モーリス・ジャール作曲集#16
「ロイ・ビーン」(1972)
作曲家モーリス・ジャールは此の年
監督ジョン・ヒューストン、主演ポール・ニューマンと組んで
此の作品と「マッキントッシュの男」の2本を完成させている。
「マルタの鷹」(1941)以来名作揃いの監督の円熟期
どちらも彼にしか撮れない作品だ。
ポール・ニューマンも「明日に向かって撃て」で
ひと皮向けて、此のユニークな判事役が楽しげだ。
これには女優エヴァ・ガードナーやアンソニー・パーキンスと
キャスティングも面白く、最後までどう展開が読めない。
音楽も西部劇らしからぬ華麗なサウンド。
一方「マッキントッシュの男」は東西冷戦時代のスパイ合戦。
当時トップの女優ドミニク・サンダに名優ジェームス・メイソン
の共演に、ひねりにひねった構成とラストのオチは見事。
こちらの音楽は”第3の男”の様に東欧の楽器ツィターを
使った謎めいた音色が効果的だ。
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