70mmスペクタクル映画

映画の起源は見せ物＝スペクタクル。
だから、私は子供の時から天地が割れたり大勢人の出て来る

此の手の映画が大好きだった。
従来の35mmフィルムの倍の幅で撮られた70mm映画は
「ベン・ハー」の戦車競争シーンや
「クレオパトラ」のローマ入場場面
そして「アラビアのロレンス」の
砂漠の美しさや迫力を伝えるのに効果的だった。

今やC.Gで、なんとでも合成加工出来る時代だが

当時は膨大な数のエキストラを集め

見渡す限りの荒野で合戦をさせるモブシーンが
実際に繰り広げられたはず。

主に聖書からの物語が多いのは

ハリウッド映画の資本を出していたのが

ユダヤ人で、そのプロパガンダだとは後で聞いた。

それでも「ローマ帝国の滅亡」を最後に

TVに客を奪われ始めたハリウッドが

予算がかかり、リスクが大きいスペクタクル物を

作らなく成ってしまったのは、とても残念だった。