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切腹 : 武満徹
武満徹を世界的に有名にした”ノヴェンバー・ステップ”は
琵琶や琴などの和楽器とオーケストラをフィチャーした
日本人のアイデンテティを色濃く打ち出した楽曲であるが
そのルーツは此の映画「切腹」「暗殺」「怪談」にある。
此れ等の日本文化や因習を映画化した映像に
それらの音色の追求は当然の成り行きだったのである。
しかし武満の天才たる由縁は、それらを現代感覚で
蘇らせたところにある。
伝統芸能の人間国宝にも成る様な名人達を
前衛音楽と云う現代の舞台に引き出し
その”情緒”を鋭角的にデザインし、”情念”に変えたのは
彼が最初、それまで前人未到の世界であった。
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