2012年8月20日月曜日

007 On Her Majesty's Secret Service - Opening Title

此の作品でボンド役がショーン・コネリーが降板し
ジョージ・レーゼンビーと云うオーストラリア出身の俳優に代わった。
私には判らなかったが英語にオーストラリア訛りがあったとかで
アチラのファンには評判が良く無かったのと
それまでCMソングの様に主題歌を入れていたのに
此れには無かったので当然ヒットしなかった。
だから歴代のボンドの俳優の名を答えよと云うクイズでも
1本で消えた彼の名を云える人は、まず居ないだろう。
それでも音楽のジョン・バリーを始め
タイトルのモーリス・ビンダー達は
007らしいムードを此のタイトルに出そうと頑張っている。
それまでの悪役やボンド・ガールが次々登場するタイトルが楽しい。
そして此の題名「女王陛下の007」というタイトルは
今回のロンドン・オリンピックの開会式の
パラシュート降下と重なったワケである。

2012年8月19日日曜日


放蕩一代息子&放蕩かっぽれ節

山田洋次vs渥美清・東芝日曜劇場傑作選4作品というのを
レンタル・ビデオ屋で見付け,早速観てみた。
TBSのプロデューサー石井ふく子に呼ばれ、
松竹では、まだ新人監督だった山田洋次が書き下ろした脚本に
当時TVで人気の出始めた渥美清が主演している。
その4作中2本が山田が得意とする”落語ネタ”で
「らくだ」「と「放蕩息子」を脚色したもの。
渥美が後の「フーテンの寅」とは又違う軽さで
徳三郎という、どうしようもない大店の若旦那を演じている。
それにしても本物の落語家(小さん)を前に
粋な江戸言葉を滑舌良く使う渥美の芸には驚かさせられる。
もし彼が俳優でなく落語家に成っていたなら
恐らく、しん朝、談志と肩を並べて居たろう。
山田洋次が狙ったのは古典落語をベースに
江戸庶民の平穏な暮らしの中に
ヤクザや放蕩息子という”はみだし者”を放り込む事で起こる
様々なトラブルに、泣き笑い、そして人の情だ。
それは後年シリーズ化された映画「男はつらいよ」に
受け継がれたのは云うまでもないが
とにかく、此の2作品に窺えるのは渥美清と云う役者の
途轍もないスケールと緻密な表現力そして無限とも思える可能性。
もちろん「男はつらいよ」は素晴らしいシリーズだったが
つくづく”フーテンの寅”で渥美清を終わらせてしまった
日本の映画界や演劇界そして、それ以上を求めなかった
私も含め観客の器量の狭さを感じた。
共演者に石井ふく子ファミリーや山田洋次映画の面々が出ているが
此の頃の渥美のパワー&スピードには、あの若山富三郎すら
着いて行けず僅かに芸達者な西村晃や杉山とく子
そして後に”さくら”になる倍賞千恵子だけが
彼の演技に反応して光っていた。
それに、全く反応が無い(死人だから当然)”らくだの馬”役の犬塚弘は
元ベーシストらしい手足の長い容姿を生かし
瞳をピクリともさせず、かっぽれを踊り切り
歴代の此の役の俳優(中村是好、小沢昭一など)の中で、
私の知る限りベストと云える。




 そらまち”のタコぶつ
スカイツリーから見るとウチはどんな風か?
それを確かめにパンダ・バスに乗って出かけた。
ウチの真下から乗れて冷房が効き、しかも無料が嬉しい。
今スカイツリーに登るには金も時間もかかるから
その直ぐ左隣りの高層ビルを狙う。
コチラは只で31階迄あっという間に行ける。
富士山迄見える東京全景のパノラマに
隅田川沿いをたどるとウチのマンションはマッチ箱の様。
これなら夕涼みにフリチンでベランダに出ていても
まず問題無い!
帰りに”そらまち”の食品売り場・魚寅(錦糸町の出店)で
タコぶつを買ったのが今朝の食卓に登場と云う訳
生ワサビを摺り”らぶいず大葉”で包んで。
同じく野菜売り場の蓮根や人参を昨夜のうちに炊いたものも
ご飯は健康に良い、はと麦を混ぜて。






