”ミザルーの展開”
Martin Denny-Misirlou
航空機の発達などで今は海外旅行が楽に成ったが1950年代に
西洋人が東洋や熱帯に憧れ,未だ観ぬその地のイメージを音楽にした
”エキゾチカ”というブームが有った。
主にハリウッドの映画音楽の影響が強いが、それらも又
現地に行って居らず、あくまでも想像で創られた世界であったが
ジャズ・コンボやオーケストラで演奏されたものは
”異国情緒”を楽しませるに充分だった。
此のマーティン・デニーの”ミザルー”も、その流れで
取り上げられたものだが、60年代のラテン音楽ブームまで続き
レス・バクスター、エドムンド・ロス、アーサー・ライマンと
ビッグ・バンドのレパートリーに成った。
原曲から比べれば、だいぶソフィスケートされているが
これでミラー・ボールの回るダンス・フロアーやラウンジで踊った
お洒落なカップルが沢山居た事だろう。
<追記>
楽団の中にザビア・クガートを入れるのを忘れていた
スペイン生まれながらヴァイオリンの名手で
N.Yのウォルドーフ・アステリア・ホテルの専属バンドの
指揮者となりハリウッドにも招かれ
マンボ&ルンバのブームの中心人物として活躍した。
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