2017年4月1日土曜日

アル・ボウリィ物語 その3
The Very Thought of You:Al Bowlly
1930年後半、アメリカでの彼の成功に影をさしたのは
その美しい声に重要な喉の病気であった。
何度かニューヨークで手術をしたものの
なかなか完治には至らず、その影響か人気は落ち
仕方なく戻ったロンドンでも渡米が長すぎ
彼を覚えている人は少なくなっていた。
しかし、私生活では、最初の結婚こそ失敗したものの
再婚した相手とは生涯共にする良い仲であったという。
それでも彼に不幸が追い打ちをかけ
ドイツのロンドン空襲の爆弾を彼は諸に受け
43歳の若さで生涯を終えている。
しかし短くも波乱万丈な彼の人生は、その美しい歌声が重なり
アフリカ、アジア、イギリス、アメリカと背景が変わる
セピア色したミュージカル映画の様に私には聴こえる。

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