2023年3月25日土曜日

レコードジャケット名作選その24
Bitches-brew : Miles Davis

彼はモダンジャズの帝王と呼ばれるが

彼の凄さは同じ位置に留まらず絶えず進化し続けたところにある。

クール・ジャズ、ハードバップ、モード・ジャズと

流動する、その流れを先取りし此れぞと言う若手のプレイヤーを

他のバンドから引っこ抜き、育て、成った実を

一番先に食べていたと言う人もいる。

此のアルバムもハービー・ハンコックの代わりに入れた

チック・コリアにお前エレクトリック・ピアノにしな!

と言ったかどうかは分からないが

今で言うヒュージョンと言うジャンルを開拓した。

そのジャケットに普通なら未来的なビジュアルにする所だが

アフリカの土着的なイメージ、それもシュールな世界を。

画家の名はアブドゥル・マティ・クラーワイン。

ドイツはハンブルグ生まれのユダヤ系ポーランド人、

ヒットラーの台頭にパレスチナに逃れパリで育つ。

シュールリアリズムの影響は、ダリとも親交が有ったからか?

そのビジュアルと音色との対比が又此のアルバムを

更に謎めかせ、魅力的なものにしている。

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