武満徹の世界
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他人の顔:武満徹
現代音楽のパイオニアにして日本映画音楽の顔とも云える
彼の作品を暫く特集・・・といっても
既に「青幻記」「二十一歳の父」と載せたが。
上のポスターにもある様に安部公房の原作脚本を
勅使河原宏が映画化したもの。
確か公開時、私は此の映画のポスターをデザインした
粟津潔先生の武蔵野美術大学の生徒だった。
勅使河原宏は草月流の家元の家系だから
赤坂の草月会館で良く開かれたイベントの手伝いを
させられた事も有る。
とにかく”デザインに何が出来るか?”等と言う
時代は大阪万博前で、映像と音楽それぞれの作家に
大それた機運が盛り上がっていた頃だ。
此の映画には他人の顔を作った医者と患者が会話する背景に
ドイツ語の発音が不気味で映画の不条理さを表現している。
言葉の響きも楽器として捉えていた
武満ならではアイディアだ。
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