2012年10月3日水曜日



忘れ物の多い居酒屋 
肉じゃがが食べたくなりジャガイモを茹で
平行して豚バラ肉を玉葱と炒めたが
肉が足りないか?とベーコンを足す。
茹で上がったジャガイモと合わせ
ベーコンの分、塩気が多くなるので醤油は少なめにする。
甘さは酒と玉葱で充分。
火を止め、味が滲みるのを待つ。
茹で蛸の残りを胡瓜と茗荷を刻み
ダシ醤油と酢で。
ほうれん草のお浸しと朝食の残りの糠漬けで
瓶出しの麦焼酎のソーダ割りを飲んでいたが
何か1品足りない?と思ったら
サワラの味噌漬けを焼いていたのを忘れていた。
慌ててフィッシュ・ロースターを開けたら
辛うじて写真の様な焦げ具合でセーフ。
これからはタイマーを忘れないでかけて置こう。

2012年10月2日火曜日


”Nobody'Fool”ノーバディーズ・フール
此の映画でポール・ニューマンは
1994年ベルリン国際映画祭で主演男優賞を取り
全米映画批評家協会賞でも同じ賞を貰っている。
彼の長いキャリアは作品や監督に恵まれ、
それまでにも沢山の賞を取っているが
此の作品は晩年では最も輝いていると云えるだろう
・・・と結論を先に出してしまったが

何より脚本が良いのだ。
「俺たちに明日はない」の脚本家として知られる
ロバート・ベントン監督だから
演出するにあたって原作リチャード・ロッソを
ポール・ニューマン用に”当て書き”したと思える。
”当て書き”とは俳優に合わせた脚本を作る事だが
もともとポールが持っているユーモアのセンスや少年の様な
悪戯っぽさ、頑固さ、その総てが此の映画には自然に出ている。


話はニューヨーク州のはずれの田舎町に住む初老の男が主人公。
若い頃、妻と、うまく行かず、家を飛び出し
その時、置いて行った息子に偶然再会した事から始まる。
息子も既に成長し、家庭を持ち子供も居る。
久しぶりに会っても二人はぎこちない。
自分を捨てた父を恨んでいるのだ。
その確執が息子の息子(つまり孫だね)を通じて
画面に絶えず積もっていた雪が、春が来た様に溶け出し
なんとか家族の絆を取り戻すという物語。

それに絡むのが主人公の下宿先の女家主ジェシカ・タンディ。
彼女は主人公の子供の頃の先生でもあるという設定で
ポール・ニューマンとの交流は本当の親子以上の
温かさで伝わって来る。
「コクーン」や「ドライビング・ミス・デージー」で
超遅咲きながら花開いた老女優(85)の
気品の有る”たたずまい”は此れが遺作と思うと切ない。

そして「ダイ・ハード」や「シックス・センス」の
ドル箱スター、ブルース・ウィルスが
何とも女にだらしない経営者のチョイ役で付き合っている。
そのブルースの女房で亭主に愛想を付かせ
主人公に駆け落ちを迫るのが
「サムシング・ワイルド」「ワーキング・ガール」の
私の大好きな女優メラニー・グリフィス。
彼女もアカデミー賞ノミネートの実力派だ。
こう云う贅沢なキャスティングが作品を膨らませているのだ。
この四大俳優を始め、登場する町の人々のさりげない優しさを
丁寧に引き出したロバート・ベントンの演出が心憎い。

それにも増して印象に残るのはポール・ニューマンの存在感
彼が、子供の頃の家で、今や廃屋と成った建物を
車の中から淋しげに見つめる眼差しは
彼の過去の伏線となり、後の息子との和解に納得が行く。

「傷だらけの栄光」から「ハスラー」「ハッド」「暴力脱獄」
そして「スティング」「明日に向かって撃て」と
彼の映画を観て青春時代を過ごした私には
彼の奥目の淡い瞳が懐かしい。
マーロン・ブランドにも、マックイーンにも、デ・ニーロにも無い
彼独特の遊び心と哀しさを出せる俳優は
多分もう出て来ないだろう。



