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乱 : 武満徹
黒澤明は周りから”天皇”と呼ばれ
妥協を許さない事で有名だったが
事、音楽に関して絶対な自信を持っており
映像を撮る時に、そのイメージやリズムを決めていた。
しかし、その黒澤と云えども
その道のプロだった武満とは微妙な食い違いが
生じ,度々衝突した。
だから先に撮った「影武者」で
武満は温和な作曲家・池辺晋一郎を推薦し
トラブルを逃れたが,此の「乱」に請われて参加するも
やはり強引な黒澤の口出しに
降りる寸前まで行ったらしい。
世界のクロサワと世界のタケミツの勝負は
マーラーの交響曲を連想させるスケールで
音楽的にも可成りの作品だが
此れを最後に武満徹は黒澤映画と決別した。
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