2023年3月31日金曜日

レコードジャケット名作選その30
Midnight Believer:B.B. King
その昔、渋谷の百軒店の奥のビルの2階に
JOKEという店が在って、そこで此の曲はかかっていた。
B.B.Kingはブルースの人だが、当時はクロスオーバーの時代
少し売れ線を狙いジョーサンプルなど西海岸の
精鋭ミュージシャンを取り込んで作ったアルバム。
JOKEというその店も有名デザイナーがインテリアを
担当した設えで、そのサウンドと共に流行の最先端に
自分が居る心地がしたものだ。
此のジャケットはL.A.サンセットブルーバードの外れ
ザ・ロキシーか?いやサンタモニカ通りのトルバドールか?


 

昨夜は

ヴォジョレーでは無いが個人的にワイン解禁!

そしてスペイン産のサラミ

イタリア産のモッツァレラを載せたサラダ

豚バラ肉をニンニクで炒め、緩くなったトマトとセロリ

茹で置きのパスタで”アマトリチャーナ”。

やっぱりヴェネト州の赤ワインは旨いな(^^)


 

2023年3月30日木曜日

レコードジャケット名作選その29
Electric Light Orchestra : Eldorado
彼らは1971年に弦楽器のオーケスレーションをメイン据えた
ロックバンド”エレクトリック・ライト・オーケストラ”
通称”ELO”としてデビュー
メンバーチェンジを繰り返しながら
ジェフ・リンとぺヴ・へヴァンを中心に活動してきた。
此のアルバムは映画「オズの魔法使い」で
赤い靴の踵を鳴らすとオズの世界に飛ぶという象徴的な1場面。
此れをジャケットにするアイディアは何とも素晴らしい!
針を下ろすとオーバーチェア=序曲でワクワクさせながら
夢の世界に誘ってくれる見事なオープリングだ。

魔法のランプの様にELOのロゴの光る円盤を
アラジンが見つめる此のジャケットも好きだ。

この辺りからオーケストラもシンセサイザーに変わって行く。









 

鰯の開き定食

糠漬けは茄子の色を見ていただければ

分かると思うが順調

ワカメと豆腐の味噌汁はイリコ出汁

納豆にはメカブと茗荷を刻んだが

焼き海苔は要らなかった。





 

2023年3月29日水曜日

レコードジャケット名作選その28
Lowdown:Boz Scaggs
此の曲は空前の大ヒットとなった”シルクディグリーズ”という
アルバムに入っていた。
所謂”A・O・R”とか”クロスオーヴァー・ジャズ”と呼ばれた
ジャズとロックの融合した心地よいリズムやメロディーは
日本の若者の心を掴み、巷のカフェバーのBGMに良くかかっていた。

此のジャケット写真のカメラマンはモシェ・ハリウッド・ブラカ。

それまでのジャケットに無い鋭いファッションセンスの映像も

ヒットの大きな要因だろう。

田中康夫のベストセラー小説の映画化にも
此のアルバムの曲が使われた・・・というか
サブカルチャー史的に、なんとなくは、
曖昧な当時の若者の心情そのものだったからね。 





 

 

ブレイク・ファスト・イン・アサクサ

横川のシャルキトリに

アボガドとトマトのサラダ。

スープは即席ビーフ・コンコメ

さて、桜は未だ満開だが

後ろ髪(無いけど)を惹かれつつ

宇佐美のベランダのシーツが気になるので

取り敢えずUターン٩( )و


2023年3月28日火曜日

 
レコードジャケット名作選その27
T.REX:The Slider
ティラノザウルスレックスは肉食恐竜の中でも特に凶暴。
その名前を冠した此のバンドはバンドといっても
アコースティクギターとヴォーカルのマーク・ボランと
パーカッションのスティーブ・トックの2人組の
ひ弱なフォーク・ロックで1968年デビュー。
その2年後マークはギターをエレキに変えたのを機に
T.Rexと改名、メンバーも4人に増やし「電気の影武者」を発表
此れは3枚目の「ザ・スライダー」
うねる様なリズムの繰り返しが、彼らをグラムロックを
代表格にのし上げた。
憂いを秘めた彼の肖像写真にシンプルで太い赤文字の此のジャケットは
今、思えば儚い命だった彼の運命を象徴するかの様。

浅草・釜飯の田毎

先ずは鶏山葵に始まり

銀杏にうずらの卵

モツに砂肝とつくね、そして

大好きな鶏皮

此れをノンアルコールで

食べて居る内に

貝柱の釜飯が炊き上がる。

うーん、浅草に着いた感じが

(^^)


 

2023年3月27日月曜日

レコードジャケット名作選その26
Ry Cooder - Mexican Divorce
此のアルバムのタイトルは”パラダイス&ランチ”
彼のスタジオ録音では4枚目。
米国の大恐慌時代の曲を取り上げカヴァーしているが
此れなどは先日亡くなったバート・バカラックの作曲だ。
彼の此の時期はアメリカ音楽のルーツを貪欲に
探し求め、先に出したギャビーもハワイはアメリカ州の一部
メキシコもニューメキシコ辺りは一緒と。
此のアルバムになったという訳。
ジャケットは黄色地に手描きのイラストに囲まれ、
曲と同じ様にハッピーなライ・クーダーが収まっている。


