新東宝出身
天知茂(1931~1985)
晩年は主役をやっていたから、悪役列伝に入れるのは
彼のファンに怒られそうだが
それでも新東宝時代の当たり役「東海道四谷怪談」の
伊右衛門は極悪人だから最初から
悪役は得意だったと云えるだろう。
新東宝の倒産後、大映に移籍、「座頭市物語」の平手造酒役で
勝新太郎と互角に張り合い。
「眠狂四郎無頼剣」では市川雷蔵を食うほどの演技を見せた。
彼の魅力を最大限に引き出したのは監督・三隅研次。
同じく新東宝から移籍した女優・万里昌代もそうだが
俳優は監督の演出でこそ輝くものなのだ。
それでも天知の鋭い目付きは”危な”過ぎて
すんなり主役に納まるには
TVの「非情のライセンス」まで、可成りの時間を必要とした。
それでも先に出した”成田三樹夫”と違い
長きに渡りTVシリーズの主役を張れた訳であるし
たとえ主役でなくとも映画にTVと
準主役という扱いの役が多かったのは
それだけの実力があったという事だろう。


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