アニメ白蛇伝(1958):木下忠司
ディズニーのアニメを観ていたから
縫い包みを着た実写の”鉄腕アトム”に
何でアニメに成らないんだろう?と
子供ながら思っていた矢先、此の映画が登場した。
何でアニメに成らないんだろう?と
子供ながら思っていた矢先、此の映画が登場した。
此のビデオでは当時の東映の社長、大川博が
まるで鬼の首を取った様に吠えているが
2年の歳月をかけフル・アニメで完成させた。
まるで鬼の首を取った様に吠えているが
2年の歳月をかけフル・アニメで完成させた。
俳優の佐久間良子や松島トモ子でライブ・アクションを起こし
台詞に劇作家の矢代静一を迎え、東宝のアニメ部門から引き抜いた
薮下泰司が監督した。
薮下泰司が監督した。
その門下に居た宮崎駿は此の映画のヒロイン許仙(しゅうせん)が
初恋の人だと云って、はばからない。
かく言う私は、そのお供、白娘(ぱいにゃん)の方だった。
とにかく日本に始めて登場したパンダやレッサーパンダも
可愛くて、その辺りは”キネマ通り”にも書いた。
今回、調べて解ったが実は此の映画
東宝が特撮技術を生かして作った
豊田四郎の「白夫人の妖恋」(1956)のアニメ化なんだね。
どちらも完成度が高く、子供の私を映画の虜に
するには申し分の無い作品だった。
さて、本題、此の作品の音楽が木下忠司。
中華メロディーを下敷きにした何とも美しい音色は
民族楽器・胡弓をスティール・ギターで代用し
コミカルな場面に付けた剽軽なリズムも楽しい。
彼が松竹の兄・木下恵介から離れた
最初の仕事だったかも知れない。
最初の仕事だったかも知れない。
此の後、東映で中村錦之助の「関の弥太っぺ」の
音楽も担当し、それが又、実に素晴らしいのだが
YouTubeに無いのが残念。
そんなワケで”木下忠司特集”は今日でお終い。
0 件のコメント:
コメントを投稿