鯨のベーコンと春キャベツ炒め定食

糠漬けはひと晩

ワカメと豆腐の味噌汁、出汁はいりこ

納豆には和布蕪。




 

2023年3月26日日曜日

レコードジャケット名作選その25
Waltz for Debby : Bill Evans
とかくアフリカ系のプレイヤーが多いモダンジャズの中で
ウクライナ系の白人ピアニストの彼の存在は、その外貌より
クラシックの影響が強い音楽そのもので光っている。
特に此のアルバムは繊細にして美しくジャズを代表する名盤。
タイトルの”デビィ”は幼くして亡くなった姪の名前から。
淡いピンクの背景に紫の女性のシルエットが映る此のジャケットは
見る度に彼のピアノが聴こえてくる様な気がする。

塩鮭のカマ定食

春キャベツの山椒の実で即席漬け

浅利の味噌汁は分けていた身を

後から入れて。

納豆には和布蕪と茗荷。

嗚呼今日も雨かなぁ


 

2023年3月25日土曜日

「ブルドッグ」(2003) : F・ゲイリー・グレイ監督
A Man Apartと言う原題が
邦題で”ブルドッグ”となったのは悪くは無い。
主人公が、一度喰いついたら離れない犬の様だから。
そのヴィン・ディーゼルだがイタリアとアフリカ系のハーフ。
スピルバーグに「プライベートライアン」で兵隊の1人に抜擢されてから
目が出てその体格の良さで”ワイルドスピード””トリプルX"と
ハリウッドのアクションスターまっしぐら。
此の作品で更に加速されたかに見える。
彼の役はメキシコとの国境沿いの麻薬取締捜査官。
国境越えて米国に大量に密輸されるコカインを断つべく
そのボスをメキシコまで追って逮捕した時
そのボスに”お前はとんだ間違いを犯した”と捨て台詞を残され
刑務所に入れて安心をしたのも束の間
彼の妻は自宅で何者かに殺害されてしまう。
その時、彼も負傷したが、その傷は心に深く
その犯人に復讐すべく当に”ブルドッグ”が如く
その組織の底辺から洗い始める。
しかし、ボスの逮捕後、組織は”ディアブロ”なる
新勢力に縄張りを奪われ”ブルドッグ”の妻を殺した犯人は
なかなか尻尾を掴めさせない。
その”ディアブロ”がボスの妻子を殺害した事で
同じ妻を殺された”ブルドッグ”に、自分の脱獄の手筈と
交換に組織の仕組みを教える。
此のボスを演じたメキシコ人俳優がやたら上手く
”ブルドッグ”もろとも観客も引っ掛かる。
結局”ディアブロ”を突き止め皆殺しにするのだが
操っていたのは、逃したボス。
そのボスを追って”ブルドッグ”メキシコへ。
この辺りロバート・アルトマン監督の「ロンググッドバイ」を
思い起こさせる。
ラストは教えられないが、とにかく監督F・ゲイリー・グレイは
 ヴィデオ・クリップあがり映像の斬新さ編集の巧さは
此の作品が20年も前とは到底思えない。
それもその筈、此の作品の前にサミュエル・L・ジャクソンと
ケヴィン・スペイシーの「交渉人」と「ミニミニ大作戦」を
大ヒットさせているアクションの職人監督なのだ。
ハリウッドのアフリカ系監督でアクション物というと
アントワーン・フークァが居るが、此のF・ゲイリー・グレイは
頭ひとつ抜け出ている様だ。

レコードジャケット名作選その24
Bitches-brew : Miles Davis

彼はモダンジャズの帝王と呼ばれるが

彼の凄さは同じ位置に留まらず絶えず進化し続けたところにある。

クール・ジャズ、ハードバップ、モード・ジャズと

流動する、その流れを先取りし此れぞと言う若手のプレイヤーを

他のバンドから引っこ抜き、育て、成った実を

一番先に食べていたと言う人もいる。

此のアルバムもハービー・ハンコックの代わりに入れた

チック・コリアにお前エレクトリック・ピアノにしな!

と言ったかどうかは分からないが

今で言うヒュージョンと言うジャンルを開拓した。

そのジャケットに普通なら未来的なビジュアルにする所だが

アフリカの土着的なイメージ、それもシュールな世界を。

画家の名はアブドゥル・マティ・クラーワイン。

ドイツはハンブルグ生まれのユダヤ系ポーランド人、

ヒットラーの台頭にパレスチナに逃れパリで育つ。

シュールリアリズムの影響は、ダリとも親交が有ったからか?

