2012年9月20日木曜日


Caetano Veloso - Nature boy
ジョアン・ジルベルトの後継者として今や
ブラジル音楽のリーダーと成っている彼だが
今日迄,それなりの苦労が有った様だ。
リベラルな姿勢が反政府主義として時の政府の怒りを買い
かって投獄、国外追放と辛酸を舐めさせられている。
しかし、その追放先のロンドンでビートルズ等から影響を受け
ブラジルに戻ってから”トロピカリズモ”という音楽運動を起こし
従来のブラジル音楽にロックやジャズの
新しい要素を加えた現代性を打ち出した。
それはボサノバ以来、停滞していたブラジル音楽に活気を与え
再び世界中の耳をブラジルに向けさせるのに成功した。
ラテン圏内の名曲をカヴァーした「粋な男」はベストセラーとなり
(かく言う,私も、そのアルバムで彼を知ったのだが)
今日の1曲は彼が親しんだ外国の曲を英語で歌ったアルバムから
異国の言葉ながらナッキンコール、シナトラと肩を並べる情感。
他にもコール・ポーターの名曲“So in Love"の見事な表現力
達者な英語は、その苦難のロンドン時代の賜物(たまもの)だろう。





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