2013年8月25日日曜日

喜びも悲しみも幾歳月(若山彰):木下忠司
木下恵介作品の中でもヒットしたものに此の映画がある。
歌の歌詞だけでも全てが解る灯台守の唄だが
此れも「二十四の瞳」と同じ、戦争を挟んだ波乱の25年を
裏で支えた人々を描いて日本中を感動させたものだ。
黒澤明が”男”を描くのに長けていたなら
木下惠介は”女”を描くのに長けていて
(主に、それを演じた高峰秀子の功績も有るが)
その弟の作曲家・忠司と名コンビで
観客を泣かせる”ツボ”を押していた。
此の唄を歌った若山彰は正統派のオペラ歌手の様に
美声で歌い上げ、演歌の”コブシ”とは又違う
軍歌の様な歌謡曲として此れを大ヒットさせた。
木下忠司は皆さん良く御存知の
「水戸黄門(里見浩太朗・横内正)「おやじ太鼓(あおい輝彦)」
とTVドラマの主題歌も作詞作曲で手がけていて
渥美清が歌った「泣いてたまるか」は名曲である。





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