そのビジュアルと音色との対比が又此のアルバムを

更に謎めかせ、魅力的なものにしている。

伊東港水揚げの鰤を照焼き

此れは酒生姜醤油に漬けていて

先日と同じだがより良く漬かった。

しかし糠漬けは浸かり過ぎ。

納豆には茗荷刻み。

味噌汁は浅利で赤出汁に三つ葉。

御飯は解凍の鶏新玉葱炊き込みご飯。

まあ、侍ジャパンと同じ内のベストナイン。

でも外は雨( ;  ;




 

2023年3月24日金曜日

レコードジャケット名作選その23
Cool Struttin' : Sonny Clark
モダン・ジャズマニアの間でカルト的な人気を誇る此のアルバムは
ある程度の年齢の方なら何処かで見た事があるだろう。
1958年にブルーノート・レコードから発売された。
ピアニストのソニー・クラークがアルトのジャッキー・マクリーン
トランペットのアート・ファーマー、ベースはポール・チェンバース
それにマイルスのバンドからフィリー・ジョー・ジョーンズと
当時の錚々たるメンバーを集めて録音されている。
余りにも曲とピッタリな歩くお洒落な女性のイメージの
此のジャケット・デザインは、そのブルーノート・レコードの
殆どを手掛けたデザイナーのリード・マイルス。
写真はプロデューサーのフランシス・ウルフが
同じく経営者のアルフレッド・ライオンの妻を撮影したもので
いわゆる”ブルーノート・トーン”と呼ばれる
スティールの大胆なレイアウトと斬新なタイポグラフィーの組み合わせは
彼らがドイツ人で”バウハウス”の影響を受けていたと思われる。
その代表的なアルバムが此処に集めてあった。






 

朝からスパゲティ!

でも、茹で置き(残り物)に納豆、茗荷、生卵。

此れを全部掻き混ぜて。

味噌汁も昨日の兄貴(残り物)に三つ葉を。

糠漬けは絶好調(^^)


2023年3月23日木曜日

「眠狂四郎無頼剣」三隅研次監督

市川雷蔵の此のシリーズ8作目

脚本は大御所の伊藤大輔だが原作の柴田錬三郎は

此れは眠狂四郎では無いと不評だったらしい。

ところが如何して結構面白い。

先ず話が江戸時代天保の頃、大阪で起きた大塩平八郎の乱を基に

大塩平八郎は圧政に立ち上がった町与力にして学者

天一坊事件と同じ江戸時代には珍しいクーデター計画だが

結局、鎮圧され処刑された。

その大塩の仇を討とうと残党(天知茂)が江戸に集まり

当時、越後から産出されていた原油(くそうず=臭い水)の利益を独り占めしようとしていた商人を利用し、江戸の町に火を放ち、そのドサクサで仇の矢部仙十郎を討とうと目論む。

此れに同じく矢部仙十郎を仇と狙う軽業師の女(藤村志保)が絡み

それを知って阻止しようとする狂四郎と

話は三つ巴のバトルロイヤル。

此の作品の魅力は市川雷蔵の円月殺法だが、何故か天知茂も全く同じ円月殺法。

ラストの三日月が映える大屋根の上の対決は見ものだ。

しかし、それ以上に此の頃、女盛りの女優・藤村志保が美しい。

彼女は市川崑が撮った島崎藤村の「破戒」でデビュー

その時の役・志保を芸名にした。

典型的な切れ長の目の日本美人。

その清楚な容姿は生きた浮世絵の美人画。

彼女に監督の三隅研次は軽業師という意外性を持たせ、バック転までやらせている。

それに敵役の天知茂は私の悪役列伝で紹介したから省略。

興味深いのは仇の矢部仙十郎役の永田靖。

戦前から新劇役者として舞台で活躍

映画には独立プロ作品から東映お子様時代劇まで幅広く出演。

山形勲と同様、日本映画に欠かせぬ名優。

狂四郎と 巨悪老中の二人きりでの腹芸の迫力。

そして、やはり凄いのは監督の三隅研次!

カメラマン牧浦地志(ちかし)に思う存分アングルを探させ

今観ても、その映像の面白さには驚かされる。

勝新太郎と市川雷蔵のいわゆるカツライス大映時代劇の

魅力を引き出した人。

レコードジャケット名作選その22
THE CAT : JIMMY SMITH
此のジャケットはタイトル通りの赤地に黒猫で、まんま
作曲アレンジは映画「ブリット」のラロ・シシフリン。
それまで宗教音楽に使われていたパイプオルガンを
ジャズ楽器として演奏していたジミー・スミスに目を付け
ダイナミックなアレンジで大ヒットとなった。
何故”キャット”かと言うとフランス俳優アラン・ドロンが
主演した「危険がいっぱい」(監督ルネ・クレマン)の
オープニングが此の黒猫の歩きだったから。
まさに耳をつん裂く此のサウンドの厚みは
大谷翔平では無いがアドレナリンが体に漲る感じ。

そんな訳で今日はお赤飯!

未だTVWBCだからね(^^)

オカズは鰤の照焼き

味噌汁は具は茄子シメジお揚げ

でも外は雨。