2019年12月30日月曜日

モーリス・ジャール作曲集#19
「ブリキの太鼓」(1979)
こうして19回も続けると流石に彼の作曲に
マンネリを感じて来ただろうが
此の映画に付けた音楽は、それまでのものとは
全く違う攻め方をしている。
前衛作曲家の実験音楽の様に
楽器も南半球アポリジニのそれや
何か解らない音の要素も盛り込み
しかし、メロディーは東欧の重い雲を感じさせ
ナチス・ドイツが台頭する正にその時代を
オスカルという不思議な少年に導かれる様に
音楽で表現している。
そして全編んを通じて漂う哀愁は
此の監督フォルカー・シュレンドルフの主題を伝えるものだ。
ドイツ人ながらフランスに留学、ヌーベル・ヴァーグの監督たちの
助監督を経て、満を持してギュンター・グラスの名作を映画化した。
その完成度はまさに傑作としか言いようが無い!









2019年12月29日日曜日

モーリス・ジャール作曲集#18
「ザ・メッセージ」(1976)
此の映画は日本で公開されたのか記憶が定かでない。
主演にアンソニー・クイン音楽モーリス・ジャールと
来れば「アラビアの・・・」を想像するが
正にその通りで中近東を舞台に名前からして
アチラの監督ムスタファ・アッカドが
イスラム教の黎明期を描いたものとか?
アンソニー・クインはフェリーニの「道」ではイタリア人
「その男ゾルバ」ではギリシャ人
その勢いで宇宙人もやって欲しかったというのは冗談。
とにかくモーリス・ジャールの音楽と
広大な砂漠の映像は切っても切れない。
決してジョン・バリーでは無い事は確かだ。










鮭の西京漬定食
大根の葉を刻んだ納豆
白菜のお浸し柚子入り
浅利の味噌汁

2019年12月28日土曜日

"東京駅グランスタの食品売場"
いつも大丸デパ地下ばかりなので
近頃、評判の良い此のエリアに足を踏み入れてみた。
以前に行った時より品揃えも豊富になって
中途半端な時間なのにあちこち見ていたら段々お腹が空いて来た。
まず目に付いたのが伊達の牛タン弁当。
でも此の店には三越に有った格安の切り落としが無かったのでパス。
その代わり向かい側に有ったイベリコ豚のベジョータ弁当をチョイス。
此れが当たり!豚の旨さと、そのタレが染みたご飯が上手に炊いてあり、此れから何時もの車中食、かに家の蟹寿司と迷う事になるかな?
その並びに又、日暮里駅の今は工事中の"てとて"の海苔弁当。流石に弁当2つは食べられないから、その中に入っているいるオカズの焼魚とイカの串焼きも購入。
それらを電子レンジて温め、留守番していた浅草のヒネた糠漬けも出して麦焼酎のお湯割りで今夜はディナーという訳。


モーリス・ジャール作曲集#17
「王になろうとした男」(1976)
監督ジョン・ヒューストンの晩年の傑作。
ショーン・コネリーとマイケル・ケインという名優の競演
英国将校役の1人ショーン・コネリーがひょんな事から
アジアの小国の王に祭り上げられて起こる悲喜劇を
ヒューストンならではの演出でドラマチックに描いた。
いかにも大英帝国人らしい二人のキャスティングに
此れ又、イギリス人の作曲家モーリス・ジャールが
それらしいアカデミックなスコアにアジアンな風味を付けて
此の作品の完成度を高めている。




2019年12月27日金曜日

モーリス・ジャール作曲集#16
「ロイ・ビーン」(1972)
作曲家モーリス・ジャールは此の年
監督ジョン・ヒューストン、主演ポール・ニューマンと組んで
此の作品と「マッキントッシュの男」の2本を完成させている。
「マルタの鷹」(1941)以来名作揃いの監督の円熟期
どちらも彼にしか撮れない作品だ。
ポール・ニューマンも「明日に向かって撃て」で
ひと皮向けて、此のユニークな判事役が楽しげだ。
これには女優エヴァ・ガードナーやアンソニー・パーキンスと
キャスティングも面白く、最後までどう展開が読めない。
音楽も西部劇らしからぬ華麗なサウンド。
一方「マッキントッシュの男」は東西冷戦時代のスパイ合戦。
当時トップの女優ドミニク・サンダに名優ジェームス・メイソン
の共演に、ひねりにひねった構成とラストのオチは見事。
こちらの音楽は”第3の男”の様に東欧の楽器ツィターを
使った謎めいた音色が効果的だ。




おウチ居酒屋(ちょっと豪華版)
伊東港水揚げの鯵に、
何処か遠くの国の中トロの刺身。
鱈のチリ鍋は柚子を絞って醤油と七味。
鶏の唐揚げはキャベツの千切りを付けて。
箸休めは大根の皮の糠漬け。
酒は相変わらず瓶なのに樽酒。
そして今朝は
昨夜の鱈チリ鍋の兄貴でオジヤ
三つ葉と卵を落として蒸らす。
旨くて取り敢えず手っ取り速く温まる。

2019年12月26日木曜日

銘仙アロハ2着目完成!
銘仙のリフォームの問題点は
生地にコシは有るのだが、力の方向で簡単に裂け易い事。
だから解体するのに細心の注意が必要でストレスが溜まる。
それに、間違って直そうと糸をほぐすと
そこが切り取り線の様になってしまう。
いや此れは時間が掛かった。
それでも、こうして並べるとレトロな感じがして良い。
さて、年明けまで暫くミシンマユキオはお休み。
今年も、色々変なアロハをお見せしてごめんなさいね
来年は、もっとマシなのを作りますから(o^^o)

