上野・蓬莱屋の”ヒレかつ”
小津安二郎の映画に登場した此の店は,
実はロケでは無く、そっくりセットに組んだという。
そんなレトロな雰囲気が有るものの、此の店、とんかつを揚げる職人も
女給もびっくりするくらい若い。
それでも私が頼んだ”ヒレかつ”はキメの細かなサクッとした衣に
大きな肉は見事な柔らかさで淡白な、まさに大人の味。
あの高齢の監督が好んで通ったのも良く理解出来る。
お代わり自由の刻みキャベツもシャキシャキとやたら新鮮。
すぐ近くの某有名とんかつ屋なんぞは、胸焼けをする悪い油に
草臥れたキャベツが、お代わり200円も取る。
草臥れたキャベツが、お代わり200円も取る。
”小津が愛した店”という老舗の誇りを守る彼らの努力を讃えたい。
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