2019年3月22日金曜日

「ロング,ロングバケーション」(2017)
どちらもオスカー俳優であるドナルド・サザーランドとヘレン・ミレンが
夫婦役で主演を務めるロードムービー。
原題のThe Leisure Seekerはキャンピングカーの事。
余命いくばくも無いと悟った夫婦が、憧れの地フロリダの
ヘミングウェイの住んでいた家を見るべく
息子夫婦には内緒で、キャンピングカーの旅に出る。
実年齢83歳のサザーランドに、73歳のヘレンは
設定に無理がなく、その演技力で本当のカップルがそこに居る様。
認知症の夫と末期癌の妻、もうそれだけで悲惨な話なのだが
此の二人の演技は認知症の呆けを笑いに変え
コメディーの如く物語は先へ進む。
途中、パトカーに捕まり、強盗に襲われても
長年培った夫婦の知恵で切り抜ける。
何とも仲が良くて幸せそうな夫婦に見えるのだが
癌の末期病状が進んだ妻がヘミングウェイの家で倒れて
救急車で運ばれても、ボケた夫は気づか無い。
夫はボケは可なり進んでいて道中、妻の不貞をシツコく疑い。
更に自分は目の前の妻を、昔隣に住んでいた女性と思い込み
その女性と浮気をしていたのが妻にバレてしまう。
怒った妻は、50年間ワタシを騙していたのネ!と
夫を近くの老人ホームへ入れてしまうという波乱もあり
穏やかな筈の二人の旅は滅茶苦茶に・・・。
そして此の映画なんでR-15指定なんだろうと思ったら
超老夫婦のセックス・シーンまで!
それが何んとも微笑ましく切なく哀しいラスト。
舞台は米国アトランタからからフロリダへとロケしながらも
監督はパオロ・ヴィルズィを始めとしてスタッフは全てイタリア人。
そのの表現の違いが従来のアメリカ映画を超えた作品となった。







Sara Tavares - Ponto de Luz
そんな訳で今日もサラ・タヴェレス
ポルトガル語だけれど”ボサノバ”でもなくて
”ファド”でも無い、カーボベルデの音楽
北アフリカの大西洋に浮かぶ島から届いた
とても繊細で柔らかい潮騒のようなサウンド。
やはりテニスの大阪のおみちゃんに似てる。



豚バラ肉と白菜のオイスターソース炒め
塩胡椒に紹興酒とナンプラーそしてオイスターソース。
オイスターは入れ過ぎると甘くなるので要注意。
炒飯は味の素の冷凍食品を使ってレタスチャーハンに。
だった一手間加えるだけで自分の味になる。
やはりアルコールを控えると花粉症の薬が効いて、だいぶ楽になる。
それに今日は何処も出掛けなかったしね。
でもノンアルコールは1日置きだな。

2019年3月21日木曜日

Sara Tavares - Ginga
先日、偉いさんがカーボヴェルデはカーボベルデにすると。
此の国が何処にあるかは、あのセザリア・エボラで知ったのだが
アフリカの大西洋側の群島。
アフリカ音楽と植民地だったポルトガル音楽。
その言葉からブラジルと音楽は多様なミックス。
此のサラ・タヴァレスいやタバレスと呼ぶのかな?
とにかく可愛く洒落てるシンガーソングライターだ。
様々なコンクールで賞をとった実力派。
これから贔屓にしよう。
何処となく大阪なおみちゃんにも似てるな。


炊き立て御飯!
チンご飯が切れたので
米を研いで炊いたが
速炊きにしなかったので
時間稼ぎに朝風呂。
暖かいから風邪ひかんだろう。
風呂から上がり
鰹昆布出汁でナメコと豆腐の味噌汁。
昨日漬けた糠漬けの茄子の色が
みるみる変わって行く。
それだけ暖かくなったという事だ。
焼き魚は赤魚の粕漬け
油断したら皮を焼き過ぎ"黒魚"に。
納豆は定番の和布蕪に貝割。

2019年3月20日水曜日

「ウィル・ペニー」(1968)
先日、BSでやっていたチャールトン・ヘストンの西部劇。
彼は所謂聖書もので神様の様な人だと思い込んでいたが
映画「ボーリング・フォー・コロンバイン」で
全米ライフル協会長の超保守的な俳優と判り失望した。
それでも自由民権運動当時はリベラル派で頑張っていたらしい。
此の映画は「明日に向かって撃て」が公開される1年前
マンネリ化した西部劇を何とかしようと
サム・ペキンパーのTVシリーズの評判の良かった
1エピソードを長編にしたらしい。
とても良くできたシナリオで新しい西部劇の予感を感じさせる。
公開当時のキャッチフレーズはシェーンの感動を再び!
確かにラスト・シーンは似ているがコチラの方が
かなりヒネってあって面白い。
物語はヘストン扮する初老のカウボーイが流れ着いた牧場の
山小屋の番をさせられる。
彼は過去に正当防衛ながら男を殺してしまい
その一味から襲撃され重傷を負う。
それを助けたのは山小屋に勝手に住んでいた母と少年。

此の親子に、それまで一人で自由気ままに生きていた
ヘストンは初めて家族の温かさを知り
人間らしい生き方に目覚める。
しかし執拗に彼を追う、ならず者一味に彼は再び捕まり
・・・と少しもダレることのないテンポと編集。
悪役が強いほど映画は面白いの定説通り
007
で悪の親玉プロフェルドを演じた
ドナルド・プレザンスが自ら牧師と名乗り
手前勝手な宗教論を振りかざし殺傷する様は
何ともサイコで呆れるほど憎たらしい。

これに対して主役のヘストンが
従来の英雄イメージを裏切る
年寄りで弱く、やたらヤラっぱなしの構成が巧い。
まあ、ラスト・シーンには、それなりのカタルシスは
用意されているがハッピーエンドでは無い。
だから公開当時、ヘストンの映画らしくないから
当たらなかったらしいが
西部劇の名作として私は上位にランクさせたい。

俺は君の愛に応えるにも、カウボーイとしても
もう歳を取りすぎているんだのセリフには泣かされる。


"深川おじや"
身と汁を分けていた浅蜊を使い
深川めしならぬ、おじやを作る。
まず汁を温め、シメジを入れ、
日本酒を少し足し
ご飯を柔らかくなるまで煮込み
その間に浅蜊の貝を外し、身を入れ
身が固くならない内に火を止める。
卵を溶いて流し込み
蓋をして蒸らし
三つ葉を散らしたら完成!
あっ、味付けは基本的に浅蜊の塩気だけね。