CORKERS : コルクで作る動物
ニュージーランドへ行って来られた友達に
こんなモノを頂いた。
マツチ箱くらいの箱にプラスチックのパーツが
入っていて、どれもピンが付いているから
それらをワインのコルクに刺したら
此の様なバッファローが出来上がった。
美術館の土産コーナーで買われたらしいが
なんとも遊び心の有る土産だろう。

鱈子で朝ご飯
鱈子は生のままより少し焼いた方が食感が良くなる。
しかし焼き過ぎて”振り掛け”みたいに成るのも嫌だ。
紫蘇の葉が沢山在るのは御飯を包むのに良いから。
焼海苔と重ねるのは贅沢というもの。
贅沢と云えば糠漬けが茗荷、牛蒡、オクラに
胡瓜、人参、大根と全6種類
此れを贅沢と云わずして何と云おう。
二日目のシジミの味噌汁を活性化させるのは三つ葉。
それぞれ和風のハーブ達が朝の食卓を盛り上げてくれるのだ。


2012年10月1日月曜日

今、私のi-Tuneには全部で約30,000曲以上入っているのだが
”月”と"Moon"で検索したら450曲くらい出て来た。
”太陽”と”Sun"は、まだ調べていないが多分、月の方が多いだろう。
それくらい月は人の心に何かを感じさせるのかも知れない。
Moon Songs (月の歌)#2

Glenn Miller - Moonlight Serenade

そんなワケで秋の夜長、月をテーマにした連載を始める事に。
昨日のドビュシーに続いては”ムーライト・セレナーデ”
ヴォーカルのシナトラローラ・フィジィも良いが
何と云ってもグレン・ミラー楽団の此れがイチバン!
此の曲でダンスホールのミラーボールの光に包まれ
社交ダンスを踊った男女の姿が想い浮かぶ。

Moon Songs (月の歌)#1

Debussy :Claire de lune :The Swingle Singers

台風は夜中まで風が強く戸を鳴らし、中々寝付かれなかったが
3時頃には収まって、トイレに起きたら外から光?
なんと満月が煌煌と・・・。
そう云えば今夜は中秋の名月だったなと
しばし見とれる。
思い浮かぶメロディはドビュッシーの”月の光”か
その日は友達の結婚式で沢山ワインを飲んでいたから
冷蔵庫の水の美味かった事!

QuickTimeで作ったからi-Phoneやi-Padでは観れないが
家庭のパソコンなら動くはず。
お試し有れ。




アジア麺三種
一番上は米粉の麺"フォー"を使って、ダシは前日シジミの味噌汁を
作る時に多めに採ったダシで白湯スープのベトナム・ラーメン。
そろそろ出始めた白菜がスープに合う。

真ん中は此処辺りの中華麺
(島田製麺、田中屋、大川製麺と、どれもレベルが高い!)
をナンプラーと紹興酒で味付けた
タイ風・焼きそば、香菜とレモン絞りが極め手。

一番下は"サッポロ一番"をベースに、海老やイカや貝の
冷凍ミックスを具に、トムヤムクンの素を入れた
トムヤム・ラーメン。
これは浅草駅地下の食堂街タイ料理店のメニューをアレンジ
レモン・グラスの代わりに此れ又
レモンを搾ると酸味が効いて、それらしくなる。

ずっと前からBSで「中国麺行」というシリーズをやっていて
中国語の巧い日本娘と日本語の巧い中国娘が交代で
広い中国の奥地まで取材し、飯店や家庭の様々な麺を紹介している。
原料(小麦粉、米粉、蕎麦粉、稗に黍)も違えば、
形状も長さ太さとイタリアのパスタ以上に違うし
汁も肉が牛、豚、羊に野菜も色々
どれも美味そうで、観るたび涎が出て来る。
いつか此の”騒動”が収まったら行ってみたいものだ。