007 You only live twice - title sequence

此の作品は殆ど日本ロケで作られたので有名だ。

キャスティングも丹波哲郎、浜美枝、若林映子と

日本の俳優が沢山出演している。
丹波は米軍の通訳をしていた時代が有り、英語が堪能だった。
しかし浜美枝は良く喋れなくて役を降ろされそうになったが
やはり上手な若林と役をチェンジして
ボンドの花嫁と云う良い役を得た。
当時出来立ての日本の地下鉄やホテルが撮影され
今観ると、とても懐かしい風景が沢山出て来る。
でも外国映画で日本が出て来ると奇妙な描写が多い
ご多分に漏れず
ボンドが行く”ゲイシャ・ハウス”はソープランドと
思しき部屋に檜風呂が畳の真ん中に在ったり
モーリス・ビンダーのタイトルに日傘やヌードの芸者が
登場するのも、ご愛嬌。
偽装で死んだはずのボンドが黒い鬘とコンタクトだけで
日本人に変装したつもりで再登場する場面で
「どう見ても日本人ですね!」のセリフには笑える。
主題歌はシナトラの娘ナンシー・シナトラが歌い
作曲のジョン・バリーがマーティン・デニーばりの
エキゾチック・サウンドを書いているのが楽しい。




2012年8月18日土曜日


肩掛け鞄
此れは行商人が使う小さい鞄で、昔は築地の市場で
商売道具として売っていたものだ。
私が20代の頃,丈夫なので絵コンテを入れ
ロケ現場で良く使っていた。
見慣れない形だから背負っていると変らしく
浅草六区の交番で呼び止められ
「女物をひったくって来たのだろう!」とか云う
馬鹿な、お巡りが居た。それも2度もだ。
それは30年も経てば流石に壊れてしまったが
最近、日本橋の雑貨屋で此の新品を見付け
まだ造っていたか?と懐かしくて買ってしまった。
i-Phoneやサイフや鍵を入れるのに丁度良く
肩から背負って、いつもチャリのお供。
しかし六区の交番の前は絶対通らない事にしている。



007 Thunderball - Opening Title Sequence

シリーズ4作目は「007サンダーボール作戦」
何だか海中シーンのが多いので今観れば
夏向きで涼しくて良い。
主題歌はジョン・バリーのスコアを
ミスター・ブルー・アイド・ソウル
ことトム・ジョーンズに歌わせている。
録音がギリギリで行われ、トムのキーより高いものを
ジョンが書いてしまったので
もともと全身の力を込めて歌う
トムは最後のフレーズを歌いきった後
昏倒したというエピソードが残っている。
その遅れた録音の理由だが
実は前回と同じくシャーリー・バッシーで
”Mr.Kiss Kiss Bang Bang”という曲が出来上がっていたが
先の”Goldfinger”で歌の中にタイトルを歌い込んで
ヒットさせた事に味をしめたプロデュサーが
作り直しをさせたためとか。
此処に有るけどトム・ジョーンズの勝ちかな?
ボンド・ガールにフランス系の
クローディヌ・オージェが登場
私的には今でも歴代No.1ではないかと思う。



肉のすずき
そんなワケで昨日のハッピーアワーは
映画「007ゴールドフィンガー」で
ボンドが飲んでいたミント・ジュレップ。
クラッシュ・アイスにバーボンとソーダそして
ミントをたっぷり入れ、砂糖を少々なのだが
私は徳島から送って頂いたスダチのジュースを変わりに。
夕方になると隅田の川風が吹くベランダに椅子を出し
BGMは勿論シャーリー・バッシーの歌で
♪ゴールドフィンガ〜
と気分はジェームス・ボンド!
なかなか予約が取れないレストラン「肉のすずき」は
お盆休み明けの口開けを狙ったら、見事OK。
まず頼んだキムチの盛り合わせに
トマトのキムチまで有ったのにはサプライズ。
山芋もそうだが、今度自分でも作ってみよう。
前回食べきれずテイクアウトした
日替わりホルモンの盛り合わせはご覧の通りのボリューム
あの立石でも食べられない牛や豚の珍しい部分が
フワフワ・トロトロ、その食感に旨味がジュワ〜ッと
なんか此の暑い夏にも負けない元気が付いた様な・・・。