット同様、一見目立たない処が
彼等共通の特徴だが、
一度アップでカメラ・フレームを切ると
不気味な存在感を漂わせる。
どちらも何れメジャーになる素質充分
イギリスには”悪役列伝”候補生がウジャウジャ居る様だ。
<追記>
どうやらアンドリューの方が先に
007新作「スペクター」の悪役でブレイクしそうだ。

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