レコードジャケット名作選その24
Bitches-brew : Miles Davis
彼は”モダンジャズの帝王”と呼ばれるが
彼の凄さは同じ位置に留まらず絶えず進化し続けたところにある。
クール・ジャズ、ハードバップ、モード・ジャズと
流動する、その流れを先取りし此れぞと言う若手のプレイヤーを
他のバンドから引っこ抜き、育て、成った実を
一番先に食べていたと言う人もいる。
此のアルバムもハービー・ハンコックの代わりに入れた
チック・コリアに”お前エレクトリック・ピアノにしな!”
と言ったかどうかは分からないが
今で言う”ヒュージョン”と言うジャンルを開拓した。
そのジャケットに普通なら未来的なビジュアルにする所だが
アフリカの土着的なイメージ、それもシュールな世界を。
画家の名はアブドゥル・マティ・クラーワイン。
ドイツはハンブルグ生まれのユダヤ系ポーランド人、
ヒットラーの台頭にパレスチナに逃れパリで育つ。
シュールリアリズムの影響は、ダリとも親交が有ったからか?
そのビジュアルと音色との対比が又此のアルバムを
更に謎めかせ、魅力的なものにしている。
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