モーリス・ジャール作曲集#15
レッド・サン(1971)
当時、世界的に有名な日本人スターといえば
三船敏郎であった。
その彼の三船プロがハリウッドとフランスに金を出させ
マカロニならぬ侍ウエスタンを作った。
日本でもCMで人気のあったチャールズ・ブロンソン
それにアラン・ドロンまで引っ張り出し
監督は007のテレンス・ヤングと抜かりはなく
娯楽映画として今観ても楽しめるものだ。
それに参加したモーリス・ジャールの音楽は
結構”マカロニ2のエンニオ・モリコーネの影響は強いが
彼らしい叙情的う的なメロディーに”和”のテイストまで。
日本人が観て”変なニッポン”が全編皆無なのは
「グランプリ」同様”世界のミフネ”が
美術監修にまで目を光らせていたから。


鯖缶大根おろし付き定食!
糠漬けは人参は3日目、大根は2日目、胡瓜は1日の時間差。
どれもほど良い。
味噌汁は鰹出汁で大根とシメジにモヤシ。
ふと思いついて七味をかけたら味が締まった。
此れも今年よくやったメニューだな。

2019年12月25日水曜日

モーリス・ジャール作曲集#14
「ライアンの娘」(1970)
独立戦争以前のアイルランド島を舞台に
イギリス人将校と人妻との不倫を描いたドラマ。
考えたら「ドクトル・・・」もそうで
デヴィッド・リーンは不倫を描くのが好きだね。
ダイナミックなアイルランドの風景を美しく捉えた
フレディ・ヤングはロレンス、ジバゴに続き
3度目の米国アカデミー撮影賞を取っている。
モーリス・ジャールの音楽は
更に人間の”業”の様の哀しさを感じさせる様だ。



熱海 中華 壱番
昨夜はクリスマスイブ
いつもなら熱海の中華は坂下の大一楼だが
少し豪華にと、少し上の此の店に。
まあ上と言っても坂の上で駅に近いだけ(^ ^)
先ずはオードブル三種
海老のポタージュ カレー味 蒸し饅頭付き。
青梗菜のクリーム煮
それと、焼きそばは太麺の牛肉炒めでオイスターソース味。
紹興酒は甕出し。
同じ熱海中華でも店が変わると
メニューが全然違って楽しい。
そしてクリスマスの朝のオメザはシュトーレン
別に私はドイツ人でも無いしクリスチャンじゃ無いけど
昨夜、帰り熱海駅の成城石井のレジの脇に
半額のシールが付いて居たのを見逃さなかった(^ ^)

2019年12月24日火曜日

モーリス・ジャール作曲集#13
「地獄に堕ちた勇者ども」(1969)
監督はルキノ・ヴィスコンティ
「ベニスに死す」「ルートヴィヒ」と続く”ドイツ三部作
彼が後年追求していた頽廃の美学を
ナチス末期ドイツの鋼鉄王の貴族の乱脈ぶりを
オペラやシェークスピアを引用して描いた。
モーリス・ジャールは先の「将軍達たちの夜」に
重なるテーマだが、ワルツなどさすがの展開を魅せる。





お好み焼き2種
まずは牡蠣と豚バラ肉を挟んだお好み焼き。
それに、コチラでは珍しい九条ネギがあったので
それを刻んだネギ焼きも。
焼き上がる間、自家製松前漬けで
麦焼酎のホッピー割り。
アーカイブを見たら
実は去年も今日は、お好み焼きだった(^ ^)

2019年12月23日月曜日

モーリス・ジャール作曲集#12
裸足のイサドラ(1968)
彼の書いたスコアで”ララのテーマ”と同様
私が好きなのが此の The Loves of Isadora。
英国ニューシネマの旗手カレル・ライス4本目の監督作品。
ダンスの世界に革命をもたらした女性
イサドラ・ダンカンの儚くも波乱の生涯を
ヴァネッサ・レッドグレープに演じさせた作品。
当時の時代背景やダンスナンバーを網羅した
サントラLPは私の宝物。



なんとなくスペイン料理かな?
骨付き鶏肉のケイジャンシーズニングを使ったトマト煮。
先日のジャンバラヤの具に炒めた鶏肉を足して
更に煮込んだら物凄く旨く成った。
蛸と海老のアヒージョ。此れはいつやっても外れ無し。
クレソンと紫玉葱とミニトマトのサラダ。
アヒージョのオイルをかけるとドレッシングになる。
此れをスペインの白ワインで。

2019年12月22日日曜日

モーリス・ジャール作曲集#11
将軍たちの夜(1966)
第二次世界大戦末期のワルシャワを舞台にした
ミステリー小説の映画化である。
主演はピーター・オトゥールとオマー・シャリフの
「アラビアの・・」コンビだから
音楽もモーリス・ジャールという訳では無いだろうが
監督は名匠アナトール・リトヴァクで
スリラーにしては戦闘場面の多いのは
先の映画を意識してか、とにかくピーター・オトゥールの
特異な個性を生かした展開は観るものを惹きつける。
ジャールの音楽は此の様にマーチに始まり
ワルツや、ピアノのソナタと戦争末期ナチスの
おぞましいドラマを美しく奏でているのは流石。
下をクリックすると予告編







鰯の干物定食
納豆には貝割を刻んで
漬物は栃木から頂いた芽生姜
味噌汁は昆布とエノキ出汁に
キャベツとお揚げ。
日曜日なのに波が無いから
サーファーはゼロ。