2013年8月27日火曜日

アニメ白蛇伝(1958):木下忠司
ディズニーのアニメを観ていたから
縫い包みを着た実写の”鉄腕アトム”に
何でアニメに成らないんだろう?と
子供ながら思っていた矢先、此の映画が登場した。
此のビデオでは当時の東映の社長、大川博が
まるで鬼の首を取った様に吠えているが
2年の歳月をかけフル・アニメで完成させた。
俳優の佐久間良子や松島トモ子でライブ・アクションを起こし
台詞に劇作家の矢代静一を迎え、東宝のアニメ部門から引き抜いた
薮下泰司が監督した。
その門下に居た宮崎駿は此の映画のヒロイン許仙(しゅうせん)が
初恋の人だと云って、はばからない。
かく言う私は、そのお供、白娘(ぱいにゃん)の方だった。
とにかく日本に始めて登場したパンダやレッサーパンダも
可愛くて、その辺りは”キネマ通り”にも書いた。
今回、調べて解ったが実は此の映画
東宝が特撮技術を生かして作った
豊田四郎の「白夫人の妖恋」(1956)のアニメ化なんだね。
どちらも完成度が高く、子供の私を映画の虜に
するには申し分の無い作品だった。

さて、本題、此の作品の音楽が木下忠司。
中華メロディーを下敷きにした何とも美しい音色は
民族楽器・胡弓をスティール・ギターで代用し
コミカルな場面に付けた剽軽なリズムも楽しい。
彼が松竹の兄・木下恵介から離れた
最初の仕事だったかも知れない。
此の後、東映で中村錦之助の「関の弥太っぺ」の
音楽も担当し、それが又、実に素晴らしいのだが
YouTubeに無いのが残念。
そんなワケで”木下忠司特集”は今日でお終い。




 最近の朝食3種
相変わらず変わり映えのしない魚定食。
サンマの開き
鯵の干物
タラコの炙り
納豆はオクラか茗荷を刻む。
ただ味噌汁が上段は、まだ暑かったので
前日の”兄貴”に氷を入れて冷や汁に。
中段はアサリに三つ葉
下段はナメコと豆腐で赤味噌
漬物は糠漬けが好調で毎朝
でも、少し飽きて来た。
しかし此んな糠漬けが食べられるのも
夏ならでは、贅沢を言っちゃいけない。

2013年8月26日月曜日

こんなアロハが着たい!
#-27 気球
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トルコのカッパドキアで事故が有ったみたいだが
気球で、あの風景を観たいと云うのは良く解る。
こんなカラフルな写真を見つけたので
アロハにしてみた。
Up up & Away Beautiful Balloon !
上のジャケットの2枚組サントラ盤には映画での
彼の全作品が網羅されているが
今日の曲は昔NHKでやったTVドラマなので入っていない。
有名な下村湖人原作で、過去に清水宏監督で映画化もされたし
近年も再映画化された。
TVでは池田秀一という、今は声優になっている人が
子役として主人公の次郎を健気に演じていた。
だいぶ前、此のドラマの話を友人と話していたら
50年近く前の主題歌のメロディと歌詞が
スラスラ出て来た自分に驚いた。
でも、その作曲が木下忠司だったとは、だいぶ後で判った。
とにかく彼の音楽は、兄の映画だけに留まらず
様々な映画やドラマにつけた作品として、とても素晴らしい。

お願い!
私の此のサイトはYouTubeを使わして貰ってるんですが
直接、画面を貼付けるのと、今日の様にYouTubeの
画面では存在しないので、タイトルでリンクさせています。
貴方はどちらが、見やすいですか?
因みに私はパソコンでは勿論見えますが
i-Phoneで今日の1曲の画面は出ません。
タイトルのだとリンクして観る事が出来るんです。
それで、いっそ全部タイトルでリンクさせようかと
思ってますが如何でしょうか?
WindowsとMacの違いも有るでしょうから
出来ればコメントで、アンケートにお答えください。







居酒屋 「卯さ美」
「孤独のグルメ」や「男子ごはん」等の料理番組を観ていると
創作料理の意欲が湧く。
先日も登場した蛸の”ビンタ”は安くて使い勝手が良く
昨夜は胡瓜揉みと合わせた。

宇佐美産のシラスでオムレツ
シラスから良い味は出るが
日本酒をたっぷり使いネギも刻んで混ぜた。

客人が残して行った合鴨肉は解凍したものだから
早めにと葱と交互に串に刺し、ネギマに。
居酒屋 でも合鴨の串焼きはなかなか無いだろう。
珍しくビールが飲みたく成り
後は焼酎のソーダ割り。

食後に藤沢周平原作の映画「山桜」を観たが
主人公・田中麗奈が原作のイメージと、だいぶ違い
物語に入りきれなかった。
東山紀之や壇ふみ、富司純子と他のキャスティングが
良いのに惜しまれる。
今年の5月頃”キネマ通り”に載せた
同じ藤沢原作の「必死剣・鳥刺し」に遠く及ばず。
しかし海坂藩(山形)の風景だけは良く撮れていた。


2013年8月25日日曜日

こんなアロハが着たい!
#-26 飛行船
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此れは1929年にドイツから米国のサンフランシスコへ
はるばる飛んで来た飛行船ツェペリン号らしい。
当時は此んな大きなものが空を飛ぶのは
珍しかったので大騒ぎに成ったらしい。
今でも東京で飛んでいるのを、つい夢中で観てしまう。

喜びも悲しみも幾歳月(若山彰):木下忠司
木下恵介作品の中でもヒットしたものに此の映画がある。
歌の歌詞だけでも全てが解る灯台守の唄だが
此れも「二十四の瞳」と同じ、戦争を挟んだ波乱の25年を
裏で支えた人々を描いて日本中を感動させたものだ。
黒澤明が”男”を描くのに長けていたなら
木下惠介は”女”を描くのに長けていて
(主に、それを演じた高峰秀子の功績も有るが)
その弟の作曲家・忠司と名コンビで
観客を泣かせる”ツボ”を押していた。
此の唄を歌った若山彰は正統派のオペラ歌手の様に
美声で歌い上げ、演歌の”コブシ”とは又違う
軍歌の様な歌謡曲として此れを大ヒットさせた。
木下忠司は皆さん良く御存知の
「水戸黄門(里見浩太朗・横内正)「おやじ太鼓(あおい輝彦)」
とTVドラマの主題歌も作詞作曲で手がけていて
渥美清が歌った「泣いてたまるか」は名曲である。